


「宗門人別改帳」をもとにして講座があった。講師はドイツ人で長身の准教授。金髪で小顔に口髭を生やしておられるが威圧感を感じない。これまでも数回講義を聴いている温和な先生だ。日本的に自分の自己紹介をされた。「朝廷と民衆のつながり」をテーマに研究をされている。ドイツで専攻され京大や東大にも行かれたようだ。京都では古文書を探して歩かれたらしい。福岡県からサラリーを貰っているので、公開講座で市民に自分の研究成果を公開したいと言っておられた。学内でも人気のある先生である。
・去年も同じテーマで講座があったが、私は二度参加しようと思っている。京都の町人の生活を詳細に調べておられる。古地図を使って解説されるのが面白い。教室に自分の集めた史料を並べて観ながら話をされるので、親しみが湧き何でも話しができる感じがする。疑問をそのまま聴くことができる雰囲気を大切にされているようだ。これがドイツ流なのだろうか。隔てのない感じがある。
・へ2・・・先生の造詣の深さに驚く。「宗門人別改帳」とは、江戸時代にキリスト教を取り締まるために作られた制度であり、それをドイツ人が、日本語の古文書で研究されている。もう私たちのような一般人には読めないものが多いが、ドイツ人が日本人に解説するというのは容易なことではあるまい。それをやってのけられるのだから恐れ入る。日本人のもう忘れてしまった時代の庶民の姿という地味な研究を目指しておられる。高い見識からではないだろうか。私たちにもまだやらねばならないことをすべきことはある。