12月2日(火)
「幸福論」(ヒルティ)(第三部)(835)
発行所 岩波書店(1935年5月15日)
(注) あくまでも、訳にい忠実にしていますがい、簡略化や意訳や
表現の変更(例えば、「…である」を「…です」に変えたり)し
孫たちに幸いあれ(14)
(前日)(13) なおまた、神の霊を受けるために必要なものは、謙遜です。ひとはあるがままの自分自身をはっきりと見て、もはや自分の力には頼らず、すすんで他からの力を受け容れる心構えをしなければなりません。 (よりつづく)
次ぎに、ひとは神の力をいたずらに受けるのではありません。ただ瞑想するために、静かな聖者としておだやかな隠遁生活を送るために、それ(霊)を受けるのではなく、働くために受けるのです。ところが、多くの人たちは、いや、最もすぐれた人たちでさえ、実はまだこの霊を欲していないのです。彼らは自分自身の仕事、また他人にかかわる仕事をこれまで自分の力で果たしてきて、当然のことながら、それにうみ疲れております。そういう仕事は死ぬほどひとを疲れさすものです。しかし、神の力による仕事はそうではないのです。それはひとを活気づけ、また力を強めます。だから、あなたは仕事をするのを恐れてはいけません。しかし、ただ自分の力で生きることを恐れなければならないのです。
(つづく)
「幸福論」(ヒルティ)(第三部)(83… 2025.12.04
内村鑑三「一日一生」より 信仰の綱 2025.12.04
「幸福論」(ヒルティ)(第三部)(83… 2025.12.03