猫と喰いものと創作同人の日々

  昨日某ペットショップに電話しました。
猫のシャンプーを受け付けてくれる所
です。一週間間があいて毛梳きが大変
そうなので、プロに任せようと考えての
事なのです。

「シャンプーは初めてですか？」
「ドライシャンプーは何度かして
いますが水を使うのは初めてです」

  一瞬、相手が固まります。

「申し訳ありませんが、もし暴れて
不可能な場合途中でお取りやめする
事もありますが・・・・」

  猫のシャンプーは犬に比べて簡単
ではないのが伺えます。無理な場合、途中で止める事を了解して予約を取
りました。

  そして今日、クロさんは何も知らずに
あぢ～と伸びています。キャリーケースを
準備して文字通り猫なで声でクロさんを
誘います。普段と違う雰囲気を察して
逃げようとするクロさんをとっ捕まえて
ケースに放り込みます。非常に独特な
叫び声をあげ始めます。車に乗せて
落ち着かせる為に布を被せますが、
がたがたし始めます。ひたすら鳴き
まくりです。果たしてシャンプーは
出来るんでしょうか、不安です(--;)。

  何とか目的のペットショップにたどり着き、
美容室エリアへ行って予約確認をします。  トリマーさんはケースごとクロさんを持って
行ってしまいます。

「一時間半ぐらいかかりますから、終わったら電話しますよ」

「あの、ここで待ちますので」

  犬の鳴き声やら色々落ち着かない環境で
大丈夫なのか、すぐ暴れて中止になるんでは
ないのか（その場合、料金が発生しない段階
で中止になって欲しいと考えるせこい私です）、
手に汗握る私とダンナです。

  一度トリマーさんが出てきました。

「あの～、爪が剥がれて血が出てるんです」

  キャリーケースの戸を開けようとがたがた
していた時に剥がしたようです。後でトラブルに
なる事を考えて確認に見せたようです。そのまま
中止になるかなと思ったのですが、続行する
ようで、トリマーさんは戻っていきました。

  正面がガラス張りなのでクロさんがどう扱われ
ているか見えます。クロさん、エリザベスカラー
の様な物を付けられ、毛を梳かれています。
でっかい毛玉が落ちました。二週間分の毛が
溜まっていると結構な量の筈です。クロさん
暴れることなくじっとしています。それか、トリマー
さんがうまくやってるのでしょうか。しかし、じーっと
見てるのでトリマーさんはやりにくいでしょうな。

  毛を梳かれてから浴槽に連れて行かれます。
その後は浴槽に入っているので様子は分かり
ませんが、飛び出したりはしないようです。雑誌
を読んだり、売ってる犬や猫を見ながら時々確認
に行きます。目が合うとトリマーさんは大丈夫ですよ
と目で告げてくれます。今の所中止まではいかない
ようです。最後まで行ってくれるかな～。

  すすぎが終わったようでドライヤー乾燥がはじまり
ます。クロさんある程度落ち着いている様です。
ドライヤーの音は私が髪を洗った後使ってるのを
見ているので音にはある程度慣れているのでしょう。
  ここまでくれば最後まで大丈夫そうです。ダンナと
一安心します。でも、やはり時々見に行ってるので
トリマーさんは非常にやりにくかったかも知れません。
ごめんなさい～m(T T)m。

   クロさんがケースに入れられて戻ってきました。
完成の様です。明細を渡されてレジで精算をして
下さいと言われます。シャンプーの時にシャワーの
音がうるさくないように浴槽の下にタオルを敷いたり
して対処してくれたそうで、始めての割には大人しく
シャンプーさせてくれましたよとの事、ドライヤーは
結構慣れてましたね、音は気にしなかったみたいです
との事、元々洗髪後のドライヤー乾燥中に人のお腹に
乗っていたぐらいですから慣れてるよね、クロさん。
フケが出てましたと言われてちょっとがっくり。きちん
とお手入れしてる筈なのですがちょっとサボったからかな。

  車に乗り込んでびっくり。先程キャリーケースを置い
ていた前の位置に半透明な物が散らばっています。爪の
破片です。何本か血が出ていましたと貰ったカルテに記
述があったのを思い出しました。扉を開けようとずっとが
たがたしていた結果なのでしょう。反省してケースの前だ
け布を垂らさず外が見えるようにしておいたら鳴く事は
鳴きますが、戸をがたがたはしませんでした。これから
移動の時はこうしようと決定。すっかり見えなくすると
落ち着くとあったのですが、クロさんの場合はある程度
見えてる方が落ち着くようです。

  家に着いてからクロさんに煮干しをあげるとがっついて
ミャーミャー言って暫くうろついていましたが、やがて
落ち着きました。ふと気づくと首輪に可愛いチャーム
が付いています。トリマーさんがサービスで付けて
くれたみたいです。夜には疲れたようで爆睡して
います。う～ん、凄くピカピカになったよ、クロさん。
  連れて行った時お客さんの何人かに可愛い～
と誉められたしね。