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September 18, 2025
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 「これを見て、北アメリカの東岸だと最初に気付いた人はすごいね。」
 「そうですね。私は言われても分からない。」と笑いながら渡辺艦長。
 「海抜80mが海岸線ですよ。ニューヨークもワシントンも海の底、普通気付かないですよ。」


 「反地球とか言ってる人もいるようですが、艦長、どう思います?ここは地球そのものだという気がするのですが。」
 「地球ですか?そうすると他の国はどこへ行ったのでしょう。それに、ニューヨークが海に沈んだとしても、ビルは見えるはずです。エンパイアステートビルはアンテナもいれると443mですから。」
 「そうですよね。」

 (まてよ、この惑星の年号の始まり、サンパル皇国ではサンジーが古の民を追い払った時からだった。リベルテ国では東の空が真っ白になり・・・・古の民が宇宙へ旅立ったときか・・・)
 そこまで考えると、三木は渡辺に礼を言って自分の船室に戻った。

 三木は、黒いリュックから通信機を取り出すと、地球の北アメリカ東岸とこの惑星の西方大陸東岸の地図を見比べながら、日本と連絡。
 「そう、トメリア王国の南の海、地球で言うと、フロリダのケープ・カナベラルがあったところ、その海底を調査してください。」
 ケープ・カナベラルはNASAのケネディ宇宙センターがあり、ロケットの打ち上げが行われていたところだ。
 (ジョンソン宇宙センターのあるヒューストンは海抜15m、当然海の底。ケープ・カナベラルは海抜3m、海水面が急に高くなるわけがない。避難する余裕がある。)
 もう、三木の頭の中は、この惑星が地球であると決めつけている。地球の地図を見ながら、都市の標高の表をチェックしながら、しきりに何かを見つけようとしている。
 (ヒューストンから避難するとしたら、どこだ?)

 ・・・・・・・・・・・・

 三木の頭の中で、転移以外の疑問が繋がったのだ。
 (リベルテ国の南に高い山並みが見えたが、雪や氷のない山頂だった。この惑星は暖かい。以前の地球では温暖化が懸念されていて、南極の氷が全て溶けると70m以上海面が上昇すると試算されていたが、高い山にある全ての氷河がなくなり、シベリアの凍土もきえてしまったら、80mぐらいは上昇するだろう。シベリアの凍土はメタンガスを封じ込めていたいたはずだから、その温室効果ガスも大気中に出る。それで、ますます暖かくなる。
 海岸に砂浜がない。河口が中流のようで砂が少ない。これは海面の上昇が比較的短期間100年程度で起こり、それから何万年もは、年月が経っていないということだ。間違いない、500年程度しか経っていないのだ。我々が未来の地球に移転したとしたら、猫耳や熊耳の人たちの集落の違和感もリベルテ国の違和感も この惑星の不思議さが納得できる。古の民とは未来の地球人なのだ。
 人工衛星の謎も、戦争があったと考えれば衛星がなくなることも想像できる。現代戦や未来戦において、軍事衛星の脅威は計り知れない。正確な偵察だけでなく、弾道ミサイルの発射や移動が探知できる。だから、戦いの真っ先に攻撃すべきは軍事衛星なのだ。衛星の軌道は決まっているから攻撃を回避することが困難で、簡単にミサイルの攻撃を受ける。通信衛星も気象衛星もGPSも軍事衛星になるので攻撃を受ける。互いに破壊しあえれば、やがて、すべてスペースデブリになる。1967年の宇宙条約で大気圏外の核兵器の使用が制限されたが、世界大戦レベルの戦争でそれが守られるはずもない。)
 三木は自分で勝手に想像して身震いがした。






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最終更新日  September 21, 2025 04:20:05 PM
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