ヘイフリックの限界part2

ヘイフリックの限界part2

2021.01.28
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スイス クライネシャイデック駅。





早朝は凛として爽やかである。睡眠によって得られるのは生命力の回復なのであろうか。昨夜の疲労がどこかに消失している。もうこれ以上生きることもできないと困憊していても、朝になると忘れている。然し、何時か眠れぬ夜があり、それは己の肉体との別離となることにもなるのであろうか。たとえそうだとしても、そのことを思うことを念じることもない。その時は、真宗では、


    為 証 以 両 手 印


 仏教徒ではないが、両手を合わせることは日本人として自然と度々あるだろう。それは、物真似ですることだが何か、自分のこころを謙虚にさせ、相手を敬することであろうと思っているので、抗うつもりはない。自分には理解できないことでも、世の中に尊重しなければならない物事は多くある。


 時としてわが身の蒙昧から傲慢とみえることはあるとしても、決して本意ではない。それ程優秀な人間でもないし、他人を蔑んでもいない。勿論人並みに喜怒哀楽はあるが、それは拠って立つこれまでの自分の本拠となる所為であり、所以でもあるからだろう。ひとは一人であるのではない。世間であり、巷の中であるべくしてあるのだろう。





 にも拘らず、私は、この社会が正しいことをして来たとは思えないし、なるようになるのだとも思わない。寧ろ、他力本願ではならないのであって、事実を明らかにすべきであり、ひとはそれほど愚かな生物ではない。自分の限界に挑み続けるのを本懐とすると思う。






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最終更新日  2021.01.28 22:00:05
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