【ジプシーの館】

'05



■一応泳げる熟女■

先日、篠原涼子主演の「溺れる人」というドラマを見た。
ウチの亭主は、
知り合った頃の私がこんなんだったんじゃないかと思って
心配したことがある、と言う。
いや、確かに、未だあればあるだけ飲みたくなる熟女であるが、
それは当家の熟猫が、
ゴハンを出されれば出されただけ全部食べちゃうのと同じでさぁ・・・
それに、私は缶なら直接口をつけて飲むが、
瓶の場合は、
ちゃんとグラスとかマグカップ(?)とか湯呑(??)に注いで飲みますわよ。
あんなふうにラッパ飲みなんかしないしぃ・・・
が、なんとなくあれから(あの放送を見てから)
酒を買うことすら躊躇している熟女であった。



■Lオパレスならホントに大丈夫なの?■

某アパートのCM。
大学に合格し、親元を離れることになった女学生(笑)、
父親が泣いていた、というバージョンがある。
きっとお父さんは寂しがっているんでしょう、と言うノリカに

「違う!おカネかかるからー!」

(いや、この女学生の父親はやっぱりほんとは寂しくて泣いたのだが、
カッコ悪いので“カネがかかるから”という理由で誤魔化しただけなのだろうとは思う。)

キッパリ否定するその半ベソ女学生を
“あっはははは”と笑い飛ばして

「Lオパレスならだいじょうぶよぉ~。」

と何故かやたら色っぽい声で励ますノリカ。
いくら家財道具付のアパートでも、
月々にかかる費用は自宅通学するより負担は大きいと思うがの。

それより、おカネかかって親が苦労することがわかっているなら、
志望校を地元の大学に絞る、とか、就職する、とか、
もっと違う道を選択すべきだったんじゃないの?
なんてことをこのCMを見るたびに思う熟女であった・・・

しかも、今どきの親元を離れる大学生は、
ショッパナから随分ご立派な物件を契約されるようで・・・
最初くらい『風呂ナシ・共同トイレ』でがんばれ、なんて
何もそんな無茶なことは申しませんが・・・。
(かえってそういった物件を探す方が難しいかも?)

私のかつて短い不動産業者勤務時代、

「“そんな心配”いらないんじゃない?」

と言いたくなるような娘(コギャルちゃん)のための物件探しで、
アテにならない(と思われる)オートロックを絶対条件にしたり、
駅近物件にこだわるあまり、どう考えても住環境のよろしくない地域の物件
(そのコギャルちゃんがバイトしたくなるような店がいっぱいある地域)に決めてしまった、
なんて親御サンがいらしたが・・・
ま、人んちのことなので知らん、というのが本音だ。
それより電話のマナー等、
ある程度の礼儀をシッカリ教育してから手離していただきたい。

かくいう私は、高校卒業を機に地元を離れたかったのを諦めて、
親の意を汲んで地元の女子大に入ったが、結局出てはいない。
その方がよっぽどムダ銭つぎ込ませていたかもな・・・



■絶対に転ばない靴■

最近めっきり靴を履かなくなった熟女、
そんな熟女もかつては毎日JRと地下鉄を乗り継ぐ通勤をしていたことがある。
乗換え駅でJRから地下鉄へは階段を深く下っていくのであるが、
特に急ぐ必要もないのに
このせっかち熟女はいつもその階段を猛スピードで駆け下りていた。
自分で言うのも何だが、
女性では私に勝てる者はお目にかかったことがないぞ。

私は絶対に転ばない靴を履いていたのだ。
“絶対に転ばない”なんて安物の靴にそんな機能はもちろんあるわけない。
(たとえ高価な靴だってそんな機能はないだろよ。)

『大丈夫、“絶対に転ばない靴”を履いているんだからコケるわけない。自信を持て。』

という自己暗示をかけていたに過ぎない。
そして、実際に転んだこともない。

さてこの熟女、昨年秋にAT限定ではあるが運転免許を取得した。
まだまだ運転は未熟であり、自信を持って他人様を同乗させられるレベルではない。
自分専用のクルマがないということもあるし、
そもそも行動範囲が軽車両チャリチャリで事足りるということもあるので、
一人で運転してどこかへ行こうという気にはなかなかなれず、
いつも亭主を隣に乗せてはスリルを味わっていただいている(微笑)。

でも大丈夫、当家のクルマは“絶対に事故らないクルマ”なのだ。



■タンスにド~ンといってみよう!■

ペイオフの関係で、実質各金融機関で預け入れ可能な上限があるし、
郵貯も民営化で預け入れ上限を引き下げるかもしれん。

「預貯金は分散して預け入れ」は
「金運UPは西に黄色」と同じく今やジョーシキだ。
でも、せっかく分散させていても、
その金融機関同士が合併してくっついたりするので鬱陶しい。

まぁまぁ、落ち着け、金融機関は腐るほどある。

この熟女の居住地域ならヘタな都銀より、
スルメ銀行(仮名)、しぶぎん(仮名)、みみず銀行(仮名)などの地銀だし、
空振りさんしん(仮名)、なまづ(仮名)などの信金、
労金、農協なんかもある。
ついでに・・・幸い、タンスの置き場所もなくはない。
預け先には不自由しないぞ、安心しろ。

と、ココまで読むまでもなく、もうとっくにお気づきであろうが、
当家ではもともと心配無用のハナシである。
上記金融機関は『預入先』というよりは、『借入先』候補だろよ。
んでもって、実際貸してくれるかは別だしね。
これが、給料日の翌日にはもう次の『給料日前』になる庶民の姿だ(悲)。

「欲しいものはタンスです。」って言ってみたいね・・・


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