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花と実と魔女と
19スペイン1
2019.9.2
まだ見ぬ絶景に出会うスペインの旅☆スペイン旅行記(1)
(2019年8月20日撮影)
今年の夏休みは、
フランクフルト乗り換えで
スペインを旅してきました。
羽田発着なのは嬉しいですが、
やはり早めに行きます。
ツアー同行の都内や近県の方々も
かなり早く出発されたそうです。
なぜなら、電車が良く止まるから!
理由はスマホを線路に落とすひと続出で
全線ストップとなるから!だって。
何あるかわからないですものね。
(2019年8月20日撮影)
パスポート「顔認証」で
出国チェックも済ませ、
これに乗りこみます。
従来の出国審査より
かなりスピードアップ。
まったく待ちませんでした。
今回は全日空を選びました
何かと便利ですものね。
(2019年8月20日撮影)
12時間10分のフライトで着いたのが
ドイツ、フランクフルト空港。
現地時間で16時26分、曇り空ですが
まだまだ、お日様が高い時間ですね。
(2019年8月20日撮影)
入国審査=ユーロ圏内
入国検査になるので
チェックがすごく念入りです。
だから、かなり並んで時間がかかります。
私の腕時計の裏まで見たのにはビックリ。
でも、靴は脱がなくても良かった!
(2019年8月20日撮影)
飛行場もすごく広いので
先が見えないほどの
なが~~い動く歩道。
(2019年8月20日撮影)
漸く、
お店があるところまでやってきました。
ついつい、嬉しくなってパチリ。
今日の薔薇「マチルダ」
2002年のマチルダです。
可憐で、好きな薔薇のひとつです。
2019.9.3
まだ見ぬ絶景に出会うスペインの旅、フランクフルト空港内☆スペイン旅行記(2)
(2019年8月20日撮影)
昨日に続き、
8月に旅したスペインへの
トランジェット(乗り換え)の
フランクフルト空港内。
広い広い空港で、
免税店等も何カ所もあります。
(2019年8月20日撮影)
今回は往きの
乗り継ぎ時間がなんと4時間半!
スペインへのANAの直行便は無いらしく
ヨーロッパ内乗り継ぎはフツー。
それにしても、
今回はちょっと長いな~と思っていました。
でも、実際はユーロ圏への入国手続きなどで
チェックが厳しく、かなり時間がかかって
慌てて走るよりは安心でした。
実際に以前、
フランスからミラノ乗り継ぎで
少し走ったことがありました。
(2019年8月20日撮影)
空港内の売店には
おいしそうなベーカリーもあって、
ついつい引き寄せられます。
野菜やハムが
挟んであるものが多いですね。
(2019年8月20日撮影)
プレッツェル、
好物なので特にそそられます。
さすが発祥の国ドイツ
いろんな種類があります。
どれも、味見したくなります・・・
そして少しお買い上げ。
でも、復路も
フランクフルト乗り継ぎだったの
帰りには
かぼちゃのタネ付きを頂きました(^▽^)/
(2019年8月20日撮影)
お野菜たっぷりの
サラダボックス!?も
色々並んでいます。
絵的にもナイス!
(2019年8月20日撮影)
フルーツも見つけたので
ついに、カットすいかを求めて
喉をうるおしました。
こちらのスイカは、
日本と同じお味でした。
そして下段に写っているお水、
なんと、空港価格3ユーロ
これには、ビックリ。
ツアーでは貸し切りバスの
多くのドライバーさんが
冷えたお水を積んでいて
どこの国でも 1ユーロ。
それでもスーパーの
2倍ぐらいらしいですが・・・
**********
今日の薔薇「ロココ」
(2006・6・18撮影)
我が家のカーポートに絡めている
つる薔薇ロココ
上の写真の13年後の今も元気です。
そして、夏薔薇ロココが
今日もポツポツ咲いています
2019.9.4
まだ見ぬ絶景に出会うスペインの旅、フランクフルト飛行場☆スペイン旅行記(3)
(2019年8月20日撮影)
乗り継ぎの
フランクフルトの空港で
次はルフトハンザ機で
マドリッドまで飛びます。
搭乗口まで、
またまたなが~い廊下を行きます。
なかなかおしゃれな
廊下でした。
(2019年8月20日撮影)
21時の出発便です。
漸く日が傾いてきました。
搭乗口からバスに乗り、飛行機まで・・・
タラップを登ります。
(2019年8月20日撮影)
そろそろ
夕闇がせまってきていますね。
(2019年8月20日撮影)
窓から空港の様子をパチリ。
21時だというのに、
まだ少し明るくこの混雑。
預けたトランクもこんな風に
トラックで移動するのかしら。
エアポートは、まさに不夜城ですね。
(2019年8月20日撮影)
久しぶりに窓側の席、
そして時間帯もちょうど夕暮れ時・・・
幻想的な雰囲気です。
(2019年8月20日撮影)
マドリッドには
23時30分に着くのですが
夜中なのに、
マカロニの食事が出ました。
それが、意外にも
時間気にせず食べられるし、
美味しかったです。
(2019年8月20日撮影)
いよいよ、
スペインの首都マドリッドに
到着です。
マドリッド到着は23時30分。
深夜ですね。
**********
今日の薔薇「バレリーナ」
2001年のバレリーナ
今も、元気にすくすく育っています。
2019.9.7
まだ見ぬ絶景に出会うスペインの旅、マドリッド到着☆スペイン旅行記(4)
(2019年8月20日撮影)
フランクフルトで乗り換え
マドリッドの飛行場に到着しました。
時間は、なんと23時30分!
これは現地時間ですが、
日本時間の、午前6時30分ですから、
徹夜明けの時間ということになりますね。
(2019年8月20日撮影)
さすがスペインの首都、
マドリッド。
とても大きな空港です、
きれいですしね。
所どころ、
空港内飲食ブースもあいてますが
もうほとんど、
お客さんはいません。
(2019年8月20日撮影)
25時30分!!!
最初のホテルに到着。
添乗員さんが
フロントでチェックイン中!
