ヘナヘナライター 生態日記

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加藤美保

加藤美保

2013.03.01
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カテゴリ: カテゴリ未分類
今季のドラマで観ているのは、TBSの『夜行観覧車』のみ。
原作は湊かなえだ。ものすごい作家だと思うものの、世界観は決して得意ではないし、読後はたいてい気分が沈む(笑)
『夜行観覧車』は読んだことがなかったが、このタイトルに原作が湊かなえとくれば、どういう内容のドラマか、容易に想像がついたので、観るのはやめようと思っていた。いたのに、案の定、引き込まれて観てしまっている。
思った通りの内容だし、思った通り、鑑賞後は気分が沈む(笑)でも、やめられない。

ただ、今夜放映された7話では、いつもと違う感想を持った。

主人公真弓は、高級住宅地のひばりが丘に一軒家を建てて、家族と一緒に引っ越して来る。
しかし生活レベルが違う街での生活では気苦労が多く、それまで仲の良かった家族もすれ違いが増える。ついに娘の彩花が家の中で暴れ出し、家庭内暴力をふるうようになってしまう。そんな母と娘の諍いに目を背けて逃げるばかりの夫。
--このストーリー、どこかで観たことがあると思ったら、『積み木崩し』であった。
あのドラマでも、娘が学校でいじめに遭ったことが原因で不良化し、荒れ果てて家で暴れ、母親に暴力を奮うという内容だった。当時その暴力の凄まじさが話題となったものだ。

しかし、『夜行観覧車』では母親視点でドラマを観ている。すると、暴れる娘、理不尽な娘にやられるがままのを母親を観ながら、「今時、こんな風に耐えるだけの母親なんていないんじゃないか?」とぼんやり思った。「家族を捨てて逃げ出すか、やり返すか、私ならどちらかを選びそうだと思っていたら、なんと今夜の放映で、母親が娘を殺そうとしていた。

なんというか、このドラマ、本当に恐ろしすぎる。まさに「今」の母親の脆さと自己中心性を描いていると思う。
子供たちが耐えられなくなって叫び出す時、親も同じようにすべてを投げ出して叫び出している。そういう意味では、今の子供たちの叫びは、親たちに受容されることは永遠にないのかもしれない。まるで木霊の様に跳ね返ってくるだけだ。
では、そんな親たちの脆さは、子供たちにとって不幸の種でしかないのだろうか?

私はちょっと違うように思う。
親も子供と同じ、叩かれれば痛いし、傷つけられれば傷つく。辛すぎると逃げ出したくなる。それでいいのではないか。だから子供たちは、自分の人生を自分の力で生きなければならないのだ。
引き籠りが社会問題化している。しかしこれからの親は、子供たちの引き籠らせる経済的、精神的余裕はないだろう。実際、引き籠りの統計を確認すれば、平均年齢がかなり高いに違いない。

今の親たちは、子供が弱かろうが、能力がなかろうが、社会の荒波に放り出すしかないのだから。





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Last updated  2013.03.02 00:24:58
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