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by まりん**

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2024年11月26日

黒いダイヤモンド

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植物が死んで、長い長い年月夢を見て作られた地底の宝石を

”黒いダイヤモンド”　と言う。

その夢を掘り起こしたのが炭鉱夫たちなのです。

（朝の光が作り出す光と影。このひとときの輝く世界が好き♪）

今、TBSTVで日曜の21時に放送されている神木隆之介さん主演の
『海に眠るダイヤモンド』
見逃し配信で見てるんですけど
舞台が昔の端島（軍艦島）なんです。

それを見て思い出したのがここ鶴見緑地公園で出会ったおばあちゃん。
大阪って気さくな人が多いのでよく話しかけられるんですけど
私から話かけたのはこのおばあちゃんだけ。
出会ったときは、大きな赤いオウムを肩に乗せ
息子さん（かな？）と一緒にお散歩してました。

（少しずつ色づいていく秋の光景。真っ赤なモミジが彩りに華を添えます。）

オウムの名前は、『ふうちゃん』と呼ばれててうちのインコと同じ名前
でも正式の名前は『福ちゃん』だったみたいです。
そのふうちゃん、自分の名前をしきりに喋ってて
もちろん鳥好きの私ですから私から話しかけたんですが
確かリンゴしか食べてくれないと言ってましたっけ。

それからというもの、そのおばあちゃんとは年に数回出会うことになり
お見掛けするたびに私は話しかけてました。
確かそのおばあちゃん、お歳は９９歳。
会うたびに私の事は忘れてしまってましたけど(^^;
まあね、年に数回しかお会いしてなかったし年齢が年齢でしたしね。

おばあちゃんとお話ししていくうちに
その方は昔の話をするようになってくれてね。
九州に住んでいて友達とみんなで一緒に汽車に乗ってこちらに来たと。
その友達も皆もう亡くなって自分だけになってしまったと。

（真っ赤なコカコーラの車がポイントよ～♪）

おばあちゃん、九州では炭鉱してたとか。
閉山したからこちらに出てきたと話してました。
隣に座ってた息子さんは、またその話かとあきれ顔でしたけど
お年寄りにはあるあるなコトですもんね。

でね、その日曜の『海に眠るダイヤモンド』を見て
もしかしたらそのおばあちゃん、その島から来たのかもと思ったの。
もう会わなくなって2年以上経つからきっとお空のお友達のとこに
行かれたのかもしれないけれど、もっと私はお話しを聞きたかった。

亡くなっても誰かの記憶の片隅に残るのって
長い年月眠ってた植物が誰かの役に立つためにダイヤモンドになるのと同じ気がして
なんてことない出会いだったけれど
私にとっては小さくても素敵なダイヤモンドでした。
おばあちゃんの人生の片隅を覗かせてくれたようで・・・。

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