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花と実と魔女と
23・24~いけばな
2023.8.13
フトイを使って ☆ 生徒様達のいけばな
久しぶりで(^▽^)
教室の生徒様のいけばなレッスン作品のご紹介です。
今回の花材はフトイという名の細い植物と
トルコキキョウ、そしてナルコラン。
上のいけばなは、花型法と呼ぶ
型に沿った形での投げ入れです。
投げ入れというのは、ご覧のような花器に
剣山を使わないでいける方法で
若干の技術を要します。
それを学ぶのが生け花でもあるわけで・・・(笑)
思う角度にシッカリ留めてあって、成功しましたね。
トルコキキョウは、花もちもいいですし
通年手に入るお花として身近な花材です。
近年、種類も本当に沢山ありますし
色も大きさも、咲き方も、お好みで選べます。
それなりなお値段もしますが
花もちを考えると、いいかな~と。
こちらも、第四応用と呼ぶ
スーッと伸びる線と
足元に咲くお花をメインにしたスタイルです。
明快な花型を
モダンでシャープな印象を大切にいけてあるのが
ヨカッタですね。
こちらも、基本傾真型と呼ぶ花型で
基本の形の一つです。
この日使った足元のナルコランは、
庭で育てているもので、
斑入りがちょっと珍しいかも!と数年前一株求め地植え。
そしたら、どんどん増えて
時々、お稽古に使えるまでになりました。
こういう、困ったときの葉物、植えてあると便利ですね。
花と別な種類の葉物(はもの)は、アクセントになります。
皆様も、お庭のお花を飾るとき
使えそうな葉物(明るい色で活けて長持ちするもの)
一株用意しておくといいかも! (^▽^)/
2023.8.15
フトイで自由花 ☆ 生徒様達のいけばな
生徒様のいけばなレッスンから、
フトイを使って、自由花。
前回のように細い茎のフトイを
まっすぐ使うこともありますが
今日ご紹介する作品のように、
茎を折って使うことも多いです。
特に自由花では、いろんな形を表現できる
フトイは、面白い花材となります。
四角いフラッグや、額縁のイメージに
花が色どりを添えている感じがいいですね。
花材は、黄色いグロリオサと
青い紫陽花(実はこれも、庭の花)
ハイブリットスターチスのムーンライト。
グロリオサはオレンジ系の赤を
ご覧になることが多いと思いますが
黄色も素敵ですね。
こちらは、フトイの先、花のところを
あえて落として、シャープな印象を出しています。
花は庭から持参したエンドレスサマーと、
ピンクのトルコキキョウ。
一塊として使って、線と塊の対比が明確ですね。
いけばな自由花では、見て何を表現したいか
明快に伝わってくる作品に力があります。
その点でも成功しています、ね。
フトイの描く線画のような作品です。
リズム感があって、活けるときの作者の
ワクワク感が伝わってくるようです。
いけばなは静の美と
思われることが多いかもしれませんが
わたしは、リズム感や
躍動感を感じる作品に惹かれます。
生徒さん達には、
いつも新たな発見をさせていただいています。
2023.8.19
フトイで いけばな パート3 ☆ 生徒様達のいけばな
フトイという細い植物、
トクサに似ていますが、節はありません。
そのフトイと紫陽花を使って、
投げ入れの自由花です。
フトイを面になるように、
きれいに並べていますね。
綺麗に並べる方法は・・・??
