2006.12.23
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カテゴリ: ブルース
1990年5月25日、カリフォルニアのサン・クエンティン刑務所で行われた慰問ライヴ。十八番を含む全13曲収録。1990年度グラミー賞ベスト・トラディショナル・ブルース・レコーディング受賞。(1990年作品)
キング
目覚めるとB・B・KINGが「エブリディ・アイ・ハブ・ザ・ブルース」を
しゃがり声で歌っていた。
聴くということは時間を食べるという事だ。
時間は無限だが命あるものにとってはいずれ無となる。

アインシュタインおじさんはE=mc²なんて公式を考え光速度不変を提唱したけど
やっぱり時間=命はいずれ無に帰する。
ちょっと昔は土に帰したのだけど今はただの灰。
灰は灰であり魂はどこに行くのだろうか?


歌は悲しい時でも、楽しい時でも過去から現在までを飛び越える。
ルシールギターが透明な音を叩きだす。
瞬間聴くものは感動しこぶしを振り上げる。

マグマのような赤。
どろどろだが跡形も残らない赤。
こぶしを振り上げたその先にある赤。
「オーイェィ」

眩しいばかりのライト
その先にはこれから始まるショーへの期待と興奮が
静かに魂のぬくもりを発散しながら時間をゆっくりと食べている。

生きているということは時間を食べる事。

人はそれぞれの道を通り家路に着く。

そして時間とともに等しく明日がやってくる。
目覚めれば
B・B・KINGが「レット・ザ・グッド・タイム・ロール」を歌っている。
「坊や、素敵な時間を使いなよ」とでもいいたげにさ。






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最終更新日  2006.12.23 10:47:36
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