04/秋冬≪4≫



ブック
2004/秋 ・冬 絵本&おはなし覚え書き≪4≫



うさぎのおいしい食べ方

   『 うさぎのおいしい食べ方 』 
    きむらゆういち・作/山下ケンジ・絵 講談社

   とっても素直なおおかみゴンノスケとちゃっかりしているうさぎさん。
   うさぎを捕まえたからといてすぐには食べられません。
   どうしたら美味しく食べられるのかな?
   思わず「ガンバレ!ゴンノスケ」と応援したくなりました。
   (約10分)


モチモチの木
   『 モチモチの木
       斎藤隆介・作/滝平二郎・絵 岩崎書店

   だいぶ前からある絵本ですよね。小学生の頃に読んだ記憶があります。
   冬の夜のシンシンとした様子が伝わってきます。

   「本当のモチモチの木ってどんなだろう」
   「灯りの灯るモチモチの木見てみたいなぁ」って思ってました。

   むかし読んだ本は、その頃の自分に出会うようで、なつかしく不思議な気分です。
   (約11分)


急行「北極号」
   『 急行「北極号」
       C.V.オールズバーグ/絵と文 河出書房新社

   クリスマスイブの夜、僕はサンタのそりの鈴の音が聞こえてくるのを
   息をひそめて耳を澄まして待っていた。
   でも聞こえてきたのは、蒸気の音と金属のすれる音。
   窓の外には、ふわふわ雪の舞い散る中、汽車が家の前に横付けになっていた。

   北極点を目指し、急行「北極号」の旅が始まった。
   サンタがくれた美しい音色の鈴。
   年月がたつと、もうその音は誰の耳にも届かない。

   でもね、すっかり大人になってしまっても本当に信じていれば
   ちゃんと聞こえるんだよ。(約11分)


お化けの冬ごもり
   『 お化けの冬ごもり
       川端誠 BL出版
   雪って、こんなにきれいなんだ・・・。
   雪にあまり馴染みのない私は、絵本を通して雪を感じます。
   お化けたちも、久しぶりの再会を雪で遊んで楽しむんだ。
   雪入道がやって来て屋敷はすっぽり雪の中。
   この中で春までとうぶん冬ごもりだってさ。(約5分)



おにのめん(5)
   『 おにのめん 』(落語絵本)
       川端誠 クレヨンハウス

   大きなお店に、住み込みで働いているお春。
   おかんそっくりのおめんをみてはさびしさをまぎらわす日々。
   ある日おかんのおめんが鬼の顔に変わっている!!
   おかんに大変なことがあったのでは・・・と
   店を飛び出し、我が家に向かうお春。

   『来年の事をいうと鬼が笑う』という諺を知らない
   うちの息子は「なんで鬼が笑うの~~」って不思議だったようです。
   (約10分)


   『 まぜて、とかしておりょうりしよう 』(かがくのとも)
       西巻茅子・作/西内久典・構成協力 福音館書店

   おとうさんの誕生日、おかあさんのお手伝い。
   まぜごはん、サラダ、アイスティーを作ったよ。
   お料理って、いっぱい混ぜたり溶かしたりするんだね。
   この本を見ると一緒にお料理したくなりますよ。
   お誕生会には、猫の〔たま〕もまぜてあげましょうね。(約7分)



まよなかのだいどころ
   『 まよなかのだいどころ
         モーリス・センダックさく/じんぐうてるお やく 冨山房
   まよなかのだいどころ、見たことあるかい?パンやさんが、パン作りの真最中。
   ミッキーだって、手伝うよ。ねりこの飛行機で、台所の天の川まで飛んでいく。
   ミルクのびんに飛び込んで、ミルクをしたのはちまで、流し込む。

   正直言って最初この本の良さがよくわかんなかった。
   でもきっと子どもは、想像するんだね。
   ミッキーと同じように自分もパン作りに参加している事を・・・。
   だって、これ聞いている時、とっても楽しそうなんだもん。
   (約4分)


めぐろのさんま(6)
   『 めぐろのさんま
         川端誠  クレヨンハウス
   殿さまは目黒と言うところで、それはそれは美味しい焼きたてのさんまを食べます。
   いつもは、お毒味役の人が食べて2時間経った、すっかり冷え切った鯛のやきざし。
   「めぐろのさんま」のとりこになってしまいます。
   また、殿さまは美味しいさんまが食べられるのか・・・。
   最後のオチが分かるのは、結構大きくならないと難しいかな?


