家庭学習コンサルタント 坂本七郎のブログ

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坂本七郎 プロフィール


家庭学習コンサルタント
ドリームエデュケーション代表
オンライン家庭教師「まなぶてらす」主宰

1977年生まれ。群馬県太田市出身。

塾講師や家庭教師など5000人以上の学習指導の経験から「家庭学習」こそが学力アップのカギであることを確信。
全国の小・中学生とその保護者に、中学受験・高校受験に向けた家庭学習のアドバイス、親子の関わり方について教えている。

また、受験や習い事など各分野のプロから自由に学べるオンライン専門の家庭教師「まなぶてらす」を運営。24時間365日、世界中どこからでも質の高い教育が受けられる環境を整えている。

主な著書に、ナツメ社から『マンガでわかる!中学生からの最強の勉強法』、大和出版から『小学生のための「家庭学習」の教科書』『小学漢字1026が5時間で覚えられる問題集』、『出る順「中学受験」漢字1580が7時間で覚えられる問題集』、『漢字が好きになるドリル』シリーズ(いずれも大和出版)などがある。

ドリームエデュケーションHP

オンライン家庭教師まなぶてらす

坂本七郎への問合せはこちら

Archives

2024/11
2011/07/08
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カテゴリ: 夏休みの勉強法




前回は、 「夏休みの計画の立て方」 の話をしましたね。


夏休みは、受験生にとっても、受験生でなくとも

基礎学力を身につけ、苦手分野を克服できる

とても貴重なお休み期間です。


あなたのお子さんにとって

この夏を、充実したものにするために

前回にひきつづき、アドバイスをお送りします。





■具体的に、夏休みはどんな勉強をすべきか?





やはり、夏休み前のこの時期は、

お子さんの学習のことで悩んでいる人が多いですね。


メール相談の件数も、

いつもの3倍近く届いています。


この40日間の過ごし方。

充実した夏休みにするためにはどうすればよいか。


悩みの尽きない時期といえます。



ではここで、ひとつあなたに質問があります。


・夏休みに「何を」勉強させるか

・「どう」勉強させるか


お子さんに勉強のやり方をアドバイスする際、



それ以上に重要なこと、というのがあります。


  それはいったい何だと思いますか・・・?




何を、どう勉強させるか。

それ以上に大切なポイント



それは、

 「 な ぜ 」 そ の 勉 強 が 、 必 要 か 。






「夏休みはこの勉強をした方がいいよ、これをやりなさい」

などと子どもに意見を押しつけても、本人がそれに

心から同意してくれなければ、素直に従うことはありません。



前回の、学習計画の立て方であっても、

いくら優れた計画を立てても、本人にやる気がなければ

どんな計画も無意味になることと同じです。



大切なのは、

「本人の意志、そして気持ち」なのです。


子どもの気持ちや意見を無視した勉強の押しつけは

たとえ勉強をさせたとしても、学習効果はほとんど期待できません。


あなたのお子さんが、

その勉強をすべき理由を、理解し納得してもらうこと。


私たちはココに、常に注意を向けて、

お子さんの学習をサポートしていかなければなりません。




ではでは。


どうすれば子どもは

勉強の必要性を、理解し納得してくれるのでしょうか?


そして、どんなときに子どもは、

自分の意志で、この勉強をやろう!

という気持ちになるのでしょうか?



この問題の解決策。

あなたなら、どうしますか?



ここでは私が考える、

もっとも有効な方法をお教えしたいと思います。


それは、

  「テストをすること」です。



たとえば、あなたがお子さんに


「この夏休みは、算数の特殊算をマスターするのよ」

「この夏は、英単語を500個覚えるのよ、それが今のあなたに

 いちばん必要な勉強なんだから!オホホホホ~」


と一方的に言っても、本人は「あっそ」で終わりです。

(そんな言い方はしないか笑)



けれども、

子どもの実力が判断できるテストを受けさせて、

自分の現状(苦手分野)を知る機会があれば、

「今の自分には、ここが足りない」

「やはりこの分野が苦手なんだなぁ」

という前向きな気持ちが、自然と生まれます。



テストをさせ、苦手分野に気づいてもらうことで

本人の意識をその分野(単元)にクイッと向けることが

できるのです。


ここまで来れば、あとはその苦手分野を克服するための

手段(教材)を提供してあげれば、自分から勉強をはじめます。


こちらがガミガミ言わなくても

自分から机に向かうようになるのです。



「この夏、子どもに苦手分野の克服にチャレンジしてもらいたい」


そうお考えの親御さんは、

1.事前にテストをやらせて、子どもの意識を苦手分野に向ける

2.苦手分野を克服するための手段(教材)を渡す

という流れで、フォローしてもらえたらと思います。






■テストは何をやらせ、手段(教材)は何を渡せばよいか



ここまではよろしいでしょうか?


ここで、次のような疑問を

持たれた方がいるかもしれません。


「テストをさせるといっても、どんなテストがいいの?」

「そんな都合のよいテストなんてないわよ」


ごもっともな意見です。


しかしながら、

あなたは、すでにそのテストをお持ちです。


テストといっても、何も模擬試験や別途教材を購入する

必要はありません。


たとえばご自宅にある

算数や数学の問題集を開いてみてください。



問題集であれば、かならず最後の方に、

「まとめテスト」や「学期末問題」、「テスト予想問題」

といったコーナーがあるはず。


ここを活用すればよいのです。


夏休みに入る前に、こうした巻末のテスト問題を

お子さんに解かせてみるのです。


問題が解けたら、いっしょにマル付けをして

途中の計算過程も含めて、じっくり見直しをしてください。


そうするとお子さんの苦手分野がハッキリと見えてきます。


そこで、あなたが

「あなたはこの分野が苦手みたいね。

 でもこの分野ってあとの学年にもつながる大事な分野だから

 こんどの夏休みを使って、ここを一気に克服できたらいいね」

と言って、お子さんの意識をパチンと切りかえてあげればいいのです。



ただし、あれもこれもとたくさんの分野を克服しようと

考えてはいけません。


最大で3つ。


お子さんがまちがえた問題の中でも

とくに重要な、のちの勉強にも影響を与える

重要分野に絞って、克服したいところです。


では、どんな分野が重要なのか?


夏休みの学習として、特におすすめしたい

重要分野をいくつかご紹介します。



算数でいえば

・小数の加減乗除(筆算)

・分数の加減乗除

・文章問題(割合(百分率)、比、速さなど)

・図形(面積・体積の求め方、円、拡大図と縮図)


数学でいえば

・正の数、負の数

・方程式の解き方(特にマイナス符号、分数の扱い方)

・関数(特に一次関数)

・式の展開、因数分解

・図形(面積・体積の求め方、円、相似)


といったものがあります。


また、国語であれば、

・読解問題の解き方


英語であれば、

・英文法を基礎から学ぶ

・単語や熟語を一気に覚える


こうした分野を優先的に、集中して学ぶと

夏以降の学力の伸びが大きく変わってきます。

そう、土台から変わっていくイメージです。

(もちろん、社会や理科を選んでもOKですよ)



こうして夏休みに克服すべき分野を3つまでに絞ったら、

あとは何をやるかを決めるだけです。



私の、 サクラサク中学受験

サクラサク高校受験 のプログラムを

受講している方であれば、その中で紹介している

自宅学習に適した、解説のくわしい市販問題集を使えばよいでしょう。



お持ちでないなら、

お子さんといっしょに書店に行って

使う問題集を、本人に、選ばせればよいです。



こうして

この夏休みに克服する分野(単元)と、

使う教材が決まったら、あとは目標を設定し、

具体的な計画を立てて実行していけばカンペキです。



どうですか。


これまでの夏よりも、充実した夏休みになりそうな

気がしてきませんか?



思ったら即、実行です。


まずはテストをして、苦手分野を最大で3つまで

絞り込んでください。

(テストは遅くとも、来週の金曜までには実施してくださいね)


今日のメールアドバイスは以上です。

それでは、また来週記事をアップします。



坂本





追伸:


何かよいテストないですか?と言う人へ・・・


仕事や家事が忙しく、なかなかテスト問題を

準備する時間がとれない。


――そんな親御さんも多いと思います。


手っ取り早く、お子さんの苦手分野をチェックしたい。

さらには、この夏休みに克服できる、最適な教材も紹介してほしい。


そんな人もいることでしょう。


そんなあなたのために、【こんどの月曜日】、

私が作問したオリジナルテスト問題を、差し上げます。


この問題(全7題)は、算数・数学の苦手分野を

25分でチェックできる厳選テスト問題です。


そしてさらには、

このテストで見つけた苦手分野を短期間で

習得できる、最適な教材もご紹介します。


いまハイピッチで準備を進めていますので

月曜までもうしばらくお待ちください。


この夏。


お子さんの学力を、大きく飛躍させる

きっかけを掴んでもらいたい。


胸を張って2学期をスタートできる、

そんな自信をもってもらいたい。


そのひとつの機会を、提供したいと思います。


楽しみにしていてください。

それでは、月曜日にまた。


最後まで読んでくれて

ありがとうございます。



■発行: 株式会社ドリームエデュケーション





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Last updated  2016/04/25 02:39:13 PM
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