突然ですが、あなたは「金(ゴールド)」に投資していますか?
「投資ならやってるよ。株とか投資信託とか…」という方は多いと思います。でも、ポートフォリオに金を組み込んでいる人って、意外と少ないんじゃないでしょうか。
実は今、金の価格が 過去最高値を更新し続けているんです。そして、世界中の中央銀行が狂ったように金を買い漁っています。
今回は、APJメディアから発売されているジム・リカーズ氏の著書『The New Case for Gold 投資の正解が見えない時代でも、ゴールドだけは裏切らない』を読んで、「これは知らないとヤバい」と感じた内容をシェアします。
正直、この本を読むまで私も金のことをナメてました。でも、読み終わった今、「なぜもっと早く知らなかったんだ…」と後悔しています。
まず、衝撃的な事実からお伝えします。
2025年10月14日、金価格が1オンス4,170ドルを超え、過去最高値を記録しました。
「4,170ドル?それって高いの?」と思った方、これを聞いてください。
10年前の2015年、金価格は1オンス約1,200ドルでした。
つまり、この10年で金価格は 約3.5倍になったんです。
もっと分かりやすく日本円で説明しましょう。
10年前に100万円分の金を買っていたら、今頃510万円になっている計算です。
銀行に預けていたら?利息なんてほぼゼロですよね。株式投資だって、ここまで安定して伸びた銘柄は少ないはず。
ちなみに豆知識ですが、金1オンス(約28グラム)は500円玉4枚分くらいの重さ。それでいて、約50万円の価値があるんです。ポケットに入るサイズで50万円…すごくないですか?
金価格が上昇している最大の理由、それは 世界中の中央銀行が金を買い続けているからなんです。
中央銀行っていうのは、いわば「国の金庫」を管理する組織。その中央銀行が本気で金を買い集めているということは、何か重大な理由があるはずです。
実際のデータを見てみましょう。
近年、中央銀行の金保有量は13,000トンから36,000トンへと急増しています。
特にヤバいのがロシアと中国です。
ちなみに、世界の金保有量トップ5はこんな感じです。
日本は第8位で846トン。意外と持ってるんですね。
でも、なぜこれらの国々は、こんなに大量の金を保有し、しかも急速に買い増しているのでしょうか?
答えは、 金は過兵性資産(ハード・アセット)だからです。
これ、めちゃくちゃ重要なポイントなので、しっかり理解してください。
金って、単なる宝石じゃないんです。**金は「お金そのもの」**なんですよ。
例えば、円やドルって紙幣ですよね?これは「法定通貨」と呼ばれるもので、国が「これには価値がありますよ」と保証しているから、みんながその価値を信じて使っているんです。
でも、金は違います。
金は5,000年前から、世界中で価値があると認められてきた「究極の通貨」なんです。
国が保証しなくても、紙幣が紙切れになっても、金だけは価値を失わない。だから中央銀行は、自国通貨の信用を担保するために金を保有しているんです。
「うちの国の通貨は、ちゃんと金で裏付けられていますよ」
これが信用の証なんですね。
ここからが、さらに面白い話です。
ジム・リカーズ氏によると、 金価格は上がる時には天井知らずでグーンと上がるけど、下がる時は中央銀行が「安くなったぞ!買い時だ!」とバンバン買うので、下がりにくいんだそうです。
つまり、 金価格には常に上昇圧力がかかっているということ。
実際、中央銀行は年間の金産出量の約20%も買い続けています。需要がこれだけ高ければ、価格が下がりにくいのも当然ですよね。
そして、リカーズ氏が警告しているのが「スーパースパイク」の到来です。
金価格が上がれば上がるほど、投資家たちは「今買わないと乗り遅れる!」と焦り始めます。すると、さらに金が買われて、価格がもっと上がる。
この雪だるま式の価格上昇が「スーパースパイク」です。
過去にも金価格が爆発的に上昇した時期がありました。今後も同じようなことが起こる可能性は十分にあるんです。
ここで、金に対する認識を改めてほしいんです。
多くの人が「金=投資」だと思っているかもしれませんが、実は違います。
金は「保険」なんです。
なぜ保険なのか?それは、 金がインフレにもデフレにも強いからです。
インフレというのは、物価が上がってお金の価値が下がること。パンが100円だったのが150円になる、みたいな状態ですね。
インフレになると、普通は現金の価値がどんどん目減りしていきます。でも、金の価格は物価と一緒に上がるので、資産価値を守ることができるんです。
実際、1970年代の高インフレ時代には、金価格も自然に上昇しました。
デフレは物価が下がり続ける状態。一見すると「物が安くなっていいじゃん」と思うかもしれませんが、実は経済にとって最悪の状況なんです。
中央銀行は、デフレを何としてでも止めたいと考えます。なぜなら、デフレになると経済が停滞してしまうから。
そして、デフレを止めるために中央銀行が使う最強の手段が、 金価格を引き上げるという方法なんです。
これ、どういうことか説明しますね。
国が「今日から金を1グラム1万円じゃなくて2万円ね」と決めたとします。すると何が起こるか?