こんな時、
ツアーはとっても楽です。
ボーっと座っていれば
いいのですから。(笑)
(2019年8月20日撮影)
スッキリと
なかなかモダンなロビーです。
アンティークなホテルもいいですが
こういう、
こざっぱり感もいいですね。
(2019年8月20日撮影)
お部屋も、
期待を損なうことなく、
まずは、疲れた体を
休めることができました。
なにせ、
計14時間40分のフライトですから。
(乗り継ぎの
フランクフルト時間は別で、ね)
**********
今日の薔薇「アイスバーグ」
純白の清らかさを、
いつも教えてくれる薔薇です。
年に何度も、
次々と咲く点も大のお気に入りです。
写真は2004年のアイスバーグです。
2019.9.8
まだ見ぬ絶景の旅、マドリッド、ゲルニカの国立ソフィア王妃芸術センターへ☆スペイン旅行記(5)
(2019年8月21日撮影)
スペイン・マドリッド
一泊目が明け
早速朝食タイムです。
(2019年8月21日撮影)
私たちが選んだ朝食、
二人分ですから(笑)
大丈夫、完食です。
(2019年8月21日撮影)
ホテルの外観はこちら。
マドリッドの近代風ホテルです。
さっそく、市内観光へ出発。
といっても、
この日の出発は9時半ですから
ツアーにしては余裕がある方です。
(そういうのを
選んでるというか・・・)(^▽^)
(2019年8月21日撮影)
マドリッド市内は
おしゃれな建物や
クラシックな建物もあり
バスの車窓からも楽しめました。
(2019年8月21日撮影)
最初に着いたところは、
国立ソフィア王妃芸術センター。
まだ、開門前でしたがすぐに開いて・・・
前回(20年前)訪れた時は
プラド美術館だけだったので、
期待大!
(2019年8月21日撮影)
建物の地下には
大きな図書館があって
夏休みでも熱心に勉強している
学生さんが利用するのだとか。
スペインは入学はたやすく、
進級が難しく、
夏休み後の追試(再試)を
クリアーしたい学生さんは
三か月もの夏休みが
消えるのだそうです。
そんな話を聞きながら、
素敵な書庫が並ぶ図書館を
外からパチリ。
**********
今日の薔薇「エルフ」
道路際の入り口に
植えてあるエルフ。
2005年のときの写真ですが
今年も元気に四季咲きです。
2019.9.8
マドリッド、国立ソフィア王妃芸術センターで待望のピカソのゲルニカを観る☆スペイン旅行記(6)
(2019年8月21日撮影)
ソフィア王妃芸術センターの
入り口(新館の前のロビー)にある
造形には、その意外性から、
これ何なのだろう?と
ビックリします。
なにせこちらに
入館する時はピカソの
ゲルニカ!ゲルニカ!と
思っているわけで・・・(笑)
(2019年8月21日撮影)
米国人
ロイ・リキテンシュタインが手掛けた
『筆の跡』という彫刻です。
1960年代に活躍した
ポップアートの巨匠というとこですね。
私には難解ですが、このような作品は
理解しようとするのではなく、
ただ、あるままに作品のエネルギーを
感じればいいかな!と思い観ます。
そうすると、
なぜかストンと納得しちゃいますね。
(2019年8月21日撮影)
こちらは
ジョアン・ミロの油絵
『カタツムリ、女、花、星』(1934年)
『ゲルニカ』の手前の部屋に
展示されていました。
抽象的で
記号のようなモチーフが浮遊し、
ミロ独自の表現を
みることができる代表作。
デザイン化した文字が描かれていて
1934年作と考えると、斬新ですね。
(2019年8月21日鑑賞)
こちらが
今回の旅行でぜひとも
観たかった
ピカソの大作
「ゲルニカ」(1937)
349.3×776.6センチ
館内は、ほとんど
撮影禁止でもちろんゲルニカも!
手持ちの画集を
写真に撮ってUPしました。
(2019年8月21日鑑賞)
死んだ我が子を腕に絶叫する母親、
無残に体を引きちぎられた兵士・・・
1937年スペイン内乱の最中、
フランコ軍を支持するナチスの所行で
北部の町ゲルニカが
無差別爆撃を受けた!ことが
描かれています。
絵の中心上にある爆弾の閃光にも似た
裸電球の光は、すべてを判断する
”神の目”を連想させます。
(2019年8月21日鑑賞)
ゲルニカ右半分の中央、
窓から身を乗り出す女性は
闇を照らす真実のランプを捧げ、
右端、両手を挙げて天を仰ぐ身振りは
古典的な宗教画のポーズにも通じています。
ピカソはパリで
ゲルニカ壊滅の報に衝撃を受け
大作ゲルニカは
不条理な暴力への怒りから
僅か一か月で完成したそうです。
ゲルニカは
ピカソ芸術の集大成でもあり、
モノトーンの画像で形の持つ
強いメッセージ性に
報道写真のような印象をうけますね。
爆撃の年の
パリ万博のスペイン館の壁に
描かれたこの絵は
パビリオンの壁サイズ。
1939年フランコ政権が樹立されると
ニューヨークMoMA美術館に無期限貸与。
ピカソは表向き
故郷に帰ることなくフランスで他界。
ゲルニカは最初に
プラド美術館別館に里帰りし
ついで
国立ソフィア王妃芸術センターに
移りました。
当時防弾ガラスに覆われていたゲルニカ。
今は厳重な警備は解かれていますが
それでも、入館者の
セキュリティチェック並びに
ゲルニカの部屋は、
多くのガードマンに守られています。
今でも二つの政治団体が
破壊しようと狙っているそうです。
**********
今日の薔薇「エブタイド」
2019.9.10
マドリッド、国立ソフィア王妃芸術センターでダリを観る☆スペイン旅行記(7)
(2019年8月21日撮影)
こちらは
ダリの「永遠の謎」(1938)
風景が人の顔に変容していく
観ている私たちにとっても謎深き作品。
顔の左上には犬らしきものが!
そしてその左には、
肘をつき考え込んでいる人が!