ヒントは虫ピンや細いワイヤーを使います。(^▽^)
こんなことも、知って身に着け
植物での表現の幅を広げるのが楽しいですね。
こちらも、「線で面を作る」テーマレッスンで
同じように、フトイで面に作っています。
ヒマワリと、剣山を使っていけました。
明快な表現が気持ちいいですね。
こちらは、フトイだけの一種活け。
植物のもつ高さ(長さ)を生かして
シャープな表現です。
いけばなは、たとえば抽象画のように
観る人がそれぞれに感じる感じ方で
楽しんでいただければいいのだと思います。
教室の生徒様達のいけばな作品のご紹介でした。
2023.8.24
スモークツリーで ☆ 生徒様達のいけばな
少し前のレッスンのお花になりますが
スモークツリー(煙の木)を使った
生徒様のいけばなです。
すっきりしたスタイルにいけてありますね。
スモークツリーの切り花は6月ごろに
お花屋さんに出回ります。
お庭で育てていらっしゃる方もいますネ。
一緒に活けてあるお花はダリア。
フワフワな煙の木に、インパクトを感じる
ダリアの組み合わせ・・・に拘りました (^▽^)
上の二枚は「投げ入れ」と呼ぶ
剣山を使わない活け方ですが
こちらは、剣山を使っての盛花(もりばな)です。
そして、一番長い枝を立てた感じで活ける
「立真型」(りっしんけい)と呼ぶ
スタイルの盛花です。
煙の木の枝をスッキリ整理することも
いけばなでは大事なことで、
この作品では、成功していますね。
こちらは長い枝を傾けて活けるので
「傾真型」(けいしんけい)
水盤の水面が綺麗に見えて
スッキリ感がありますね。
同じ盛花でも表情が違います。
いけばなは、
お花それぞれも枝ぶりや咲き方が異なり
活け方によっても、大きく違います。
生徒様達は、お花との一期一会を大切に
一作、一作、心を込めて活ける過程を
楽しんでくださっています。
2023.9.1
スモークツリーで自由花 ☆ 生徒様達のいけばなご紹介
教室の生徒様のいけばな作品のご紹介です。
ふわふわモクモクは煙の木(スモークツリー)
そして、赤い実のヒペリカムを使った自由花。
花器の色とヒペリカムの色をそろえて
煙の木のふわモクとの対比が明快で
楽しい作品になりましたね。
こちらは、ニューサイランという葉を丸くして
植物で描く曲線がインパクトあります。
どんな表現にしたいか!が明快でいいですね。
黄色いひまわりも、季節感があります。
アルミ線をクネクネと曲げて
作品の一部に使っています。
花留めにもなりますが
あえて、見せることで
異質素材とフレッシュフラワーとのコラボを
手軽に楽しめます。
いろんな色のアルミ線が100均でも買えますし
花留め+造形素材としてお勧めです。
水にも錆びませんし、
クネクネが自由ですし・・・・・・ね。
2023.9.1
レッドジンジャーとケムリの木 ☆ 生徒様達のいけばなご紹介
細い茎の上に赤い花がついているのは
レッドジンジャー、その葉と煙の木の花。
少し前のいけばなクラスの生徒様の作品で
石のように見える、陶器の花器にいけてある自由花です。
いけばなを活けるとき器選びも大きな要素ですが
雰囲気が合っていて、ナイスチョイス ♡
花と同じくらい、あるいはそれ以上存在感のある葉。
使い方が少し難しいですが、
スッと立てて、爽やかな雰囲気が出ていますね。
こちらは、投げ入れと呼ぶ、剣山を使わないいけばな。
器の奥行きがないので、どうしても平面的になりがちですが
幅をだして、作品にゆとりが生まれましたね。
白い薔薇もつかって活けました。
幅を出して、器から上の高さを控えたのが成功しましたね。
幅も高さも欲張ると、作品に締まりがなくなりますものね。
こちらは、枯れ枝(フジヅル)を使って
床面を使った構成となっています。
以前、生徒様のお友達で山歩きが好きな方が
プレゼントしてくださった枝もの、
教室では、長いこと大活躍しています。
なんといっても枯れませんから・・・^^
幅をぐっとせり出して
インパクトありますね。
黒っぽい花はリューカデンドロンというお花で
南国チックなほかの花材とマッチしています。
2023.9.14
枝のラインを大切に ☆ 生徒様達のいけばなご紹介
実つきのヤマゴボウの枝と
オリエンタルリリー、モンステラ(葉)で
盛花(もりばな)のいけばな、生徒様の作品です。
伸びやかな枝のラインの表情がとてもいいですね。
このユリは、花蕊がなくて、花びらや活けての指、
はたまた、鑑賞者の洋服などを
花粉で汚す心配がありません。
ユリの蕊のオレンジ色や黄色、いったん手についたり
服についたら、採れないんですよね~~
なので、改良された品種です。
ブーケにも使いやすいですし、
時代の要請にマッチしていますね。
こちらも同じ花材ですが
ほっそりとした器に
絶妙のバランスでいけてあります。
大きめの花材をつかっているので
倒れないようにいけるのも、一つの技!
