ヘイフリックの限界part2

ヘイフリックの限界part2

2017.07.31
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 ・太宰・・・女のマネ・・・女になる。女になることを意味している。「女語りをするものは女である。」女語りを太宰はやめようとしなかった。

・太宰と鱒二との相違点

 ・ 太宰も芥川も、生涯にわたり庶民への差別意識をもっていた。

 ・ ぼんやりと待つ 」・・・太宰の本質。

・太宰:ブルジョアに生まれた。貧困に対して屈折したコンプレックスがある。

太宰は庶民の側にいないから庶民の側に立てない。庶民はケチ臭い。庶民の考えに共鳴できないという思い。

・S5.S10年太宰は、鎌倉で自殺を図っている。鎌倉の「実朝」に対する思い入れがあった。実朝と太宰の距離。実朝になりきろうとしながら、距離を置こうとするという矛盾。

・「似ている」・・太宰のキーワード。切っても切れない相手に対して使っていることば。

  「 富士には月見草がよく似合う 」・・自分の思いを込めている

・太宰は、 とめどなく言葉が出てくる天才  といわれる。ロマネスクの変型。

・太宰は落語に親しんでいたことで、落語の話芸を知っていたこと。造詣が深い。

・太宰は、同じキーを叩き続ける。

・太宰のユーモア・・・西鶴との関係。

・太宰は「カネのこと」に触れるときは真面目になる。「三界に家なし」。生き方が下手。

・太宰は自意識過剰の人。

・太宰には負い目があった。憎悪と愛情。兄は議員。貧しさを尊ぶ・・時代にマッチしていた。少しも旅先でも住民と会話をしようとしていない。

・太宰の心理的コンプレックス・・ あばた だった。

・堤重久「太宰との七年間」・・なぞるように書いている。作品・・をそのまま評価できない。

・作品だけが救い。芸術は私だ。という太宰が、芥川賞に落選した。自分の作品が無視された。才能をのばせないという苦悩があった。自意識と世間の作品評価との乖離と逆比例。

・太宰にとって、芸術とは自分のこと。「芸術は私だ」 ・太宰の読み方は普通(単純)にはいかない。 ・「人間失格」・・・女性遍歴史がある。「書くものがない」一方的に書いている。 ・鱒二と太宰の師弟関係。師はいやなもの。オリジナル・・・めざめる。 ・太宰の入院。鱒二に入院させられたことを恨んでいる。 ・鱒二著「薬屋雛女房」で、太宰の病気のことを書いている。太宰の恨みは続いた。

・太宰は、自然のままを書かない。へそまがり。老婆=自分の変型。(太宰の小説の原型)

・作家の発想はひとつでしかない。違った作品に見せかけているだけ。それが上手いか、下手かの違いでしかない。それから抜け出せない。

・「背後にひそむ何者かがいる」「死は背後にある」・・・気付かない。

・太宰の純潔に対する考え方。嗅覚の比喩。悪臭という表現を使う。

・文壇・・・ 井伏、川端。 太宰は、疎外されていた。集団嫌い。被害妄想。

・富嶽百景は問題作。富士をどう描き分けるか。見方はTPOで変わるのは、見方が変わるから変わる。

・小説に使う「私」を使うのを嫌った。大庭葉蔵ペンネームとして気に入っていた。「人間失格」に出てくる。

・「滝」をみたら滝を忘れない。

 ・「ぼんやり」・・・作家になろう。しかし作家はぼんやりと書くときは実は本気である。

 ・恥ずかしことを書く。本当のことはなかなか書けない。作家になりたくない。

・「ぼんやり」という表現。・・・アンニュイ。ボードレール。

・ストーリーがない。分かり難いのは当り前。・・・太宰の本質。

 ・才能のある人間のある話を書く。小説家が、小説家を書く。

 ・川端を憎んだ。菊地寛は、当時文壇のボスだった。芥川賞に絡んで太宰は落選。

 ・昭和10年は、太宰のターニング・ポイント。

 ・道化の華。道化の精神(太宰の道化)






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最終更新日  2017.07.31 22:59:29
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