みえる気がします。
(2019年8月21日撮影)
こちらは
「見えない男」別名「透明人間」(1929~32)
建築物や物をじっとみていると
人に見えてくる・・・というような
意味があるらしいです。
事物の擬人化?なんてだけの事では
ないのでしょうが・・・
(2019年8月21日撮影)
こちらは
「ヒトラーの謎」(1938)
英仏がヒトラーと会談した
ミュンヘン会議の頃
描かれた作品。
ピーナッツにヒトラーが紛れています。
受話器も涎(涙?)をこぼしています。
私がダリの本物をまとめて
最初に観たのは
22年前にパリのモンマルトルにある
小さな?!ダリ美術館。
それまでの~髭がピンと跳ねてる
なんだか変な画家~
という先入観を覆されました。
そのダイナミックさと
オリジナルな見方や表現に
度肝を抜かれた、
あの時の感覚を今も忘れません。
像の細く長い脚や、
ダリの流れる時計には、
衝撃を受けました。
今回、ダリの美術館にも
行きたかったけど・・・
なかなかツアーの旅程には
入っていないし、
いつか、行ける日が
あるかしら・・・
(2019年8月21日鑑賞)
20世紀の近代絵画をあとに
パティオ(中庭)にでると、
回廊がシックで
気持ち良い空間なのが嬉しい。
(2019年8月21日鑑賞)
パティオにある ミロの彫刻。
一見して、ミロって感じがするのは
カーブを描く曲線のためですよね。
ミロも色彩の画家だと思うけど、
黒い彫刻でも個性をしっかり出してるのが
すごいですね~~。
(2019年8月21日鑑賞)
こちらが、出口ですが
本館の?入り口?とも見えますね。
昨日ご紹介の新館とは対照的です。
パリのルーブルはガラスの
ピラミッドのエントランスが
大きな石の建物としっかり
コラボしているけど、此処は対照的。
ソフィア王妃芸術センター
短い時間でしたが、たっぷり楽しみました。
(丁寧に鑑賞したら一日居ても足りないですね)
**********
今日の薔薇「グルス・アン・アーヘン」
2019.9.14
マドリッド、楽しみの一つプラド美術館でベラスケスを見る☆スペイン旅行記(8)
(2019年8月21日撮影)
ゲルニカのソフィア王妃芸術センターをあとに
いよいよプラド美術館へ移動です。
途中、アトーチャ駅をパチリ。
1851年2月9日、「南駅 Estación de Mediodía 」の名で
マドリード最初の鉄道駅として開業。
初代駅舎の火災にともなう改修工事後
1892年に2代目駅舎が落成。
この駅から 私たちは4日目に
AVEに乗ってコルドバに向かいます。
(2019年8月21日撮影)
芸術センターから歩いて
今回の大きな楽しみの一つ
プラド美術館に着きました。
目下、200周年に際し
外観をメンテナンス中のようです。
(2019年8月21日撮影)
こちらが、エントランス。
入ってすぐの様子です。
20年前に訪れた時のことを
鮮明に覚えているわけではありませんが
だいぶ雰囲気が変わって
明るく、モダンになったようです。
(2019年8月21日鑑賞)
世界屈指の美術館ですが
ご覧のように、この時間人の列もなく
ゆったりと美術鑑賞が始まります。
(2019年8月21日鑑賞)
こちらが有名な
ベラスケス「ラス・メニーナス」
(女官たち)~1656年ごろ~
プラド美術館も撮影禁止ですので
手持ちの画集をスキャンしてのご紹介です。
愛らしいマルガリータ王女(5歳ごろ)と
両親にかしずく女官たちや犬。
彼らの視線の先にいるのは
絵の中央の鏡に写るフェリペ4世夫妻という
凝った構成の絵の中には画家の自画像も!
17世紀のスペインを代表する宮廷画家であり、
外務大臣のような仕事も担っていたベラスケスが
仕掛けた巧みな演出は、今も世界中から訪れる
鑑賞者を360年前の王家の一室に招いてくれます。
サイズは318×276センチ
かなり大きめの絵です。
遠近法が上手く使われ
左端の切りとられた大きなキャンバスや
画面の上半分をしめる天井によって、
描かれた部屋が実際の大きさに感じられます。
(2019年8月21日鑑賞)
こちらは
ルーベンス「三美神」~1635年ごろ~
古代ギリシャの抒情詩に
ゼウスの娘として登場し
愛の神ヴィーナスに仕える三人の娘たちは
「貞淑」「美」「快楽」の象徴。
ヴェネッィアで学んだルーベンスが
毛織物などで黄金期を迎えていたフランドルに戻り、
豊満な肉体は富みの象徴。
ルーベンスは、部分誇張によって、
強烈な印象を生むバロックの特色を
生かし、透明感のある作品は板絵に油彩。
221×181センチ
こちらも、サイズ以上に存在感があります。
2019.9.15
マドリッド、プラド美術館で最高傑作のボッスの「快楽の園」を見る☆スペイン旅行記(9)
(2019年8月21日鑑賞)
こちらは
プラド美術館で一番の人気で
最高傑作と言われている
ネーデルランドの画家
ヒエロニムス・ボッスの「快楽の園」
~撮影禁止なので
手持ちの画集をスキャン~
20年前は昨日の
ベラスケスの「ラス・メニーナス」が
最高傑作と言われていたのですが・・・
描かれたのは1500~1505年。
板絵、油彩 220×195センチ(中央)
220×97センチ(左右翼)
緻密な技法で描かれており
何とも摩訶不思議な三連祭壇画です。
(2019年8月21日撮影)
こちらの
向かって左の「楽園」では
初めての異性に驚くアダムと
恥じらうイヴ、
二人の結婚から歴史は始まります。
その下には、黒く地獄に通ずる穴が!
(2019年8月21日鑑賞)
こちらは中央、
数多くの裸体が描かれていて
所どころに、
肉体や快楽のシンボル イチゴや
多産や生命力豊穣の象徴 ザクロ、
貝は性欲の象徴など、
敬虔なクリスチャンであった
ボッスがなぜ描いたか?
