入梅の琉球弧一人旅・波照間・神の島（5月17日） | 風のように、鳥のように、風の道、海の道、島々清しゃ

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2006年琉球弧への旅

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2005年05月26日

神々の深き島・波照間

キーワードは「パナヌファ」

「パナヌファ」とは、祭祀集団の成員の意味。
女性パナヌファさんは、
「神司」とともに全ての農耕儀礼に参加し、
拝所と触れ合い、
また媒介的な祭祀行為（祈り、呪文、供物、儀礼的巡行、等）によって、
自分たちの生家の幸福のために献身する。

波照間島では５つの村に男女のパナヌファさんが存在する。

その内の一人のパナヌファさんと、知り合えたのである・・

話しを戻します・・
昨日の「パナヌファ」ライブの興奮も冷めやらぬ翌日、
民宿「やどかり」で目が醒める。

この民宿の宿泊者はナイチャーの３名のみ！？
男性はＳさんと風人、女性はＲさんの３名。

風人は昨晩いい気分で酔っていたせいか？
直ぐに寝ついた様だった・・
襖一枚の３人の寝室・・
どうも、Ｓさんのイビキが酷かったらしく、
Ｒさんは目覚めが悪そうだった・・

波照間２日目朝やどかり

Ｒさんから、波照間女一人旅の感想等聞くうちに、
親しくなって、昼食を音楽食堂「パナヌファ」へ一緒に行く事となる・・

ライブの翌日（火曜日）、昼から営業のはずの「パナヌファ」は、
12時過ぎになっても開く気配がない・・
定休日は明日の水曜日のはず？

まあ、波照間ではよくある波照間時間だから、
気にならないが・・

本当はパナヌファの順さん、良美さんに会って、
パナヌファ・ライブのお礼を！と、考えていたから・・

最近開業した、隣接の軽食・喫茶の店で、
二人で食事（カレーライスしかない）しながら、

何処から来たの？

何処へ行くの？

いつまで波照間にいるの？

等話しが進み、
波照間は今日が最後の日のＲさんと、
食事の後、「ニシ浜ビーチ」で一緒にシュノーケリングすることに・・

昼時のマッタリした波照間時間を、Ｒさんの帰りの船の時間まで、
砂浜で話しをしたり、
海の中で熱帯魚を見たりで、
楽しいなぁ～
楽しい時間は無情にも早く過ぎるもの、
あっという間に船の時間が近くなる。

急いでシャワーを浴び、
二人で桟橋までのキビ畑の道を縫って歩く・・

フェリーに乗り込み、出港する彼女を、手を振って見送る・・
ユックリと岸壁を離れて、
小さくなるフェリーを追っかけ走りながら、手を一杯振る・・
南の島では、よく見る光景かな？
でも自分が手を振って見送るなんて、
いつもは見送られる方なのに・・
チョットだけ、センチメントになっていた風人でした・・・

寂しくなった・・
宿泊者は風人一人・・

桟橋から民宿に続く登り道をテクテクと歩く・・
帰り道「パナヌファ」前を通ってみたが、やっぱり閉まっていた。

しかたなく、夕食は「青空食堂」に決める。
「青空食堂」は品数豊富で、ボリューム十分、
しかも外のテント屋根のもとで食べる、
広々とした景色がまた”いいねぇ”～

早い夕食を済ませ、民宿「やどかり」に戻る。
「やどかり」のおばぁーと、
泡波とマグロの刺身等で二人ユンタク開始！
話しはタイムスリップして行く・・

40年以上も前の波照間島に・・・

まさに祭祀空間・神の島・波照間へ・・・
パナヌファの事・・
高那崎の三角形の記念碑は、
実はおばぁーの旦那さんが施工した事・・
島最大の旧盆行事「ムシャーマ」の事・・
今から「ムシャーマ」にむけて、準備が続く事・・
パナヌファおばぁーとパナヌファの良美さんとは、
親しい間柄との事、
次回は3人でユンタクすることを、おばぁーと約束・・
ユンタクは止まるところを知らない・・
いつまでもユンタクは続く・・・・・

昨晩にも増して、今晩は満月で満天の星・・
星空を見上げながら、
フト、ニシ浜ビーチに行きたくなる・・
ヨタヨタ千鳥足の風人・・

誰もいない、ニシ浜へ・・・
波の音・・
月明かり・・
満天の星・・
アダンの林から聞こえる生き物の鳴き声・・

このまま、時間が止まればいいのに・・・・・

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