


(秋田県観光ガイド 秋田の車窓から) 1時間位展望塔で寛いで、いよいよ昼飯時になる。象潟は日本三景の一つ『松島』のようにもともと大小の島々が点在する入り江でした。ところが1804年の地震で地盤が隆起し現在のように陸地になってしまったのです。今では田植えの時期にその名残が感じられることがありますが、近くで見る限りではわかりにくいかと思います。松尾芭蕉も「松島は笑ふがごとく、象潟は恨むがごとし」と歌に詠むなど当時から有名で、昭和9(1934)年に国の天然記念物に指定されました。

明治7年から昭和55年まであった大竹小学校跡に建てられた温泉宿。沿岸部では珍しい硫黄泉と特別天然記念物北投石原石(指定前に採取)のラジウム鉱泉が楽しめる。かつては「硫黄谷地温泉」とも呼ばれ湯治場としても親しまれてきた歴史があるだけに、現在も、近在からの日帰り利用も多い。小学校時代の面影を再現した館内のたたずまいは、まさに昭和レトロそのもの。