快楽にふけり罪を重ねていく
人間への警告こそが
「快楽の園」のテーマなのでしょう。
(2019年8月21日鑑賞)
こちら
右側の絵で罪深き人間は、
魔物たちの裁きや拷問をうける・・・
その様子が右側の
黒っぽい絵に描かれています。
風刺のきいた「快楽の園」は
ネーデルランド
(現ベルギー・オランダ・ルクセンブルク)でも
当時からタペストリーに
コピーされるほど有名でしたが
スペインから総督として
やってきたアルバ公が
帰国時持ち帰ったために、
スペイン プラド美術館所有に。
20年前にプラド美術館に行ったときは
前回ご紹介した
ベラスケスのほうが
メイン会場?にあったような・・・
その時は、自由時間に再度
↑のボッスの絵を
再度じっくりみるために
プラド美術館に行ったのを覚えています。
(2019年8月21日鑑賞)
そして、本日ご紹介 二作目は
ブリューゲル(父)の「死の勝利」
~1562年頃、117×162センチ~
当時、ヨーロッパの北の方では
スペインからの圧政、そしてペストで
人々(農民)が、悲惨な状況で苦しむ姿を
ブリューゲルならではの
独特の表現であらわした作品です。
2019.9.16
マドリッド、プラド美術館でベラスケスとゴヤの名画を見る☆スペイン旅行記(10)
(2019年8月21日鑑賞)
昨日に引き続いて、8月に訪れた
スペイン ・マドリッドの
プラド美術館所蔵で
教科書にも載っている名画
17世紀宮廷画家ベラスケスの
「馬上のパルタサール・カルロス皇太子」
~1635~36年 209×173㎝~
幼いながら凛として
威風堂々とした姿が巧みに表現され、
さすが、24歳で
国王フェリペ4世付きの
宮廷画家に任命され
王は他の画家に王家の肖像画は
描かせないと約束しただけの
力量がうかがえます。
(2019年8月21日撮影)
こちらも、衝撃的な場面で、
一度観たら
忘れることができないゴヤの
「1808年5月3日、
プリンシベ・ピオの丘での銃殺」
~1814年 268×347㎝)
ナポレオン率いるフランス軍に
抵抗した人々が
処刑される場面を描いた大作。
今まさに処刑されようとしている
白い服の男、
その手にはキリストの聖痕(傷跡)を
思わせるものが見られます。
戦争の悲惨さ、哀しい歴史が
現に繰り返されているということを
思わずにはいられませんでした。
(2019年8月21日鑑賞)
他にも、
ゴヤの「黒い絵」を含む
数々の名画を観て
再び、明るく広いエントランスに。
(2019年8月21日撮影)
表にでると、これまた名画
「裸のマハ」の上に立つゴヤの像。
「着衣のマハ」と「裸のマハ」
プラド美術館で並んで展示されています。
厳格なカソリックの国だからこそ、
当時の王侯貴族は『異端』の絵を好んだとか。
私は、マハの二枚の絵が
国立西洋美術館に来日した時、
大学のクラスメートと
一緒に観にいって、
感動したことを今も忘れません。
(なぜか私の書いた
アンケートの一言が
新聞の展覧会広告に
掲載されたのも、懐かしい思い出。
何と書いたかは、
すっかり忘れました・・・笑)
2019.9.17
マドリッドで本場のパエリア・ランチを楽しむ☆スペイン旅行記(11)
(2019年8月21日撮影)
此処はスペイン・マドリッド。
マドリッドといえばパエリア!
ということで、パエリアの老舗でランチ。
(2019年8月21日撮影)
こちらはサフランを使って
ムール貝のパエリア。
パエリア、パエリャまたはパエージャは、
米どころとして知られる
スペイン東部バレンシア地方発祥の
ジャバニカ米と野菜、
魚介類、肉などの食材と共に
そのスープを米に炊き込む料理。
スペインを代表する
世界的に人気の料理の一つで、
本場バレンシア地方では
パエリアの祭りなどもあるようです。
(2019年8月21日撮影)
こちらは、イカ墨パエリア。
真っ黒いけど、美味しそうですね。
大きなパエリア鍋二つを
皆さんで頂きました。
(2019年8月21日撮影)
もちろん
サラダもついています。
今回の旅行は概して
豊富なサラダがついていましたが
スペインはお野菜が
豊かなんでしょうね。
(2019年8月21日撮影)
皆でとり分けて、戴きます。
お米料理ですし、
ピラフみたいなものですから
美味しくいただきました。
(2019年8月21日撮影)
デザートはアイスクリーム。
今回の旅行では
アイスクリームが多かったです。
暑いこともあって、
美味しかったですよ。
2019.9.21
古代ローマ時代紀元1世紀に建造された水道橋の有る古都、セゴビア☆スペイン旅行記(12)
(2019年8月21日撮影)
先月訪れたスペイン旅日記、
マドリッドから 約90キロ、
バスで75分ほどのセゴビアに向かいます。
バスからの眺めは牧草地でしょうか・・・
乾燥していますが、のどか~な風景。
(2019年8月21日撮影)
セゴビアに到着。
古代ローマからの歴史のある町で
かつては、
カスティーリャ地方の中心だった
城砦都市です。
イタリアでよく見る
建国の歴史を顕す銅像も!
(2019年8月21日撮影)
そして、遠くからも
はっきり見えるのが
美しい水道橋。
ヨーロッパ各地に残る水道橋の中でも
最も美しい橋の一つと言われ
世界遺産にも指定されています。
(2019年8月21日撮影)
整然と積み上げられた橋は
全長728m 高さ28m
(2019年8月21日撮影)
驚くことに
モルタルなどの接着剤を一切使わず、
花崗岩(かこうがん)を積み上げただけ!
2段アーチの形で作られています。
(2019年8月21日撮影)
それにしても、
ぴっちり積み上げられています。
当時のローマの
技術水準の高さには驚きますね。
それにしても、地震がないからよね!と
同行のツアー仲間と話したものです。
(2019年8月21日撮影)
1884年まで水は上部を通って
セゴビアの町に供給されていました。
計166個のアーチは
まさに用の美。
1928年からは同じところに
水道管が設置され、間接的ながら、
今もその役目を果たしているそうです。
2019.9.22
古代ローマ時代に建造された水道橋の有る古都、セゴビアの散策☆スペイン旅行記(13)
(2019年8月21日撮影)
古代ローマ時代の
水道橋が見どころの
古都セゴビア、
町中を散策します。
整然と敷かれた石畳、
とても歩きやすく
アスファルトには無い趣がありますね。
(2019年8月21日撮影)
この町の名物料理が
子豚の丸焼き・・・
なので、お肉屋さんが多いようで
店頭には子豚ちゃんが。
(2019年8月21日撮影)
ソーセージのような
加工品もいっぱい並んでいました。
(2019年8月21日撮影)
この町に来たら、
みなさん、サラミみたいなのを
求めるのかもしれませんね。
検疫の関係で
日本には持って入れないと思うので
私はお写真だけで、ガマン。
(2019年8月21日撮影)
こちらのおじさんは、
美味しいものをいっぱい食べて
お腹がふくよかですね~(笑)
(2019年8月21日撮影)
次の目的地まで歩いているのですが
途中、こんな素敵な町並みも!
