日常の小さな幸せ

Dec 1, 2005
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テーマ: 国際恋愛(198)
カテゴリ: 家族
プルメリア

「東京に住む外資系証券マン」 です。

…うちの人、一応、これに当てはまります。

なぜ「一応」かと言うと、うちの夫は「アナリストくずれ」だから。(笑)


夫は貧乏でした。

高校卒業後、大学に行くにも、お金がない彼は母親の所でお世話になりながら、近所のコミュニティーカレッジへ。

そこで単位を溜めてから、サンタクルズの大学へ行きました。

本当は心理学(psychology)をやりたかった彼。

でも、一番早く卒業できるのは、政治学(political science)。



ま、だから大学院を卒業したら、CIAで働こうか迷ったんですけどね。( こちら をどうぞ。)

でも、当時は経験もない、何もない彼。

政治学だけでは、就職先が、ない!

当時、カルフォルニアも景気が悪かったんですねー。(日本もバブルがはじけてました。)


この時、彼は人生の一大決心をします。

このままでは、母親のところに戻るしかない。

でも、それは、大の大人として、イヤ。

よし、お金持ちの国、日本へ出稼ぎだ!

日本語の授業は、少し取ったから、大丈夫。(えぇ?)

英会話の先生を一年やったら、お金もたまるはず。




知り合いもいない、彼にとって未踏の地、日本。

親戚のオバサンから、お金を少しだけ借りて、ビザも無く、彼はバッグ一つでやってきました。

バックパッカーのようです。

考え無しも、いいところ。


とりあえず、英会話教師の職を新聞で探しました。



それでも、2週間でビザをサポートしてくれる学校が見つかりました。

ラッキーですね。

というより、若くて日本人好みのするルックスだから、というだけで採用されたのは明白です。

雇う側も、雇われる側も…いいかげんです。

お給料はひどかったけれど、何の経験もなく、教職自体に興味がない彼。

雇ってもらえただけでも、ありがたく思うべきなのでしょうね。


結婚してから今度の3月で11年。

その間に一緒に米国へ引っ越して、またこっちへ戻ってきて。

私が結婚した「やる気のない英会話教師」は、いつの間にか「大手外資系証券会社勤務」という肩書きがつくようになってました。

とは言え、 プルメリアさんの日記 に書いてあるような外資系社員の暮らしはしてないですよー。

いや、確かに夫の会社で働いている外国人は、皆、六本木周辺に住んでますけどね。

うちは、違います。もっともっと、もーっと庶民的。(笑)


私は、一生、2歳年上のこの「優しいだけの僕ちゃん」の面倒を見ていかなければならないだろうなぁ、と思っていたのですよ。

人生って、本当に何がどう転ぶかわからない。

でもね、彼がこの先、どんな社会的な肩書きをもとうと、

どんなに低い収入になろうと、

私は、彼が彼自身でいてくれる限り、大切にします。

だって、私が結婚した時に、彼にはそんなものはなかったから。(笑)

一緒に年を取って行けたら、それで私は十分なのです。

冗談でなく。本当ですってば!





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Last updated  Dec 1, 2005 12:15:33 PM
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