そしてモンステラの葉を大胆に
思う形にカットして使っています。
目を引きますね。
こちらは、壺活け。
ノバラの実付きの枝を
花器から枝垂れるようにいけて
柔らかな表情になっていますね。
植物のもつ、自然な曲線美を意識して
使っていけるというのも、大切ないけばなの要素です。
皆様のお宅にもお持ちかと思われる壺。
そのまま飾っても素敵でしょうけれど、
お花をいけてみるのもいいかもしれませんよ(^▽^)/
2023.9.20
インパクトのある花材で ☆ 生徒様達のいけばなご紹介
大きな花は、
プロテア・ロビン、野ばら(実付き)、
ヤツデを使った自由花です。
それぞれ、形状や趣が異なった植物を
生徒様の感性で自由にいけてくださいました。
構成がいいですよね。
ヤツデ、身近に感じる葉ものですが
最近は、庭先などであまり
見かけなくなったかもしれません。
洋花のプロテアとのコンビネーションも
楽しい感じがあって、いいですね。
こちらは、
「葉物をいける」というテーマレッスン。
ヤツデ、ドラセナ・カプチーノ、エメラルドウエーブ、
三種の葉物の個性的な表情をうまくとらえて
活けてくださいました。
こちらは、
床に直置きのスタイルでのいけばな。
花材は、野ばら、エメラルドウエーブ、
ヤツデ、プロテアロビン、
スターチス シネンシス キノラパン(黄色い細かい花)
床から立ち上がるいけばなのレッスンで
今回は鉄の台に花器をいれ、いけてあります。
動きがある表現と共に、安定感もあって、
大ぶりな作品として、成功していますね。
作品の高さ1m以上はあります。
2023.9.29
草月テーマレッスン ☆ 生徒様達のいけばなご紹介
野ばらの実、プロテア・ロビン、キノラパンを使って
実物(みもの)を活けるテーマでの自由花。
黒っぽい葉っぱは、ドラセナ・カプチーノ。
花材の個性がそれぞれ引き立てあっていますね。
野ばらの枝ぶりと実の感じも
楽しく表現されていて、いいですね。
雪柳、プロテア、ナルコラン等をつかって
アートと活ける作品。
奥に見える人形(素材は不明ですが、私きらら♪が、
ずっと前に求めた手づくり作家さんの品)を
意識し、いけばなに取り込んで活けてあります。
例えば、絵とかポスターとか、
アートを取り込んでいけるテーマレッスンです。
こちらは、異質素材の構成というテーマレッスン。
慣れ親しんだ植物を使わないで!
異質素材だけで、構成力を養います。
今回ご紹介するのは、
リボンを手作りするご趣味をもたれている
(習ったそうですが)
生徒様が沢山持参されて、教室にある
素材と組み合わせて、
楽しい作品に仕上げてくださいました。
いろんな素材に触れて、あれこれ工夫すると、
思わぬ発見があったりで、生け花の世界を広げてくれます。
花展などの時の構成力も養えますね。
2023.10.7
石化エニシダを使って ☆ 生徒様達のいけばなご紹介
石化エニシダ、斑入り鉄砲ユリ(ドゥーサン)を
使っての草月いけばな(投げ入れ)。
ガラスのちょっと昭和レトロな花瓶にいけてあります。
実家にあった器ですが、
生徒の皆様、フル活用して活けてくださいます。
みなさまのお宅にも、こんな形の器、お持ちでは?
