2005/01/29
XML
カテゴリ: 読了本



永田町の地下鉄駅の階段を上ると、そこには30年前の風景。
ワンマンな父に反発し自殺した兄を探した。
あの時、兄はどういう心境だったのか?どうしていたのか?
やっとみつかった。。。
後にわかる兄と母との電話での会話。
兄を見つけたが・・・

駅の出口は現実社会との出口入り口でもあった。
現実に戻り・・・
更に、駅から戦後の闇市の世界へ。
そこには、精力的に商いに挑む一人の男性が。
更に過去に行き、満州に出征する父を目撃し、満州での父や高校教師にも出会う。
      。   
      。
      。
〔以下、解説の吉野仁さんの文を引用〕
過去へ戻るたびに甘酸っぱい郷愁のような気持ちでその時代を味わうとともに、苦い現実を知り、皮肉な運命にとまどいさまようばかり。
そして、すべての秘密が明かされたとき、過去の悪夢も現実の苦境も反転していく。
一面しか見ていなかった世界がラストで急に広がっていくような感じ。
地下鉄の暗い構内から地上の出口に出て、まぶしい昼の光を浴びたような瞬間。単純なハッピーエンドとは違う、紆余曲折の末にようやくたどり着いた苦い現実とそれを見据えることで生まれる大いなる希望。
どこかすがすがしい思いを抱く。

***************************

感想は、まったく上記の解説に書いてるような感じです。
タイムトリップで親の過去を知り、親自身も時代に翻弄されながら必死で生きていた。
こういった作品は多いですが、また浅田さんのは格別です。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2005/01/29 01:07:56 PM
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

カテゴリ

カテゴリ未分類

(11)

イギリス

(10)

DVD  ビデオ 映画

(16)

旅行記

(23)

読了本

(501)

本のあれこれ

(16)

英会話

(2)

ソフトバンクホークス

(0)

(1)

コメント新着

☆かよ @ よっしぃーさんへ お話を楽しみにしてますね。 写真もアッ…
よっしぃー119 @ サンフランシスコへ 娘と2人で行ってきます。 かよさんのよう…
☆かよ @ たっちゃんさんへ ドナウの旅人は、自分も一緒に旅してる感…
たっちょん @ ドナウの旅人 楽しそうな旅だったんですねー。 ドナウ…
☆かよ @ たっちょんさんへ お久しぶりで~す! どうされてましたか…

バックナンバー

2025/11
2025/10
2025/09
2025/08
2025/07
2025/06
2025/05
2025/04
2025/03
2025/02

キーワードサーチ

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: