2014年4月からの消費税増税が正式に決定し、あわせて
円安に伴うガソリン・灯油価格・電気・ガス料金などエネルギー
コストをはじめ、小麦粉や豆腐などの食品の物価が上昇して
いる現在。
二世帯住宅をはじめとする多世帯同居が注目されている理由
についてみて考えてみましょう。
なぜ、今になって同居が注目されているか。
前回は、多世帯同居による生活費の節約について解説しましたが、
住宅ローン返済負担減や光熱費削減だけで二世帯住宅などの
多世帯同居への関心が高まっているわけではありません。
世帯年収の減少に伴う住宅ローン返済比率の上昇以外にも
複数の経済的要因が重なっています。
まず、前回解説した同居による住宅ローン返済負担減や同居による
光熱費減といった【家計の合理化】は、二世帯住宅を選ぶ大きな動機
のひとつです。
世帯あたりの年収を、総務省統計局で公開されている家計調査を
もとに比較してみましょう。
読者のみなさまの実感に近づけるため、二人以上の世帯のうち
勤労者世帯での統計で比較してみます。
2000年~2012年の月あたり実収入を観ると
2000年度の収入は1ヶ月562,754円でした。
ところが2012年度は518,506円。
2012年/2000年比92.1%です。
同じ統計で住居費と光熱・水道費を比較してみます。
住居費:2000年:21,716円
2012年:20,479
2012年/2000年比 94.3%
光熱・水道費:2000年:21,282円
2012年:22,511円
2012年/2000年比 105.8%
つまり住居費・光熱費といった、生活において必須となる支出が
実収入高の減少より少ない減少幅、
つまり家計における負担が増しているのです。
消費税増税前でもこれだけの負担が増しているなか、
消費税が増税され、円安に伴うエネルギーや生活必需品の値上げが
重なったら、いったいどんなことが待ち受けているのでしょうか?
収入以上に支出が大幅に増えてしまうわけですから、
いままで以上に生活にゆとりがなくなることはもちろん、
最悪の場合、生活に困窮してしまう可能性も否定できないのです。
『環境にやさしい家』の基本は、優れた住… 2014年10月21日
『ペットとともに暮らす』 ストレス解消… 2014年10月14日
マイホームで『ベットとともに暮らす』と… 2014年10月07日
PR
コメント新着
キーワードサーチ