シックですね。
(2019年8月21日撮影)
この町のカテドラル(大聖堂)
1525年に建設が始まり1768年に完成。
その優雅な姿からカテドラルの貴婦人とよばれ
高さ88m、内部は奥行き105m幅50m。
次は子供さんも、
ワクワクなテーマパーク!繋がりの
〇〇〇に行きます。
2019.9.23
古都、セゴビアでディズニーの「白雪姫」のお城のモデル、アルカサルを訪ねて☆スペイン旅行記(14)
(2019年8月21日撮影)
古代ローマの水道橋のある
セゴビアの町を
散策しながら向かったのは
こちらのお城「アルカサル」
何処かで
観たことがある感じがしませんか?
ディズニーの「白雪姫」の
お城のモデルになったと言われています。
(2019年8月21日撮影)
お城への入り口へは
コチラから向かいます。
もともと、
ローマ時代の要塞があった場所に
13世紀初めに城が築かれ
以降数世紀にわたり歴代の王たちにより
増改築された歴史ある城。
エレスマ川とクラモレス川が
合流する地点にそびえる
岩山に建つ城は
セキュリティ面でも万全です。
(2019年8月21日撮影)
お城の入り口は画面中央、
黒く見えるところ。
その手前にかかる
跳ね橋を渡って入城。
(2019年8月21日撮影)
お城の中は当時の鎧兜などが
展示されています。
とても立派で、
位の高い人だけが装着していた様です。
(2019年8月21日撮影)
丈夫そうですが
確かに、重そうですし
周りも見えづらく(見えるのかしら?)
身動きが大変だし
動く度にキコキコ音がしそう。(笑)
でも、アニメの戦士のファッションも、
こんな感じですよネ。
(2019年8月21日撮影)
玉座の間・・・
もともと王家の居城なので
家紋の前の凝った細工の椅子は
王さまが座る椅子です。
(2019年8月21日撮影)
ステンドグラスも綺麗。
(ちょっと、後世のものだと思うけど)
~ 次回に続く ~
2019.9.24
古都、セゴビアでディズニーの「白雪姫」のお城のモデル、アルカサルを訪ねて(2)☆スペイン旅行記(15)
(2019年8月21日撮影)
昨日に引き続いて
ディズニーの白雪姫の
お城のモデルとなった
アルカサル。
二つの川に挟まれた
地形に建つアルカサルは
ガレー船を
ひっくり返したような形の
天井がきらびやかな
「ガレー船の広間」があり、
正面の壁にはイザベラ1世の
戴冠式の模様が描かれています。
カトリック王女の称号を授けられ、
アラゴン王子フェルナンドと結婚して
現在のスペインを築いたイザベラは、
ここアルカサルから出発し、
マヨール広場で行われた
戴冠式へと向かいました。
イザベラは、
コロンブスの新大陸進出を援助し、
大航海時代以後の
栄華を導いた女王です。
(2019年8月21日撮影)
こちらも、
壮麗な格天井をもつ広間。
時代によってさまざまな目的で
使用されていたアルカサル。
ローマ人の入植からレコンキスタ、
大航海時代を経て
「太陽が沈まぬ国」と称えられたスペイン。
ここアルカサルでは、
その歴史を垣間見ることができます。
(2019年8月21日撮影)
キリスト教がイスラム教から
イベリア半島を奪回する
800年に及ぶ国土回復運動
「レコンキスタ」からもわかるように、
王政時代は熱心なカソリックの国ですから
立派な祭壇も!
(2019年8月21日撮影)
二つの川に挟まれた地形に建つ
アルカサルの城壁から撮った一枚。
すごく高いところに建ってますね~。
(2019年8月21日撮影)
お城を出てもう一度
町の方を見渡すと・・・
見晴らしの良い土地に
建っているという事が
実感できます。
(2019年8月21日撮影)
イザベラ女王と
フェルディナンド1世の
統一された
スペイン王国の象徴ともいえる
アルカサル。
緑の森に囲まれ
薄茶とブルーの屋根色もおしゃれで
ディズニーの白雪姫の
お城のモデルというのも納得!
均整のとれた中に
円錐形の塔のアクセントがあって
とても素敵なお城でした。
2019.9.29
古都、セゴビアからマドリッドに戻り夕食を楽しむ☆スペイン旅行記(16)
(2019年8月21日撮影)
8月に訪れた
スペインの旅日記のつづきです。
白雪姫のお城のモデル、アルカサルから
約90キロ、マドリッドへ戻ります。
荒涼とした乾燥地帯の丘には
オリーブが植えられています。
そうです、
スペインは世界一のオリーブの産地。
主要産地は南部のアンダルシア地方です。
オリーブオイルといえば
イタリアをイメージしますが
そのイタリアにスペインのオリーブが
輸出されているのです。
生産量でみると、イタリアの倍以上!
