ヘナヘナライター 生態日記

ヘナヘナライター 生態日記

PR

Calendar

Keyword Search

▼キーワード検索

Comments

えりりんママ@ Re:腰痛(08/08) 緩消法のやさしい動きで腰回りの緊張がほ…
ももたろう719 @ 美保ちゃーん、連絡とりたいです お久しぶりです、某編集部でご一緒してま…
ももたろう719 @ 高橋です 突然のメール、失礼します。 こちらは、…
yshinfuku @ Re:今を生きる(06/18) 頑張ってますね、
加藤美保 @ Re:5対5(03/30) チャーさん!! コメントをいただいていた…

Profile

加藤美保

加藤美保

2021.06.10
XML
カテゴリ: 介護
両親の住むマンションの管理人さんから連絡があり、同じマンションに住む方々が、両親について相談する機会を持ちたいとのこと。娘さんにも同席して欲しいと言われた。
その席で、それまで両親が皆さんにかなり迷惑をかけていた経緯が明かされた。
話をうかがい、正直、本当にびっくりしてしまった。
父は、母がいなくなったと住人に訴え、皆さんで母を探しに近隣のスーパーに探しに行ってくれたことは複数回。車道の真ん中を歩く母を見かけて、車で母を保護してくださった人もいたとのこと。ケアマネさんも、今時こんなに親切な方々が住むマンションは珍しいと驚かれていた。両親には私という娘や弟もいるのに、本当に申し訳ないことばかりだ。
住人の中にはご両親の認知症で対応された方もいて、落ち込む私に、皆が通る道だと慰めてくださった。涙が溢れてきた。

この時期から、母はどこかに出かける度に、迷って長時間帰ってこられないことが増えて行った。その度に父が私に連絡をしてきて、実家に行く。その繰り返しだ。

保育専門学校を卒業している母は、同窓生たちと年に何回か会っていた。その日も東京まで同窓生に会いに行ったのだが、待ち合わせ場所に母が来ないと実家に連絡があったという。出社していた私は、早退して実家に向かった。11時ごろ出かけて行ったのに、私が到着した時も母は帰宅しておらず、電話もないと父。夜になり、会うはずだった友人から電話があった。その日、母の友人と初めて話した。そのかたもとても心配してくれていた。友人曰く、2017年年末にも母と会う約束をしたが、かなり遅れて母は約束の店に現れたとのこと。しかし謝るでもなく、席に着いた途端、ずっと話し続け、食事に箸もあまりつけなかったという。背中とかなり丸くなり、身につけていた洋服もチグハグで、様子が今までと違ったと心配されていた。
母はおかしい。この時思い知った。

一旦電話を切ったところで、父が、警察に電話?何で?とおかしな質問をする。お母さんがいなくなったからでしょう?言うと、何言ってるんだ、お母さんはいるだろうと父。おかしな状況が10分程度続いたが、すぐに正気を取り戻し、記憶が混濁していたことも覚えていない様子だった。


その後警察から電話があり、母の写真を持って警察署に来て欲しい言われた。
急いで実家を飛び出したところ、母が帰ってきた。何やってたの?!と思わず怒鳴ってしまったのだが、母はまた飄々として、ワケのわからない言い訳をする。

この事件を経て、ケアマネさんとも連携し、母を病院に連れて行く必要があることを父に猛烈にアピール。父の声はどんどん小さくなっていった。

ここまで読んでくださった方は、こんな父など無視してお母さんを病院に連れて行けばいいと思われるかもしれないが、私の実家は強くて賢い父が支配する絶対君主制国家のようなところなのだ。跳ね返りな私は、そんな父に反抗して育ってきた問題児だった。とはいえ、それでも父が絶対というその法律を無視するということはできなかった。それは習い性になっていたのだと思う。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2021.06.10 16:22:51
コメント(0) | コメントを書く
[介護] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: