読書家とっすぃのうさぎ跳びマインドブログ

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2025年11月27日
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テーマ: 読書(9621)
カテゴリ: 読書

こんにちは、とっすぃです。

突然ですが、あなたは「金(ゴールド)」に投資していますか?

「投資ならやってるよ。株とか投資信託とか…」という方は多いと思います。でも、ポートフォリオに金を組み込んでいる人って、意外と少ないんじゃないでしょうか。

実は今、金の価格が 過去最高値を更新し続けているんです。そして、世界中の中央銀行が狂ったように金を買い漁っています。

今回は、APJメディアから発売されているジム・リカーズ氏の著書『The New Case for Gold 投資の正解が見えない時代でも、ゴールドだけは裏切らない』を読んで、「これは知らないとヤバい」と感じた内容をシェアします。

正直、この本を読むまで私も金のことをナメてました。でも、読み終わった今、「なぜもっと早く知らなかったんだ…」と後悔しています。

あなたの資産、10年前に金を買っていたら今頃…

まず、衝撃的な事実からお伝えします。

2025年10月14日、金価格が1オンス4,170ドルを超え、過去最高値を記録しました。

「4,170ドル?それって高いの?」と思った方、これを聞いてください。

10年前の2015年、金価格は1オンス約1,200ドルでした。

つまり、この10年で金価格は 約3.5倍になったんです。

もっと分かりやすく日本円で説明しましょう。

  • 2015年: 金1グラム = 約4,500円
  • 2025年10月: 金1グラム = 最高値23,000円以上

10年前に100万円分の金を買っていたら、今頃510万円になっている計算です。

銀行に預けていたら?利息なんてほぼゼロですよね。株式投資だって、ここまで安定して伸びた銘柄は少ないはず。

ちなみに豆知識ですが、金1オンス(約28グラム)は500円玉4枚分くらいの重さ。それでいて、約50万円の価値があるんです。ポケットに入るサイズで50万円…すごくないですか?

なぜ今、中央銀行は金を買いまくっているのか?

金価格が上昇している最大の理由、それは 世界中の中央銀行が金を買い続けているからなんです。

中央銀行っていうのは、いわば「国の金庫」を管理する組織。その中央銀行が本気で金を買い集めているということは、何か重大な理由があるはずです。

実際のデータを見てみましょう。

近年、中央銀行の金保有量は13,000トンから36,000トンへと急増しています。

特にヤバいのがロシアと中国です。

ロシアの金保有量

  • 2008年: 600トン
  • 現在: 2,336トン
  • 増加率: 約300%

中国の金保有量

  • 2008年: 600トン
  • 現在: 2,264トン
  • 増加率: 約275%

ちなみに、世界の金保有量トップ5はこんな感じです。

  1. アメリカ: 8,133トン
  2. ドイツ: 3,351トン
  3. イタリア: 2,452トン
  4. フランス: 2,437トン
  5. ロシア: 2,336トン

日本は第8位で846トン。意外と持ってるんですね。

でも、なぜこれらの国々は、こんなに大量の金を保有し、しかも急速に買い増しているのでしょうか?

金は「究極の通貨」である

答えは、 金は過兵性資産(ハード・アセット)だからです。

これ、めちゃくちゃ重要なポイントなので、しっかり理解してください。

金って、単なる宝石じゃないんです。**金は「お金そのもの」**なんですよ。

例えば、円やドルって紙幣ですよね?これは「法定通貨」と呼ばれるもので、国が「これには価値がありますよ」と保証しているから、みんながその価値を信じて使っているんです。

でも、金は違います。

金は5,000年前から、世界中で価値があると認められてきた「究極の通貨」なんです。

国が保証しなくても、紙幣が紙切れになっても、金だけは価値を失わない。だから中央銀行は、自国通貨の信用を担保するために金を保有しているんです。

「うちの国の通貨は、ちゃんと金で裏付けられていますよ」

これが信用の証なんですね。

金価格が「下がりにくく、上がりやすい」理由

ここからが、さらに面白い話です。

ジム・リカーズ氏によると、 金価格は上がる時には天井知らずでグーンと上がるけど、下がる時は中央銀行が「安くなったぞ!買い時だ!」とバンバン買うので、下がりにくいんだそうです。

つまり、 金価格には常に上昇圧力がかかっているということ。

実際、中央銀行は年間の金産出量の約20%も買い続けています。需要がこれだけ高ければ、価格が下がりにくいのも当然ですよね。

そして、リカーズ氏が警告しているのが「スーパースパイク」の到来です。

スーパースパイクとは?

金価格が上がれば上がるほど、投資家たちは「今買わないと乗り遅れる!」と焦り始めます。すると、さらに金が買われて、価格がもっと上がる。

この雪だるま式の価格上昇が「スーパースパイク」です。

過去にも金価格が爆発的に上昇した時期がありました。今後も同じようなことが起こる可能性は十分にあるんです。

金は「投資」ではなく「保険」である

ここで、金に対する認識を改めてほしいんです。

多くの人が「金=投資」だと思っているかもしれませんが、実は違います。

金は「保険」なんです。

なぜ保険なのか?それは、 金がインフレにもデフレにも強いからです。

インフレの場合

インフレというのは、物価が上がってお金の価値が下がること。パンが100円だったのが150円になる、みたいな状態ですね。

インフレになると、普通は現金の価値がどんどん目減りしていきます。でも、金の価格は物価と一緒に上がるので、資産価値を守ることができるんです。

実際、1970年代の高インフレ時代には、金価格も自然に上昇しました。

デフレの場合

デフレは物価が下がり続ける状態。一見すると「物が安くなっていいじゃん」と思うかもしれませんが、実は経済にとって最悪の状況なんです。

中央銀行は、デフレを何としてでも止めたいと考えます。なぜなら、デフレになると経済が停滞してしまうから。

そして、デフレを止めるために中央銀行が使う最強の手段が、 金価格を引き上げるという方法なんです。

これ、どういうことか説明しますね。

国が「今日から金を1グラム1万円じゃなくて2万円ね」と決めたとします。すると何が起こるか?