2014年には、
日本とアメリカへのオリーブオイルの
輸出量が、
それまでのイタリアを抜いて
1位になったそうです。
我が家の
オリーブオイルをチェックしたら
spainと書かれていました(^▽^)
(2019年8月21日撮影)
夕刻、マドリッドに着き
夕食レストランへ。
こちらがその入り口です。
(2019年8月21日撮影)
前菜は、好物のアスパラ、
オリーブオイルで
ソテーしてあって
美味しかったです。
(2019年8月21日撮影)
この日のメインは、豚肉のソテー。
こちらも、柔らかくて
美味しかったですよ。
(2019年8月21日撮影)
デザートはどのツアーでも
なぜか、必ず付きます。
普段の暮らしでは食後のスイーツ
そうそう頂きませんが、
歩き疲れている?!旅先では
食後のデザートにホッとしますね。
2019.10.1
マドリッドからラ・マンチャ地方の中心の古都トレドに向かう☆スペイン旅行記(17)
(2019年8月21日撮影)
マドリッドから始まった
今回の旅行は、
二泊連泊でマドリッドのホテルでした。
モダンなしつらえのロビー。
(2019年8月22日撮影)
3日目はバスで
要塞の町トレドに向かいます。
車窓から見える風景は、
ヒマワリ畑の痕でしょうか。
満開のヒマワリ畑を楽しむには
5~6月だという事で、
いつか見てみたいと思ってはいたものの
次女の出産の時期もあり
今回も、8月後半で、
その夢は叶わずでした・・・
(2019年8月22日撮影)
マドリッドからバスで約75キロ
一時間ほどでですが、途中のドライブイン。
ここは、お土産品なども売っています。
(2019年8月22日撮影)
ラ・マンチャ地方を舞台に書かれた小説
ドン・キホーテの物語は有名ですね。
これから向かうトレドや
首都マドリッドのスペイン広場にも
ドン・キホーテの像がありました。
ここはラ・マンチャ地方で
店内にもドン・キホーテ発見!
うっかりプラカードを見過ごして
撮ってしまいました m(_ _"m)
(2019年8月22日撮影)
三方をタホ川に囲まれ
自然の要塞に守られた町
トレドへ上る延々と続くエスカレーター、
20年前は無かったと思います。
ギリシャ生まれの画家エル・グレコが
後半生を送ったころの佇まいをそのまま残す
トレドは、20年前に来た時
もう一度ゆっくり訪れたい
と思った古都でした。
2019.10.3
ラ・マンチャ地方の中心の古都トレドの散策☆スペイン旅行記(18)
(2019年8月22日撮影)
8月に訪れたスペインの古都トレド。
エスカレーターで上って
着いた所から町の散策スタート。
町の広場に向かって
坂道の石畳を歩きます。
(2019年8月22日撮影)
町の中心 ソコドベール広場。
この辺りにはレストランも多く並び
いい感じの賑わいをみせていて
左奥には町で一番高い建物
アルカサルが(軍事博物館)が見えています。
(2019年8月22日撮影)
スペイン・カトリックの総本山
カテドラルにはソコドベール広場から
南西に延びている
繁華街Comercio通りを進み・・・
(2019年8月22日撮影)
そしてHombre de Palo通りへと進み
正面にカテドラルが見えてきます。
周りには楽しそうなお店が
沢山ありますが、
此処はガイドさんについていかないと!
なにせ、昔(20年前)来た時に、
迷路の様ですから
迷子になったら探せないです!と
言われたのが、忘れられなくて・・・(笑)
でも、今回来てみると、
イタリアのヴェニスほどではないかも。
(2019年8月22日撮影)
こちらは立派な市庁舎。
このすぐ向かいに
目的のカテドラルがあります。
2019.10.5
ラ・マンチャ地方の古都トレドの最大の見どころ、カテドラルを訪ねて☆スペイン旅行記(19)
(2019年8月22日撮影)
ついに到着したスペインの
古都トレドのカテドラル、
トレド大聖堂。
フェルナンド3世の命によって
1226年から建設がスタート、
1493年に完成した
スペインゴシック様式の大聖堂で、
267年もの長きにわたって
建設された
スペインカトリック教会の
総本山なのです。
残念ながら一番高い塔は修復中!ですが
よくあることですね(^▽^)
(2019年8月22日撮影)
見どころ満載の聖堂の内部、
この広さでも一部です。
天井の高さだけでも、
どうやってこの空間を作ったのだろうか?と
あっけにとられます。
(2019年8月22日撮影)
そして、聖堂の内陣の
主祭壇に
キリストの生涯を描いた
巨大なレターブル、
祭壇装飾衝立があります。
きらびやかで圧倒される美しさ・・・
(2019年8月22日撮影)
少しズームアプしてみましょう。
上の段の
キリストが誕生したときの様子では
頭上には天使もいて
馬も一緒にいますね。
(2019年8月22日撮影)
内陣の奥
主祭壇裏にあるナルシソ・トメ作
トランスパレンテ(透明という意味)
頭上から光が降り注ぎ、
マリアとキリストが
ひときわ鮮やかに見えます。
(2019年8月22日撮影)
今写真でみても
高貴でありゴージャス
細密な彫刻がすばらしいですね。
差し込む光が 聖母子像や
天使たちを浮き立たせるように
透かし彫りで造られています。
2019.10.6
古都トレドのカテドラルでトレドの守護神の「白いマリア像」に出会う☆スペイン旅行記(20)
(2019年8月22日撮影)
前回につづき、
トレドのカテドラル、トレド大聖堂、
主祭壇の向かい側には
緻密な彫刻の壁に取り囲まれた
聖歌隊席があり、
椅子の一つ一つには、
それぞれ異なった彫刻が施され
キリスト教の再征服運動
(レコンキスタ)が終結した
グラナダ戦争がモチーフとなっています。
(2019年8月22日撮影)
少し引いてみると
天井の高さ、カテドラルの大きさが
ご理解いただけるでしょうか。
背後には、
数多くの聖人像がならんでいますね。
(2019年8月22日撮影)
中央司教席の真上には
巨大な彫刻があります。
近くで見ると美しく迫力があります。
(2019年8月22日撮影)
そして、パイプオルガン。
クリスマスなど大切な礼拝時には
荘厳な音色が、沢山の天使像で装飾された
光輝くパイプから奏でられるのでしょう。
(2019年8月22日撮影)
聖歌隊席の入り口中央には
トレドの守護神である「白いマリア像」が
幼いキリスト様を抱き上げています。
(2019年8月22日撮影)
こんなに優しいお顔のマリア様は
なかなか、お会いできません。
マリア様の笑顔に呼応する
キリスト様の愛らしい微笑みが
格別な幸福感を感じさせてくれますね。
スペイン、カソリックの総本山と言われる
トレド大聖堂の見どころは、まだ続きます。
2019.10.7
