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こんにちわ♪
タンザニアの交通手段
タンザニアの普段の交通手段は、町ではダラダラと呼ばれるまぁ日本で言うところのバスが走っている。
バスというか、バスなんだけれどもその車体の正体は、日本車の中古のさらにもう中古としても乗れなくなったやつのお下がりなのだ。
ダラダラとは、かつてタンザニア独立当時。
1Tsh(タンザニアシリング)=1$(USドル)の時代があったらしく。
1$で乗れる乗り物というところから由来しているそうだ。
今じゃ、1$=1000Tsh以上するというインフレ率だが、そんな時代もあったって事だ。
だから、しょっちゅうエンコしたりなんかする。
そんなときは、乗客みんなで降りて押しがけを手伝ったりしちゃったりするのだ。
日本なんかじゃ考えられない、助け合いの精神だ(笑)
そして、このダラダラ乗客が本当に満員になるまで発車しない。
↑
いつも満員御礼の車内より(笑)。かなり苦しい。
その満員というのは、ひとつの席に二人は座らせる勢いなのだ(笑)
そうでもしないと、ガソリン代がもったいないのだ。
だからもうぎゅうぎゅうづめ。
いつもギネスに挑戦だ(笑)
隣に、たぷたぷしたおばちゃんなんかが座った日にゃぁ、もう身動き取れやしない。
もうね、なんかの拷問だよ。
そして、タンザニアでは交通ルールと言うものがあるようでほとんどいない。
交通機動隊はいるけれど、それは違反したら捕まえるのではなく、彼らは賄賂を請求したいがために捕まえるのだ。
タンザニアの首都ダルエスサラームには、国の中で唯一信号機があるんだけれども。
それは日本からの無償援助で作られた道路のオプションなので、日本の信号機そのまんまなのだ。
↑
写真は、もう無法地帯の朝のラッシュ時間。交通ルールなんてないんだ。
それはいいんだけれど、肝心の電気がないから、ほとんど機能していない。
もうね、意味ないよ(笑)
というわけで、こんな風に、いつも渋滞。
でもこんな光景が見られるのは首都だけです。
タンザニアにも列車はある。
ひとつは、タザラ鉄道と呼ばれるタンザニア~ザンビア間を走る国際列車。
もうひとつが、首都ダルエスサラームからムワンザ、キゴマ方面へと延びるTRC(Tanzania Rail Cooperation)だ。
俺はよく好きでTRCに乗って首都に上京したり、キゴマや中継地点のタボラなんかに行ったりしたよ♪
↑
そんなTRCの車窓から♪
いっぽう飛行機はどうかな?
俺はあんまり飛行機が好きではないんだけれども。
海外に住むようになってから、飛行機を利用する機会が非常に多くなってしまった。
アフリカに住んでいたときに最もお世話になった航空会社が、タンザニア国営のATC(Air Tanzania Corporation)だった。
↑
ATCのロゴマークは、タンザニアの国獣であるキリンだ。
この航空会社は、もう日本では考えられない事ばっかりで。
コンピューターなんかが余り設備されていないからか、しょっちゅうダブルブッキング。
飛行機なのに、立ち席が出ちゃうんですよ(笑)
でもいいところもたくさんあって。
俺が飛行機のでパーちゃータイムに遅れても、出発時間待っててくれたりしちゃうんだ。
もうね、かなり大雑把。
↑
これはイーグルエアー。アラブ人経営の小さな航空会社だけど、時間に正確。ビジネスマンにはお勧め。
↑
Precision Air。これのロゴマークはインパラだ。Precision(正確)の名前の通り、時間に正確(笑)。てか、普通はそうなんだけれどね。
通常こういった乗り物に要求される事は時間に正確とか、ちゃんと飛ぶとかそういうことなんだけれども。
なかなかそうはいかないのが、アフリカなんだな。
タンザニアにはインド洋に、マフィア島と呼ばれる小島があるんだけれども。
そこに行った帰り、セスナ機で本土に向かう事となった。
なんか数人がかりで、『ぷるるんっぷるるんっ』てな感じで一生懸命プロペラを回してエンジンをかけているんだよ(笑)
『ぷるっぶるるるるるるるるるっ!』
てな感じで、エンジンがかかり、いざ離陸という感じで滑走路を走っていると。
『ぷす~~~~』
エンストしやがった!!