昭和後期、結構普及した花器ですよね。
ご紹介の作品は、明快なラインにインパクトがあって
元気をもらえそうな、いけ花ですね。
新鮮花材なので、まだ蕾ですが、
斑入り鉄砲ユリ、ドゥーサン。
鉄砲ユリというと、一輪立ちのものや
房に咲くスプレー咲きは一般的ですが
このように、斑入りのは初めてみました。
葉っぱも斑入りで、面白いですね。
新しく出会う花材にワクワクします。
こちらは、
水盤に剣山を使っていける盛花(もりばな)
タニワタリの大きな葉っぱを先にいけて
花型法の主枝としています。
今年春からレッスンに
参加してくださっている生徒様に
沖縄出身の方がいるのですが、
地元(沖縄)でよく見かけます!とおっしゃってました。
鉢植えのグリーンとしても花屋さんで見かけますね。
そして・・・
そのタニワタリをカットして重ねて串刺し(笑)
大胆な構成で活けてくださったのは、ベテランの生徒様。
彼女は、植物で切ったり、編んだり、
組み合わせたりの構成力が素晴らしく
いつもオリジナルで楽しい作品を活けてくださいます。
熱心に通われる生徒様なので
斬新で工夫された作品を いけるであろうことを想定して
花材選びをするように心がけています。
2023.10.11
タニワタリを使って ☆ 生徒様達のいけばなご紹介
石化エニシダ、タニワタリ、
トルコキキョウを使った
盛花(花器に剣山を使っていける)
自由花(花型に拘らない活け方)です。
太くなっているところがあるエニシダを
石化エニシダと呼び
他にも、石化ヤナギなどもありますが、
表情が面白く、重宝する花材です。
タニワタリを丸く使っているので
丸い曲線と、エニシダの直線の対比が面白いですね。
写真では、一見バラに見えますが、
最近のトルコキキョウは、いろんな色やタイプがあって
個性派を花屋さんでみつけると、
花もちが良いこともあって、
レッスン花材に手に取ることが多いかも。
こちらは、タニワタリと、トルコキキョウの
2種でいけた投げ入れです。
投げ入れの花器の口元にご注目^^
花器の口が見えていますね。
ウッカリすると、花器の口全体が覆われてしまいますが
このように挿し口がしっかり絞り込んであると
スッキリ、シャープで洗練されたいけばなに
いけあがります。
思うような角度にいけることもできて、
大成功ですね (^▽^)/
こちらは、挿し口が複数ある花器に
二か所からお花を活けて
まるで、
お花がヒョッコリお顔を出しているみたいで
チャーミングな仕上がりになりました。
直線で高さを出して、
縦感を強調しているのも面白いですね。
それぞれ、生徒様の個性を感じることができ
楽しませていただいているのは私の方?と、
思わせていただき、幸せ♪です。
2023.10.15
タニワタリを使って ☆ 生徒様達のいけばなご紹介
前回ご紹介させていただいた、
レッスン作品と同じ花材
石化エニシダ、斑入り鉄砲ユリ、タニワタリでの
生徒様のいけばなです。
高さがありすっきりし、
大きなタニワタリの葉を丸くして
大きなリボンのように見えて素敵ですね。
こちらは、青いガラス花器。
器の中もみえますので
見えることに留意して
綺麗に整えることが必要です。
そのあたりも、考慮されていて
よかったです、ね。
こちらは、石のように見える陶器の器。
器に対する、お花の醸し出すボリューム感に
バランス取れていて
安定感を醸し出しています。
今回も、それぞれ落ち着きの中に
躍動感も感じられる生き生きとした
いけばなをご紹介できたかと存じます。
静かな中に生命力を感じる
いけばなパワーを感じていただけると
とても嬉しいです。
2023.10.27
葉物をいける ☆ 生徒様達のいけばなご紹介
この日のレッスンテーマは
葉物をいける、です。
アレカヤシと、タニワタリで
赤い花器に自由花で生徒様がいけました。
伸びやかなカーブラインが、生きています。
赤い花器はちょっと、凝ったデザインなので
花器の色とデザインを作品の構成に取り組んでいます。
花器と花材、相まっての作品。
活け手の表現したい狙いが、はっきり伝わってきて
大成功ですね。
こちらは、
シマハランとトルコキキョウを
大ぶりなガラスの器に
剣山を使っていけてあります。
ハランの使い方に、個性を感じます。
ピンクのトルコキキョウとのバランスも良いですね。
ハランの表現がトルコキキョウを際立たせ
トルコキキョウがアクセントになって
ハランの動きを引き出しています。