古都トレドのカテドラルでエル・グレコの「聖衣剥奪」を観賞する☆スペイン旅行記(21)
(2019年8月22日撮影)
スペインカソリックの
総本山、トレド大聖堂の
聖歌隊席を出て、聖具室に向かいます。
聖具室は聖杯や聖衣などを
保管するための部屋なのですが
著名な画家による
宗教画がたくさん展示されています。
カテドラルを支える柱も
とても立派で美しいですね。
(2019年8月22日撮影)
こちらは
部屋の天井いっぱいに描かれた
「聖イルデフォンソの昇天」
ほんとうに素晴らしく、
優しい色合いが
豪華絢爛な祭壇の辺りを見てきた
目と心に優しく映ります。
(2019年8月22日撮影)
水色の衣をまとったマリア様
その他はベージュや
ブラウンで色彩統一されていて
本当に素敵な天井画です。
そしてこの聖具室の正面には・・・
(2019年8月22日撮影)
絢爛豪華な額に彩られた
エル・グレコの「聖衣剥奪」があります。
クレタの
画家エル・グレコ(ギリシャ人の意味)が
ここトレドで最初に認めらた絵で
このトレド大聖堂に所蔵されています。
(2019年8月22日撮影)
ローマで人々が
絶賛するミケランジェロの
最後の審判を見たエルグレコが
触発されて描いた自信作であり
トレド大聖堂を飾る「聖衣剥奪」
真紅の衣の大胆な色彩は
いままさに、十字架にかけられるために
着衣をはぎ取られる瞬間を際立たせ
人々に衝撃を与えます。
その鮮烈なデビューで
異国での成功の足掛かりをつかんだのは
エル・グレコ38歳の夏の事でした。
2019.10.7
古都トレドのカテドラルで光り輝く宝物、聖体顕示台を観賞する☆スペイン旅行記(22)
(2019年8月22日撮影)
トレド大聖堂の荘厳で
驚くばかりの豪華さ美しさに
感動続きでしたが、
こちらも絶品!の豪華さです。
カテドラルで一番のお宝が
展示されている宝物室ですが
宝物室にはその名の通り、
様々なお宝が展示されています。
(2019年8月22日撮影)
その中でも、純金と純銀製で
本物の宝石があしらわれた
「聖体顕示台」は必見。
高さ約3m、重さ約200kgと
とても大きく、
キリストの聖体の祝日には
外に運び出されて
聖体行列を練り歩きます。
この金銀細工が、
神輿のようなもなんですね。
(2019年8月22日撮影)
写真では、まばゆさが際立ち
ちょっとわかりづらいですが、
天然の大きな宝石が使われていて
金細工の一部にはコロンブスが持ち帰った
金も使われているとか・・・
ともかく、圧巻です。
(2019年8月22日撮影)
宝物館から出て、見上げると
ステンドグラスが外光を優しい光にして
私たちに届きました。
(2019年8月22日撮影)
ステンドグラスのフレームも
凝ってますよね。
さすが歴史を積み重ねて完成された
カテドラルでした。
2019.10.16
古都トレドのサント・トメ教会でエル・グレコの最高傑作を観賞する☆スペイン旅行記(23)
(2019年8月22日撮影)
こちらはこの夏訪れた
スペインの古都 トレドの
サント・トメ教会。
写真は、入り口で、今までご紹介した
教会のイメージとは異なりますね。
エル・グレコの最高傑作を
鑑賞できることでも有名です。
(2019年8月22日撮影)
14世紀のムデハル様式の
塔をもつこの教会は
キリスト教支配下における
イスラム教徒によって
生み出されたムデハル様式で建設され
煉瓦や石膏を使い繊細な装飾を施した空間が
ムデハル様式の大きな特徴です。
内部は撮影禁止でした。
(2019年8月22日撮影)
エル・グレコの
「オルガス伯爵の埋葬」(1587~88年)
作品は 4.8m×3.6mと
とても大きな作品で
画面上は天界と現世に
明確に上下分割されており
グレコの最高傑作と言われています。
撮影できなかったので売店で求めた
絵葉書をスキャンしました。
上部には
雲上のキリストと聖母マリアに
伯爵の魂が天使によって
捧げられている場面が描かれています。
その周囲は
当時実在した人物といわれ
参列者の中でこちらに
視線をむけているのが
グレコ自身と言われています。
画家が作品のどこかに
作中人物に紛れて書き込まれている事は
よくありますよね。
(2019年8月22日撮影)
画面の下部は聖アウグスティヌスと
聖ステファヌスが地上に降りて伯爵の
遺骸を埋葬しているところ。
完成後すぐから評価が高い作品で
それは、多彩な色使いや
聖人の衣の輝く美しさと、
有力な参列者が多数描かれていたことも
その一因の様です。
2019.10.17
対岸の展望台より素敵な古都トレドの全体を眺める☆スペイン旅行記(24)
(2019年8月22日撮影)
もう一度観たかった
エル・グレコも鑑賞できたし
カテドラルの宝物も堪能。
ランチ前にトレドの高台から降りる
エスカレーターにのります。
その前に近郊の眼下の町をパチリ。
(2019年8月22日撮影)
トレドの町に上るときに使ったのとは
別のもう一つの
エスカレーターでのんびり下ります。
(2019年8月22日撮影)
トレドの町をタホ川対岸の展望台で
バスを降りちょっとだけカメラストップ。
この風景、眺望が
古都トレドを感じさせてくれます。
(2019年8月22日撮影)
三方をタホ川に囲まれ
ギリシャ生まれの画家エル・グレコが
後半生を送った頃の佇まいを
今も残す町、トレド。
560年に西ゴート王国の首都となり
711年から約400年に渡りイスラム教徒が支配し
1492年にカソリック教徒により
追放されるという歴史を経て
1561年に首都がマドリッドに移るまで
政治経済の重要な拠点として繁栄し
16世紀で歩みを止めたといわれています。
(2019年8月22日撮影)
頂上の四角く大きな建物は
アルカサル(軍事博物館)
中は見学しませんでしたが、
遠くから見ても立派ですね。
この近くに泊まりました。
(2019年8月22日撮影)
そして、鐘楼が立つこちらは、
沢山の名画や、金をつかった神輿のような
お宝を見学したカテドラル。
迷路のような古都ですが
こうしてみると、
川と高台という自然の要塞に守られた
素敵な古都ですね。
(2019年8月22日撮影)
対岸の展望台で・・・
記念の一枚、少しの間だけのUPです。
しかし、このサングラス、
飽きもせず、何年も愛用していますね~(笑)
2019.10.18
ラ・マンチャ地方の中心の古都トレドでのランチタイム☆スペイン旅行記(25)
(2019年8月22日撮影)
さて 川の対岸の
展望台からのトレドを見た後は
少しバス移動してランチタイム。
(2019年8月22日撮影)
お店の中はこんな感じです。
入り口の雰囲気よりは・・・
いいですね (^▽^)
(2019年8月22日撮影)
スペインといえば、生ハム。
数人で取分けます。
やはり本場!?