トゥートとパドル ふたりのすてきな12か
   『 トゥートとパドル -ふたりのすてきな12か月ー
       作ホリー・ホビー BL出版

   性格は正反対なのに、仲良く一緒にすんでいるふたり。
   トゥートは旅行好き。
   世界中のいろんなものが見たくて、大旅行に出かけます。
   「パドルも来る?」と誘いますが、パドルは自分の住んでるウッドコック・ポケットが大好き。
   「ううん、ぼく 行かない」と答えます。

   毎月トゥートからパドルに素敵な切手の貼ってある手書きのエアメールが届きます。
   1月はアフリカから
   2月はエジプト
   3月はソロモン諸島
   4月はインド
   ・・・・・・・・
   それを読むとまるで、トゥートと一緒に旅行している気分です。
   パドルはそのエアメールを読みながら、家での自分の生活を楽しんでいます。
   11月のある朝「そろそろ、帰ろ」と・・・。
   「わあーい!」トゥートが帰ってくる!」とお掃除、お料理するパドルのかわいいこと。

   そして12月・・・
   お祝いの大パーティー。
   「世界じゅうでトゥートがやってのけた、すてきなぼうけんの全部にカンパイ!」
   「ウッドコック・ポケットでパドルがやってのけた、すてきなぼうけん全部にカンパイ!」
   「また、ふたりいっしょにいられることにカンパイ!」
   お互いを尊重し、認め合うふたりがとてもうらやましいなぁと思いました。
   (11/22の日記より)



   『 やんちゃももたろう 』 
        野村たかあき でくの房

   日本人なら、きっと知らない人はいないんじゃないかな?
   「ももたろう」のおはなし。
   でも、この絵本のももとろうは、普通のももたろうとはちょっと・・・いや、だいぶ違うんです。

   ももからうまれたももたろう。
   おじいさんもおばあさんも、それはそれは、かわいがって、
   ついつい、あまやかしてそだてたんだと。
   ももたろうは、ずんずん大きくなって、
   わがままもずんずん大きくなって
   それでも「まあよし、まあよし」とあまくしていたと。
   さあ、ももたろうはどうなったでしょうか・・・?

   村のみんなにも、わがままほうだい。
   ほとほとこまりはてた、村の若いもんが、
   ももたろうを鬼が島へ追いやった。

   鬼が島でも、鬼の大将に悪たれをこいたももたろう。
   鬼の大将に、こんこんと説教されて・・・。
   さあ、ももたろうはどうなったでしょうか・・・?

   すっかり性根をいれかえた、ももたろう。
   鬼の大将から、金銀財宝をもらい、いざ村へ。
   村のみんなに、宝を返しながら、一軒一軒あやまったんだと。

   最後に、おじいさんとおばあさんが
   ももたろうに、声をそろえていったんだと。
   「*************************」
   ももたろうは、ぽろりと涙をこばしたと。

   最後になんて言ったのか?
   こんなこと言われた子どもは、しあわせだね。
   照れるけど、言ってあげたいな。
   ぜひ、読んでみてくださいね。
   わたしも、ほろりとしてしまいました。(11/26の日記より)