俺はパイロットにおりるっと訴えたんだけど。
『大丈夫、次はうまく飛べるから♪』
てな感じで、おろしてくれなかった。
↑
そのときのパイロット。パイロット一人、乗客俺だけ。
ほとんど特攻隊気分♪
あんまりにも不安な顔してたら。
『ガム食べる?』
って、パイロットさん、俺にガムくれたよ(笑い)
そういえば、アフリカの飛行機に交わるこんな小噺がある。
ATCは、4基のエンジンを積んでいるんだけれども。
『お客様に、ご連絡を申し上げます。エンジン一基が故障した模様ですが、他の3基で飛行は十分可能です。』
しばらくして・・・。
『お客様に、ご連絡を申し上げます。エンジン2基目が故障した模様ですが、その他の2基で飛行は可能です。ご安心ください。』
更にしばらくして・・・。
『お客様に、ご連絡を申し上げます。3基目のエンジンが故障してしまいました。が、まだ一基エンジンは残っております。ご安心をっ!』
そして、更にしばらくすると・・・。
『お客様に、訃報を申し上げねばなりません。最後のエンジンも故障してしまいました・・・。』
とそこで、乗客の一人が。
『お~いっ、フライトアテンダントさんっ!ビールをじゃんじゃん持ってきておくれっ!修理までどうせ時間がかかるんだろう?のんびり行こうやっ!』
実は、この小噺本当にあった話だそうだ。
そのとき飛行機は、墜落は免れて不時着したんだそうだけど。
しょっちゅうトランスポートが壊れるこのお国では、飛行機も故障するのなんか当たり前だよってな感じで国民が捉えているのか。
こんな時もちっとも慌てなかったそうな。
そんなのんきなお国柄、タンザニア。
<ブコバ号沈没事件>
1996年、5月21日(火)、アフリカ近代文明史上、最大かつ最悪の水難事故がビクトリア湖で起きた。
ムワンザとその対岸ブコバを結んでいる客船ブコバ号が沈没してしまったのである。
AM7:30分ごろ、ムワンザ港から沖合い8キロメートルの地点で、大きく横揺れをした後、転覆。
定員450名のところを800人以上乗せていて上、荷物も重量オーバー。
おまけにエンジンも1機故障していた模様である。
死者数800人以上(推定)。
このブコバ号の沈没の大きな理由のひとつは、通常ムワンザ-ブコバ間を往復している船3隻のうち(ビクトリア号、ブコ場号、セレンゲティ号)の2隻が故障してしまったためといわれている。
船長は、ブコバを出向した後、毛モンド米にてもはや危険である事を指摘。しかしながらブコバ号1隻しかないため、仕方なくみんな乗ってしまい、このような結果になってしまったという。
結局6月2日を持って引き上げを中止。
700体近い死体がビクトリア湖に沈んだままという形になった。
実は俺はこのブコバ号が、その日沈没していなければ、それに乗っていたかもしれないのだ(本当)
ちょうど、対岸ブコバにて、人工授精の仕事が入り、そこへ行こうと、なんと切符まで購入していた!
くわばらくわばらだ。
さて、ここでもうひとつ奇妙な話がある。
南アフリカのダイバーが、したい引き上げのために湖に潜ったとき、
ウィッチドクターと大蛇が現れて。
『船を引き上げる事は許さない』と言ったそうな。
この時、このウィッチドクターは、ウガリをこねていたんだって(笑)
この話は、まことしやかにムワンザでは流されて。
当時のローカル新聞でも掲載されたほどだ。
本当にウィッチドクターが湖底でウガリをこねていたかどうか、真相は不明だけれども。
タンザニア人がよく言っていた事に。
『ビクトリア湖の魚を取りすぎちゃったから、それを返す意味でちょうどいいんだ』
と日本人が聞いたら信じられない事を遺族の人まで言っていた。
キリスト教やイスラム教が浸透してきた今でも。
アメニズム(土着信仰)が根深く残っている証拠かもしれない。
それで後から明らかになった事実だけれども。
引き上げが中止されたもっとも大きな要因は。
死亡者が予想以上に多すぎて、賠償金を払う事ができないために、やめさせたと言う事実がある。
↑
写真は沈んでしまったブコバ号の生前(?)の写真。
タンザニアに住んでいた時に起きた、とっても恐ろしく、そして悲しい出来事でした。
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