美味しかったです。
(2019年8月22日撮影)
スープがでて・・・
(これも、美味しかった記憶があります)
(2019年8月22日撮影)
魚のソテー。
取り合わせの豆料理が
海外っぽいですね。
あ、此処は海外ですね(笑)
豆好きなもので、美味しく頂きました。
(2019年8月22日撮影)
そして、ど~~んと、
丸ごとオレンジ。
朝食ビュッフェなどには
時々丸ごとがありますが
最後にど~~~ん!
でも、ジューシーで美味しかったし、
いつも、いつもスイーツより
嬉しかったですね。
2019.10.19
ラ・マンチャ地方の中心の古都トレドでの宿泊ホテル☆スペイン旅行記(26)
(2019年8月22日撮影)
古都 トレドでの宿は
高台で中心部に位置する
ちょっとクラシックなホテルです。
中心部であり世界遺産地区なので
大型バスは横付けできず
こんな風に正面に見えるホテルに向かって
ゆるい登り坂を少し歩きました。
(2019年8月22日撮影)
ホテルの玄関扉は木製、
その真ん中に、世界的に高名な騎士が!
槍を手に立っているではありませんか。
その名も、ドン・キホーテ。
(2019年8月22日撮影)
ドン・キホーテは、17世紀に
作家 Miguel de Cervantes
(ミゲル・デ・セルバンテス)によって
書かれた風刺小説です。
お供のサンチョ・パンサは
この時は何処かへお出かけ中!?
ロシナンテRocinante(=貧相な馬)にも騎乗せず
ひょうひょうとした風貌で立っていました。
(2019年8月22日撮影)
フロントはこんな感じです。
お姉さんが一人いるだけでしたが
なんとなく、
落ち着いた雰囲気があります。
(2019年8月22日撮影)
そして、階段にも、騎士が!
こちらは、立派な鎧兜を身につけて・・・
スレンダーで脚長のドン・キホーテ。
この後も、
ラマンチャ地方のあちこちで
ドン・キホーテさんには
お会いしました。(^▽^)/
2019.10.23
ラ・マンチャ地方の中心の古都トレドでのアンティークな宿泊ホテル(2)☆スペイン旅行記(27)
(2019年8月22日撮影)
古都、トレドでの宿は
高台で中心部に位置する
ちょっとクラシックなホテルです。
世界遺産の中心部に泊まれるのは
行く前から、
ちょっと楽しみにしていました。
肝心の部屋はこんな感じで
古い作りですが、
清潔感がありますね。
(2019年8月22日撮影)
アンテイークな
クローゼット(衣類入れ)が
この部屋の主として
待っていてくれました。
(2019年8月22日撮影)
ドアの内鍵、これも
アンテイークのぬくもりが
古都トレドを印象付けてくれます。
(2019年8月22日撮影)
20年前の
スペイン旅行では叶わなかった
憧れのトレドでの宿泊。
木製のベランダに出てみると
カテドラルの塔がみえます。
(2019年8月22日撮影)
この旅での目的の一つ、
トレド再訪が良いお天気と、
アンティークなホテルで
予想以上の、
すてきな思い出となりました。
2019.10.24
ラ・マンチャ地方の中心の古都トレドで、ぶらぶらと自由散策☆スペイン旅行記(28)
(2019年8月22日撮影)
ホテルチェックインのあと、
いよいよ自由散策、
トレドの町にくりだしました。
まずは、ホテルから
徒歩5分ぐらいにある
町の中心となるソコドベール広場。
同じような商店街が
並ぶ細い道で迷ったら、
此処に来れば、
ホテルまで必ず帰れます。
(2019年8月22日撮影)
お店が並ぶ通りが
行く筋もあり、
そぞろ歩くだけでも楽しい~♪
日中は歩行者天国なのでしょうか・・・
車は見当たりません。
安心して
ウィンドゥショッピングができます。
(2019年8月22日撮影)
お土産屋さんは
どこもカラフルで、
楽しいですよね。
(2019年8月22日撮影)
そして刀剣の店。
ちょっとドキっとしますが
古くから
鋳鉄の産地であったトレドは、
中世において最高の剣の
生産地と見なされていたとのこと。
(2019年8月22日撮影)
こちらはキッチンで使うナイフ。
ドイツは刃物が有名ですが、
ここトレドも、
中世以来の剣の生産の歴史が
今に息づいているのでしょうね。
(2019年8月22日撮影)
こちらも
とりどりの刀剣が並んでいます。
でも、日本に持って帰るのは
困難ですよね。
ちょっと調べてみたら、
やっぱり難しいようです。
(2019年8月22日撮影)
甲冑も、店頭に展示されていて
思わずパチリ。
きらびやかな刀剣など、
見ている分には楽しいですが、
お土産にできるのは、
ペーパーナイフくらいのようで、
それもトランクに入れないと、
飛行場で没収だそうです。
ツアーのお仲間で、
杖代わりに
お孫さんへのお土産として
木刀のようなのを
買われた方がいましたが、
果たして、
持ち帰れたか?は不明です。
あの長さ、トランクに
入り切れなかったと思うし・・・ね。
2019.10.24
ラ・マンチャ地方の中心の古都トレドで、ぶらぶらと自由散策☆スペイン旅行記(28)
(2019年8月22日撮影)
(2019年8月22日撮影)
(2019年8月22日撮影)
(2019年8月22日撮影)
(2019年8月22日撮影)
(2019年8月22日撮影)
(2019年8月22日撮影)
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