2005/01/28
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カテゴリ: 読了本
あらすじは、このミス2005年より引用します。
〔以下引用〕
レコード盤を模してA面、B面の二部構成。
物語の時代となる1980年代ヒットソングが章代となっている。
明るく幸せな歌が並ぶA面では大学生の”たっくん”とマユが出会って愛をはぐくんでいく様子。
B面では、一転失恋の歌が並ぶ社会人の”たっくん”とマユの別れが淡々と描かれている。
どこまでいっても平凡な男女の恋の物語。
しかし最後の二行で、ぼんやり読み進めた読者は宙に放り出される。
何が起きたのかわからない者は「ぜひ、二度読まれることをお勧めします」という帯の言葉に従うほかない。


ぼんやり読むことを許さず、読者が積極的に読み解く事を要求する作品。

***************************

私は、最初ぼんやり読んだ読者です。
A面の大学生4年生の”たっくん”と社会人のマユとの合コンからの出会いで、
B面の”たっくん”が社会人になり、静岡と東京の遠距離恋愛。
そんな物語かと思いながら読んでました。
それでも、所どころで ぷっ(笑)と笑える部分があるし、1980年代のヒットソングの題名も懐かしく、本文の中に、綾辻行人や泡坂妻夫さんとかの名前が出るし、それなりに楽しめます。
が!、 やし太郎の日記
を読んだり、このミスを読むと違うではないですか~~~。
それから再読ですよ~~~~~ふぅ’~~(汗’)
是非、皆さんもお読みになって一緒に謎解きしませんか?


〔注意!!〕
ここからは、全くのネタバレになりますので、未読の方は読まないで下さい!!
これを先に読むと面白味がありません。
それと、この本は読まないから内容だけ見ようと思われる方、読んでないとこれだけ見ても解からないと思います。
では、反転しますから、読了後の方のみ読んでみてくださいね。

笑いと皮肉を込めての作品かと。。。
その前に、”たっくん”とマユの別れが、たっくんがマユに「美弥子」と呼んでしまった事が原因ですから。
でも、違いましたね~~~~☆
再読では、こっちとあっちというようにあちこちに栞を挟んで読み比べです^^

最後の2ページに”たっくん”は、マユが好きな番組という事で「男女7人夏物語」を努めて見るようにしていた。とあります。
が!A面の6章の117ページでは、その年の夏に知り合った二人で秋から「男女7人秋物語」が始まるから、マユは「男女7人夏物語」が好きだったからこの「・・・秋物語」も見たいという。
〔A面の”たっくん”は、今年の夏に知り合い、B面の”たっくん”は去年から知り合っていた〕

8月14日(金曜日)に初デートをしたA面の”たっくん”次に金曜日もデートするが、月末の金曜日のデートはマユから「体調が悪い」と断られる。
そして、後で「あの時は便秘で土日に1泊で入院した」と聞かされた。
B面の”たっくん”はマユとの子供を8月最後の土日に堕胎するために静岡に帰っていた。
〔B面の”たっくん”との子供の堕胎手術をA面の”たっくん”には、便秘で入院していたという〕
しかし私がちょっと引っかかるのが、これは本当にB面の”たっくん”の子供なのか?という事。
しかしA面の”たっくん”とはまだ肉体関係はないし。

B面の”たっくん”とマユは10月末に別れ、クリスマスイブにディナーとダブルの部屋を予約を入れてたターミナルホテルをキャンセルする。
A面の”たっくん”は、11月に入ってクリスマスイブの事を思い立って予約の電話をすると、ターミナルホテルがキャンセルが出たばかりなのでと、すんなり取れた~。
それをマユに話すと「あ~じゃあ、何処かで今日失恋カップルがいたってことね」と言う。
”たっくん”はなるほど思う。どこの誰が知らないが僕たちはそのカップルに感謝しなければならないと思う。
〔これは、再読してみたら笑えますね~〕

B面の”たっくん”は、12月に入って酔っ払って美弥子に電話をかけたーつもりだったのだが、手に馴染んだもう一つの電話番号押してしまっていた・
「はい成岡です(マユの苗字)」・・・・
酔いがいっぺんに醒めてしまった”たっくん”何も考えられなくなった。
「・・・もしもし?・・たっくん?」
「たっくん?」と言ったマユの口調があまりに普通だった。
マユと別れて一ヶ月余りになるのに、マユの中で正しく認識させてないのだとしたら・・・あまりに不気味で、あまりに哀れだった。
〔これも再読すると笑えるわァ~〕

と、最初にA面の”たっくん”は夕樹という名なのに”たっくん”とは、なんかこじつけっぽいなぁ~と感じてたのと、
A面の”たっくん”は、人との会話が苦手なタイプでセンスも悪い、お酒が入ると明るくはじけるタイプ。
B面の”たっくん”洋服のセンスも良くワイルドなイメージで、酒を飲むと凶暴になる。
学生から社会人になっただけで、こんなにイメージが変わるのかな~と不思議だった。
夕樹と辰也の”たっくん”でした。。(笑)

でもまず61ページのマユが言った言葉を見逃さないようにすればもっと早くに解かったかもしれない。
「・・・コンタクトにしたの?タック・・」と口ごもってしまった。
つい”たっくん”と言うとしたマユだった。
この時点では、まだA面の鈴木君は”たっくん”とは呼ばれては居なかったから。

ネタばれになりそうなコメントはメールで受付けま~す(笑)






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最終更新日  2005/01/28 02:53:47 PM
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