同じ重さの金を買うのに、今までの2倍のお金が必要になりますよね。ということは、 お金の価値が半分になったということなんです。

これがインフレです。

実際、イギリスは1931年に、アメリカは1933年に、この方法でインフレを起こしています。専門用語では「金に対して自国通貨を切り下げた」と言うんですが、要するに金の値段を上げて、お金の価値を下げたんです。

なぜ金を使うのか?それは、 金は反撃してこないからです。

例えば、アメリカが「ドルを安くします」とやると、ヨーロッパは「じゃあユーロも安くします」と対抗してきますよね。これは無限ループです。

でも、金に対してドルの価値を下げても、金は何も言い返してきません。金は急に増えたりしないし、報復もしてこない。だから政府にとって、金は都合がいいんです。

つまり、こういうことです。

  • インフレ → 金価格が自然に上がる
  • デフレ → 政府が金価格を引き上げる

どっちに転んでも、金は勝つんです。

こんな資産、他にありますか?

株が暴落しようが、円の価値が下がろうが、金だけは価値を保ってくれる。だからリカーズ氏は、金を「最高の保険」と呼んでいるんですね。

資産の10%を金で持つべき理由

「よし、じゃあ早速金を買うぞ!」と思った方、ちょっと待ってください。

大事な話をするので、耳の穴をかっぽじって聞いてほしいんですが…

リカーズ氏は、投資可能な資産の約10%を金にするべきだと言っています。

「10%?少なくない?」と思うかもしれませんが、これにはちゃんとした理由があるんです。

10%配分の合理性

まず、あなたが持っているお金「全部」ではなく、家や事業を除いた「すぐ使える資産」(貯金、株など)の10%という意味です。

例えば、金価格が20%下落したとします。結構大きな下落ですよね。

でも、10%しか金を持っていなかったら、資産全体で見ると たった2%の損失で済むんです。ダメージ少ないですよね?

逆に、金価格が500%上昇したらどうなるか?

わずか10%の配分でも、 資産全体で50%の利益が得られるんです。

つまり、

  • 下がっても大したダメージはない
  • 上がったら大きく儲かる

この非対称性が金の強みなんです。

さっきも言ったように、金は「下がりにくく、上がりやすい」構造になっています。だからこそ、10%くらいがちょうどいいバランスなんですね。

短期的な値動きに一喜一憂しない

もう一つ重要なのが、 長期的な視点を持ち続けることです。

金は1日単位で見ると、結構上下するんです。だから「金はリスクが高い」と思われがちなんですが、リカーズ氏によると、 本当に脅威にさらされているのは金じゃなくて、通貨の方だと言っています。

ドルや円といった紙幣の信用が失われたら、金価格が上がろうが下がろうが関係なくなるんです。そうなったら、誰も紙幣には目を向けず、ひたすら金の現物を求めるようになる。

だからこそ、金を持つなら毎日の価格を見て一喜一憂するんじゃなく、「これは保険だ」という認識で長期保有することが大事なんです。

金の買い方は?

「じゃあ、実際どうやって金を買うの?」と思いますよね。

金を買う方法はいくつかあります。

  1. 現物の金を買う(金貨、金の延べ棒など)
  2. 金のETFを買う(証券口座で取引可能)
  3. 鉱山株を買う(金鉱山を運営する企業の株)

それぞれメリット・デメリットがあるので、詳しくは本書を読んでみてください。

ただし、いくつか注意点があります。

税金に注意

金の売買には税金がかかるケースとかからないケースがあり、結構ややこしいです。何も調べずに始めるのは危険なので、しっかり下調べしましょう。

加工品は避ける

加工された金製品(アクセサリーなど)は、売る時に値下がりすることがあります。投資目的なら、純金のインゴット(延べ棒)や金貨がおすすめです。

あくまで投資は自分の頭で考えて、自己責任で行いましょう。

まとめ:金を持つべき3つの理由

最後に、今回の内容をまとめます。

1. 中央銀行が金をバンバン買っている

世界中の中央銀行が金の保有量を急増させています。これは金の価値が今後も上がり続けることを示唆しています。

2. 金は投資ではなく「保険」

金はインフレにもデフレにも強い、究極の保険資産です。どんな経済状況でも価値を保ってくれます。

3. 資産の10%を金で保有すべき

下落リスクは限定的で、上昇の恩恵は大きい。この非対称性を活かすには、10%程度の配分が最適です。

おわりに

正直、この記事を書きながら、「なぜ私は今まで金を1グラムも持っていないんだ…」と後悔しています。

でも、考えてみれば、 今が始めるタイミングなのかもしれません。

金価格は過去最高値を更新していますが、リカーズ氏によれば「スーパースパイク」はこれから起こる可能性があります。つまり、まだ遅くないんです。

インフレで物価が上がり、円安で海外旅行も高くなり、株や暗号資産の値動きが激しすぎてしんどい…そんな今だからこそ、金という「保険」を持つ意味があるんじゃないでしょうか。

今回紹介した内容は、ジム・リカーズ氏の『The New Case for Gold』のほんの一部です。本書にはさらに詳しい情報が満載なので、興味がある方はぜひ読んでみてください。

あなたの資産を守るために、金という選択肢を考えてみませんか?

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


※この記事は投資を推奨するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。​






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最終更新日  2025年11月27日 05時46分25秒
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