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イフを作るときには、外形やブレードの整形はほとんどヤスリを使って作業をしています。
そろそろ、ナイフ用のベルトグラインダーがほしいところですが、専用のバーキングは40万円!とても手が出ません
そこで、ネットで調べて目星を付けたのは、日立のBG50という製品。ベルト幅が5センチで使いやすそうだし、交換用ベルトも安くて豊富です。作業角度も90度まで自由に変えられるし、コンタクトホイルが15インチあるので、うまく使えばホローグラインドもできるかも。おまけに15インチのディスクグラインダも付いているので、バフを付ければ磨きもこなせます・・・完璧!値段は35,000円くらい。即注文。
初めて使うので、作業に慣れることを目的にして、在庫の鋼材を使うことにしました。
道具箱を漁ると出てきたのは2.5ミリ厚のATS-34。薄い・・・
そこで包丁のように使えるフィッシング&バードナイフを作ることに決定。デザインは果物ナイフをイメージして作りました。
いきなりグラインダーで削り出すのもちょっと不安なので、最初はいつも通りヤスリを使い、ある程度作業を進めて、その後グラインダーで仕上げることにしました。グラインダーのスイッチを入れ、回転するベルトに慎重に鋼材を押し当ててみます。
「ジュイーン・・・」一瞬で削れます。これは快適。
ジュイーン・・・・
あちっっ!!
あっという間に鋼材が素手で触れないほど熱くなりました。あまり長い時間当てると鋼材に焼きが入るおそれがあります。冷えるのをまっての作業では時間が掛かるので、バケツに水を用意して、熱くなった鋼材を水につっこみ、冷やしながら作業しました。
んで、外形の削りだしからブレードの削りまでわずか1日で終了。鋼材が薄いこともありますが、さすがに効率が全然違います。
肝心の仕上がりは・・・ブレードの先端から根本まで、完全な平面に仕上げることが出来ました。ヤスリや砥石を使ってここまで削るには相当の時間と根気が必要です。
テーパータング(柄の部分を削って軽量化)加工も超簡単。これはかなり使える。
ただし、作業速度が速い分、慎重に作業を進めないと修復不可能な失敗をする危険が高いです。あっという間に鋼材が粉になりますから、神経を使います。それに、結構騒音がしますので、作業する時間帯を選ばなければなりません。
作業をして思ったことですが、鋼材を削るコツはヤスリも機械も共通なのなので、最初の内は機械を使わず、数本は自分で納得できる完成度のナイフを仕上げて、経験を積む必要があると思います。(ただし、穴開け作業だけは卓上ボール盤を必ず使いましょう。)ある程度自信が付いたところで機械の導入を検討した方が無難です。
さて、削り終えたナイフは薄くていかにも切れそうです。ハードな使い方をしたら簡単に折れてしまいそうですが。
魚をさばいたりシカの解体で肉を切り分けるなどの作業には向いているかも知れません。
ハンドルも薄く仕上げれば、軽量でかさばらなず、用途によっては使いやすい一本になるかも。
これから、オイルストーンとサンドペーパーを使っての磨き作業ですが、この工程が一番時間が掛かってつらいんですよねぇ。