ヘイフリックの限界part2

ヘイフリックの限界part2

2009.04.30
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"chaos "天地創造以前の世界の状態。混沌。転じて大混乱。もう広辞苑もそれほどの威力がなくな

っている。中学のときは、読む本がなくて国語の辞書で語彙を丸暗記で覚えたものです。中国で昔は、毎日のように漢字を

造語していたので膨大に数になるはずです。それでも余りに永い時間経過するとそ

の目的とは違う方に歩き出してしまう。勝手に独り歩きもし異文化との交流を見失ってし

まう。外国語と日本語も簡単に翻訳できないのは、勝手に語彙が変化してしまうし、

新しい意味を創るからでしょう。余りに情報が氾濫してしまい。日本人間でさえこころが通じな

いどころか夫婦や、親子ですらそうですものね。現代では、多くの問題が科学技術で解決できるよ

うになり、人々の生活も近代化し混乱もしている、宗教はやがて衰退するといわれたけれど、

1970年代から、むしろ宗教的なものを取り戻そうとする動きが目立つようになってきた。こと

にアメリカの保守的なキリスト教徒たちが大きな政治的勢力をもっている。それが保守政党の基盤

にさえなっている。そして、他方で、ファンダメンタリズムが台頭してきている。更に、旧ユーゴ

スラビアのボスニアーヘルツェゴビナの紛争は、民族紛争と正教とイスラム教との間の宗教戦争で

もあるという側面を持っている。イラク戦争にしろ、或る種の代理戦争になっているところに抜きがたい深

刻さがあり、これはカオスなのでしょう。人間は、世界と個体という自分のそれぞれの病に苦しん

で生きていかなければならない。

外見だけにこだわり、それが偏見であることをすぐに忘れてしまいがちだ。病気の一つでしかないハンセン病を重大

な罪を犯した結果の罰だとして、そのひとの存在そのものが不浄として、隔離していたのは、数十

年前のことでしかない。そして現在、またぞろ異教徒を迫害し、病人たちや弱者を偏見と差別の対象とする

存在が勢力を拡大しようとしている。








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最終更新日  2009.04.30 05:38:23
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