カラの手紙。

真空から、

過去と未来の憶い出につながってる感じがしました。

(July 27, 2005 12:11:44 AM)

Kanaris mieux.txt.

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かなりすmieux

かなりすmieux

July 18, 2005
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カテゴリ: カテゴリ未分類

カタンとも鳴らない
ポストの中に、
見覚えのある記号が入っていた。
出しっぱなしの
ファンレターの返事が
来たんだろうかと
中をそうっとうかがう。
ああ、やっぱり
からだった。


私のカケラの小瓶を
後ろ手に聞いたのは、
まったく知らない國のコトバだった。
いろんな辞書を引いても、
それはわからずじまいで、
さようならなのか、
また会いましょうなのか、
もう聞くことは
ないのを知ってる。
時がそこにあった
橋を流していく。

対岸から手を振るか、
知らないふりなのか。

パッセンジャーに心のカケラを
持っていかれないように、
いつも次の場所へと

おいてけぼりに
ならないように、
ぼうっとして天幕のブランコや
梯子から落ちて
しまわないように。
テントをたたみ、
荷造りをするとき、
私の左手はぶつかったふりして
わざと小瓶を
地面に落とす。
大切に持っておきたいという
右手の懇願を心が止めて。

割れたデュシャンの
大ガラスの記憶とともに。
雨乞いの別の意味を
でたらめなアナグラムに見つけた
私の小さな驚きとともに。
いつまでも籠目の箱で
私がこわした
宝石のようなタカラものが
輝いている。







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Last updated  July 26, 2005 08:48:40 PM
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Re:第三百九十二夜 あま・ごい(07/18)  
三堀智久  さん
ほんじゃ、まぁ
これでも貼っておきますか。

UN ROBINET ORIGINAL REVOLUTIONNAIRE

UN ROBINET QUI S'ARRETE DE COULER QUANT ON NE L'ECOUTE PAS
(July 26, 2005 09:30:12 PM)

いい感じですね。  
映像四郎  さん

Re:第三百九十二夜 あま・ごい  
はむ&はむ  さん
おいてけぼり。
きらい。
すすみたいけど、すすめないのです。

「こ」のつくとこ
なの。
(July 29, 2005 08:19:33 AM)

Re:第三百九十二夜 あま・ごい(07/18)  
そういえば
子供の頃
毎日手紙が届くのを待っていた。
何を待っていたのかが
思い出せない。 (July 29, 2005 10:56:54 AM)

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Comments

かなりすmieux @ ありがとうございます。 東京暮らしが落ち着いてきましたので、 …
団子屋3916 @ おかえりなさい 青い鳥以来の復活ですね。 再び、熱いの…
三堀智久 @ ん? これかぁ!?。
三堀智久 @ Re:第四百十九夜 ジャグラー(10/26) でも、言葉つかってるうちに つい考えて…
三堀智久 @ Re:第四百十九夜 ジャグラー(10/26) 方法で退屈しないなら だれも退屈しない…
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