

1945年から46年にかけての冬には、日本と韓国ではしらみがりにDDTが使われた。200万人近い日本人と、韓国人にしらみに取り付かれていた。1948年にはスペインのチフスが流行し、このときにもDDTが使われた失敗した。このときは昆虫学者は、しらみは抵抗しないものと思い込んでいた。(実験室馬鹿だ)1950年から51年の韓国で起こって出来事に度肝を奪われた。韓国人の兵隊にDDTの粉末をかけたら、しらみは逆に増えていたからだ。東京の浮浪者も同じだった。
「沈黙の春」は誰にでも判るように書かれている。いくら新しい殺虫剤を発明し、新しい使用方法を考えだしても、昆虫たちはいつも1ラウンド先を走っている。人間は、それこそホモ・サピエンスといえるだろうか?どうも怪しい。自分の知っているところだけを喋る学者のような半端なことでは、昆虫に対してさえ先を越されるだけだろう。