迷子クラッカー

2006.06.01
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カテゴリ: 昼日記

こちゃっちゃ 2006.6.1 (木)


6月1日。

ついにこの日が来てしまった。



あの よこちゃっちゃ2号 が旅立つ日。




いま気づけば、

彼とはもうすこぶる長い付き合い。


前の職場で彼が入ってきたとき、

「さ、幸薄そう・・・」

正直、そんな印象を受けたのを覚えている。



何を隠そう僕も彼も、

人見知りの鉄人。


そんな2人だったが、

初対面の日に1言2言、言葉を交わした。

いま思うと奇跡的な瞬間だ。




東京





そんな汚れた街に出てきて早5年。


高校を卒業してすぐに上京し、

東京の人付き合いの薄っぺらさを、

日々痛感していた。



高校の時の友達付き合いが濃いものだっただけに、

尚一層、東京は僕にそう思わせた。






地元の高校みたいな友達は・・・





この街じゃ出来ない・・・






僕にそんな印象を植え付けた。





しかし。



彼だけは違った。




ほぼ毎日顔を合わせるようになり、

最初は牽制気味の会話も、

いつしか内角をエグる会話になっていた。



「あの子かわいくない?」

「あの子? ぜってぇ毛深いよ」



「じゃあ、あの子は?」

「あれはま○こ臭そうじゃん」




そんな馬鹿な会話だったが、

僕にとっては心地よかった。



基本的に僕と彼の間を走る、

会話のキャッチボールは変化球。


ストレートで返した瞬間、

鋭い目つきで睨まれ石と化される。


見たこともない変化球を投げられても、

それを更に変化させて投げ返す。


これが2人の中のセオリー。




人にはそれぞれ、

その各人が放つ空気感がある。


活字で表現するのは難しいが、

ガッチリ相手の型に自分がはまるか否か。

また自分の型に相手がはまるか否か。


例えるなら、歯車。


溝の大きさの違う歯車であれば、

接触はするが奥までは入っていかない。


しかし、

溝の大きさが同じであれば、

ガッチリと噛み合い奥まで入っていける。



思うに、

僕と彼とは歯車の溝は同じ大きさだった。

1寸の狂いもなく。




そんなある日。




僕が日記中心サイト“迷子クラッカー”を、

楽天でやってることを告げる。



彼は仕事中にも関わらず、

僕の日記全てに目を通した。



日記を読みながら、

彼はたまに声を出して笑っていた。

「ヒっヒっ」という引き笑いで。



その声を聞いてる周りのスタッフは、

「マジでキモいんだけど・・・」

と罵声を浴びせた。


よこちゃん、あの笑い方はホントきもかったよ。




ネットを通して文章を綴り、

誰かれともなく晒す。

ディスプレイの向こう側で、

どんな人が読んでるかは分からない。


そんなブログの世界に刺激されたのか、

いつしか彼も楽天を始める。


最初のサイトは全て、

僕がプロデュースした。



実は第1回目の日記を、

僕が片手間で書いたってのは知る人ぞ知る事実。


narrow & deep の第1回目の日記も、

僕が片手間で書いたってのはホント知る人ぞ知る真実。



あぁ、バラしちゃった・・・。




彼がブログを始めた当初、

コメント数はゼロ。


しかし、

よこちゃっちゃ2号となった今、

多くの読者を抱えるブログニストとなった。





そんな彼との東京での生活も、

今日で終わり。



笑い声の耐えなかった、

彼との生活も今日で終わり。




彼が仙台へ発ったいま、

“親友”という言葉の持つ本当の意味が

少しだけ分かった気がした。




それと同時に。




僕の頬は濡れていた。




最後に。




よこちゃん、ありがとね。

アメフトン、仙台でも流行らせてね。






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Last updated  2006.06.01 19:46:54
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