
現代は数々のストレスとの闘いの中にある。謂わば生まれてから死ぬまでストレスとの闘いが続く。それこ
そ気圧か水圧みたいなものだ。「ストレスに対してどう闘うか。知らない者は早死にする。」
私たちが生きている限り、自己以外からストレスを受け、そして私も他人のストレスの原因になるかも知
れない。平気で楽々と耐えている人もいるし、無神経で判らない人もいるだろう、人はさまざまだ。
私などは、負けて病気だ。それでも、未だしぶとく生きているのは生への執着だろう。愚かな努力かも
知らないが、私は、これまで楽して生きてきたので世間にお返しをしたいだけだ。吸い込んだものを吐き
出したい。吸い込んだ思いは、数かずあるから。ひとはいつか炭素に戻り、空気となり、地上に暫く留まり
そして、宇宙へと還っていくだろう。ストレスは、生きている証明かも知れない。
私たちは、歴史を学んできたが、いつか私たちも歴史になるだろう。

どんな贅沢でもできる人もいれば、そうでない人が圧倒的に多いだろう。宿泊できる人でないと、ホテル
の素晴らしさも、エージェントの洗練された接待も判らない。VIP待遇や、スィート・ルームも知らないが
少しも羨ましいとは思わない。清潔で、暖かい布団があれば、気持ちよく眠れる。Ritz Carlton
名前だけ、印象に残っている。片田舎に、ポッンと豪華ホテルがある。それが崖の上であったりするのは
どこが夢があり良いなーと思ったまでだ。カネの苦労もせず食えればそれだけで良いと庶民は考える。
城のような家に住み、幾つもの遣わない部屋があっても、不幸なひとは、不幸だろう。狭い部屋に、
抱き合って寝れた方が、どれだけ幸せか判らない。