悩み事のひとつ。
“家づくりに必要なつきあいと儀式”について解説します。
家づくりにあたって大切なことは、資金計画や業者選定といった、自分たちで
しっかり考えるべきことのほかに、近隣へのあいさつなど《これから隣人となる
方々との関係》を良好にしておくことがあります。
工事中はなにかと迷惑をかけますし、入居後から長いお付き合いが始まるわけです。
特に着工前と引っ越しのときは『自分たちの家』という自覚をもってあいさつに伺い
ましょう。
そのとき持参する品物は、一般的には500円~1000円程度のタオルや菓子折が
おすすめ。
水引は赤・金色(又は銀色)の五本又は七本結び熨斗つき。
表書きは『ご挨拶』で、贈り物を控えめに贈られる時は「内のし」、贈り物であること
を強調する場合は「外のし」にします。
ただし、地域によっては縁起物を持参するところもあるので、施工会社に確認して
から手配するほうが間違いありません。
建築現場では現場監督の指揮のもと、多くの職人さんが入れ替わり立ち替わり
作業します。
木造軸組住宅は大工さんによる手づくりが基本ですし、ハウスメーカーでの家づくりも
最終的には多くの職人さんが現場で作業をします。
職人さんによって家の出来が左右される場合もあり得るので、現場に顔を出すとき
には、たまにお菓子や人数分の缶コーヒーなどを持参して、ねぎらいの気持ちを
あらわすと、たとえ最初は迷惑そうな顔をしていても、何度か会話を重ねているうちに
人間関係ができてくるものです。
※現場で気になる点を見つけたときは、現場監督に話すのがマナーです。
次に、家づくりの儀式で係るお金について解説しましょう。
ほとんどの現場で行われるのが『地鎮祭』。
土地の神を鎮め、工事の安全を祈願するもので、着工前の吉日を選んで行います。
地鎮祭の流れは地方や神社によって大きく異なりますが、神主への謝礼、お供え物
などの費用がかかります。
神主には『御初穂料』という表書きで1~5万円程度を包みますが、地域の相場もある
ので、事前に施工会社の担当者に確認しておくと良いでしょう。
また、地鎮祭で使う道具類、お供えは2~3万円程度です。
建て方が終わり、建物の最上に配された棟木(むねぎ)を上げたあとに行う『上棟式』。
『上棟式』とは職人さんをねぎらうもので、棟梁が中心になって進めます。
最近では『上棟式』を行わない場合や、現場での宴会などは省いて簡単にすませる
場合が多いようですが、職人さんへのねぎらいとして『上棟式』を開催する現場も
あります。
上棟式では、工事関係者のご祝儀、飲食・手みやげ代などがかかります。
ご祝儀は、棟梁や現場責任者、設計士などには1万円程度。
その他の職人さんたちには5000円程度をご祝儀袋に入れて『ご祝儀』として
手渡します。
現場での宴会を省く場合、手みやげとして一人あたり2000円程度の弁当や
酒などを用意することもあります。
『地鎮祭』はともあれ、最近は『上棟式』を行わない現場も確かに増えてはおりますが、
自分たちの家を建てている職人さんたちをねぎらう気持ちのひとつとして、『上棟式』
を開催することで、現場監督や職人さんたちとの人間関係がしっかりできることが多い
ようです。
あいさつ廻りや儀式ににかかる予定の確保やお金の関係などで、家づくりに関する
おつきあいや儀式は、かんたんに済ませがちになりがちですが、これからのことを
考えるとできれば、家づくりに関するおつきあいや儀式は大切にしたほうが良い
でしょう。
上棟式後や入居後にずっとつづく近隣や施工会社との《あとあとの関係》が、
ほんとうにしっくりくるようになりますよ。
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