同じ重さの金を買うのに、今までの2倍のお金が必要になりますよね。ということは、 お金の価値が半分になったということなんです。
これがインフレです。
実際、イギリスは1931年に、アメリカは1933年に、この方法でインフレを起こしています。専門用語では「金に対して自国通貨を切り下げた」と言うんですが、要するに金の値段を上げて、お金の価値を下げたんです。
なぜ金を使うのか?それは、 金は反撃してこないからです。
例えば、アメリカが「ドルを安くします」とやると、ヨーロッパは「じゃあユーロも安くします」と対抗してきますよね。これは無限ループです。
でも、金に対してドルの価値を下げても、金は何も言い返してきません。金は急に増えたりしないし、報復もしてこない。だから政府にとって、金は都合がいいんです。
つまり、こういうことです。
どっちに転んでも、金は勝つんです。
こんな資産、他にありますか?
株が暴落しようが、円の価値が下がろうが、金だけは価値を保ってくれる。だからリカーズ氏は、金を「最高の保険」と呼んでいるんですね。
「よし、じゃあ早速金を買うぞ!」と思った方、ちょっと待ってください。
大事な話をするので、耳の穴をかっぽじって聞いてほしいんですが…
リカーズ氏は、投資可能な資産の約10%を金にするべきだと言っています。
「10%?少なくない?」と思うかもしれませんが、これにはちゃんとした理由があるんです。
まず、あなたが持っているお金「全部」ではなく、家や事業を除いた「すぐ使える資産」(貯金、株など)の10%という意味です。
例えば、金価格が20%下落したとします。結構大きな下落ですよね。
でも、10%しか金を持っていなかったら、資産全体で見ると たった2%の損失で済むんです。ダメージ少ないですよね?
逆に、金価格が500%上昇したらどうなるか?
わずか10%の配分でも、 資産全体で50%の利益が得られるんです。
つまり、
この非対称性が金の強みなんです。
さっきも言ったように、金は「下がりにくく、上がりやすい」構造になっています。だからこそ、10%くらいがちょうどいいバランスなんですね。
もう一つ重要なのが、 長期的な視点を持ち続けることです。
金は1日単位で見ると、結構上下するんです。だから「金はリスクが高い」と思われがちなんですが、リカーズ氏によると、 本当に脅威にさらされているのは金じゃなくて、通貨の方だと言っています。
ドルや円といった紙幣の信用が失われたら、金価格が上がろうが下がろうが関係なくなるんです。そうなったら、誰も紙幣には目を向けず、ひたすら金の現物を求めるようになる。
だからこそ、金を持つなら毎日の価格を見て一喜一憂するんじゃなく、「これは保険だ」という認識で長期保有することが大事なんです。
「じゃあ、実際どうやって金を買うの?」と思いますよね。
金を買う方法はいくつかあります。
それぞれメリット・デメリットがあるので、詳しくは本書を読んでみてください。
ただし、いくつか注意点があります。
金の売買には税金がかかるケースとかからないケースがあり、結構ややこしいです。何も調べずに始めるのは危険なので、しっかり下調べしましょう。
加工された金製品(アクセサリーなど)は、売る時に値下がりすることがあります。投資目的なら、純金のインゴット(延べ棒)や金貨がおすすめです。
あくまで投資は自分の頭で考えて、自己責任で行いましょう。
最後に、今回の内容をまとめます。
世界中の中央銀行が金の保有量を急増させています。これは金の価値が今後も上がり続けることを示唆しています。
金はインフレにもデフレにも強い、究極の保険資産です。どんな経済状況でも価値を保ってくれます。
下落リスクは限定的で、上昇の恩恵は大きい。この非対称性を活かすには、10%程度の配分が最適です。
正直、この記事を書きながら、「なぜ私は今まで金を1グラムも持っていないんだ…」と後悔しています。
でも、考えてみれば、 今が始めるタイミングなのかもしれません。
金価格は過去最高値を更新していますが、リカーズ氏によれば「スーパースパイク」はこれから起こる可能性があります。つまり、まだ遅くないんです。
インフレで物価が上がり、円安で海外旅行も高くなり、株や暗号資産の値動きが激しすぎてしんどい…そんな今だからこそ、金という「保険」を持つ意味があるんじゃないでしょうか。
今回紹介した内容は、ジム・リカーズ氏の『The New Case for Gold』のほんの一部です。本書にはさらに詳しい情報が満載なので、興味がある方はぜひ読んでみてください。
あなたの資産を守るために、金という選択肢を考えてみませんか?
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
※この記事は投資を推奨するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。
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