おどりトラ
   『 おどりトラ 』 韓国・朝鮮の昔話
         金森襄作・再話/チョンスクヒャン・画

   まず、絵の感じや色合いが、アジアだなという印象です。
   おどりの大好きなおどりトラは、一生懸命おどりのうでをみがいて、
   不思議な力を身につけます。
   おどりトラの手や足は、笛や太鼓の音がすると、ひとりでにおどりだしてしまいます。
   そのことが、最後に・・・・。
   どうなると思いますか?それは、読んでみてくださいね。
   おどりトラの表情が、とっても愉快です。

   途中で、横開きだった本が、縦開きになるのも、おもいろいなぁと思います。
   最後の展開が、なんとなくわかるのが、子どもには、楽しいようです。(約7分)
    (この本は、 モコ*モコさん のとこで紹介されてました)


ゆきまくり
   『 ゆきまくり
        野坂勇作さく 福音館書店

   日記の方でも書きましたが、「ゆきまくり」と言う言葉も、
   その現象も初めて聞くことで、とても神秘的な印象を受けました。
   言葉も素敵。
    ”わじゃわじゃ”湧いてくる雲って?
    ”ぴしぴし とがった くうき”
    ”だんびらだんびら”降る雪ってどんなだろう?
   春が近づいて、湿った、粘り気の雪が降るとできるのかな?
   「ゆきまくり」
   想像するって、楽しいなぁ・・・。
   一度見てみたいな。 (約5分)


アナログ?デジタル?ピンポーン!
   『 アナログ?デジタル?ピンポーン! 』 
     野崎昭弘・文/タイガー立石・絵 (福音館書店)

   アナログとデジタルと定義。
   アナログ=なめらか デジタル=とびとび だそうです。
   アナログ時計は、針が滑らかに動きます。デジタル時計は数字が、ぱっと変わります。
   電卓は、数字式だからデジタル、砂時計、日時計はアナログ。
   足跡や絵、表情や風景、映画やご飯、おもちなど・・・。
   いろんなものがアナログだったりデジタルだったりするんだなぁと感心してしまう、
   ちょっと変わった科学絵本です。≪1月7日の日記より≫


しもばしら
   『 しもばしら 』 
       野坂勇作・さく (福音館書店)
   子どもの頃、寒い朝、土が盛り上がっているところを見つけてサクサク踏むのが好きだった。
   土の付いてない、きれいなしもばしらを集めたりもした。
   何で土の中に氷が出来るのかとても不思議だった。
   この本には、しもばしらの作り方がのってるよ。


森のお店やさん
   『 森のお店やさん 』 
      林原玉枝・文/はらだたけひで・絵 (アリス館)
   これは、絵本ではなく、童話といった感じです。
   でも、ところどころかわいい絵もあり、フリガナもついているので
   小さい子でも読みやすいとおもいます。
   お話もかわいいです。森の動物がお店を開くんだけど、なかなかいいお店なんです。
   きつつきの≪おとや≫ たぬきの≪おみくじや≫ はりねずみの≪ぽけっとや≫ 
   もぐらの≪おやおやや≫ ぎんめっきごみぐもの≪掲示板≫etc....
   とっても優しい気持ちになれるお話ばかりです。
     (この本は、 Sepia文庫 のSepiaTimeさんのところで紹介されてました。素敵な本をありがとう。)


パフパフ
   『 パフパフ
   リン・ロシーター・マクファーランド・文/ジム・マクファーランド・絵
   石津ちひろ・訳 (講談社)

   パフパフは、おうちもなければともだちもいない。
   優しいメアリーおばさんのところにいるためには、犬ではダメなんだ。
   ねこにならなくっちゃ・・・。
   この絵本を読むと、みんな同じでなくてもいいんだよなって思う。
   違うものを、排除しようとする気持ちは、どこからくるんだろう?
   でも、違うから助け合えることだってあるよね。
   ~ならしてあげる。
   ~ならいいよ。
   いつの間にか、条件付きになっていることがある。
   ありのままを受け入れてもらえるのって、うれしいよね。
   良かったね。 パフパフ・・・。 (1月31日の日記より)



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