意図したわけでは無いと思いますが
役割が明快ですね。
今日のご紹介の二作、
いけての迷いがない事が
成功のポイントになっています、ね。
2023.10.31
季節をいける ☆ 生徒様達のいけばなご紹介
こちらは
アメリカテマリシモツケ(ディアボロ)と
ケイトウ、吾亦紅(ワレモコウ)で
草月花型法のレッスンで
入門間もない生徒様のレッスン作品。
頭の重いお花も、倒れないように
しっかり剣山にいけてくださいました。(^^)v
吾亦紅(ワレモコウ)や、ケイトウなど
季節のお花に触れることも
学びの一つとなりますね。
こちらは
同じ花材で、自由花。
花器の形を意識していけてくださいました。
いけた形も三角形でいいですね(^▽^)/
こちらは
複数花器に、花モノだけでいけてあります。
優しい感じの季節のいけばなですね。
ケイトウもいろんな色や形があって
ボルドーカラーのケイトウは
以前はあまり見かけませんでしたよね。
花の種類や色は年々、多彩になって
お花屋さんを覗いてみると
季節感を感じると共に、楽しい発見があります。
2023.11.4
季節をいける ☆ 生徒様達のいけばなご紹介(2)
ケイトウ、クッカバラ(葉物)
フジヅル、吾亦紅(ワレモコウ)を
使って生徒様がいけた自由花(フリースタイル)
蔓ものをつかうと、伸びやかなラインが
作品に広がりを作ってくれますね。
吾亦紅とケイトウが季節感をだしていて
秋空の下広がる自然豊かな風景を連想しますね。
お花は、日々の暮らしの中で
忘れがちな季節感や
自然のやさしさを取り込んでくれます。
こちらは、ケイトウと、
ワレモコウ、ディアボロをメインに
四方見でいけてあります。
四方見とはオールラウンドに
どこからも見られる時や場所に
いけるときに使うスタイル。
実際いけるときは、いけ手が作品の周りを移動したり
花器ごとクルリと回したりして確認しながらいけます。
作品に裏を感じさせないように工夫することも大事です。
ケイトウもいろんな種類や色があって
比較的花もちも良いので使いやすい花材です。
こうしてお花で季節を味わえることを
四季のある日本の文化として
大切にしたいな~と思います。
2023.11.20
フトイを使って ☆ 生徒様達のいけばなご紹介
今日は、教室の生徒さんの
いけばなレッスン作品をご紹介させて頂きます。
花材は縞フトイ、モカラ(クリスティーン)、
モンステラ、ハラン。
縞フトイ(縞模様が入っているフトイ)を
丁寧に曲げて(細いけど案外、折れにくいです)
ハランとかモンステラの形の異なる葉物と
組み合わせたの盛花(もりばな=剣山を使う活け方)
モカラという蘭は、マッスにして
色のインパクトを出しています。
白い器の選び方も成功していますね。
こちらも同じ花材ですが
縞フトイの直線と、折り曲げた線との
対比でインパクトのある作品に仕上がっています。
こちらは白いガラス器で深さがあるので
道具である剣山を見せないことを大切にする
草月の大切なポイントもしっかり踏まえています。
こちらは、同じ形を繰り返すというテーマレッスン。
縞フトイでフラッグのような
形を繰り返して、表現しています。
この花材にマッチするものを自由に選ばれていますが
こちらの生徒さんも、白い花器になさいました、ね。
今日ご紹介した作品は
夫々の活け手(生徒さん)が
何を表現したいかが、ストレートに伝わってきて
結果、自由花が気持ちよく成功しています。
いけばなは、いけ手に、迷いがあると
作品にも出てしまって、残念な結果になりがちです。
その日出会った花材と向き合い、
対話して(ココ大事!)
迷いなく表現できるようになるために
同じ花材で回数を重ねてお稽古することが
大切なのだと、思っています。
2023.11.24
モカラ(クリスティーン)を使って ☆ 生徒様達のいけばなご紹介
蘭のモカラ(クリスティーン)と
フジヅル、モンステラを使って
いけばなクラスの生徒さまの自由花。
つるものを使うと、自由度が増した感じがして
楽しい作品に仕上がります。
蔓のもつ、パワーが
作品にも力を与えてくれる気がします。
蘭モカラ(クリスティーン)と、
器との色合いのマッチングも、効いていますね。
器選びはいけばなの一つの大きな要素なので、
皆さん、花材をよく見て、
教室にある花器の棚から、
真剣に(笑)選ばれています。
こちらは、盛花。
蘭モカラ(クリスティーン)と
朝日ハランとモンステラの二種の葉物を
上手に取り込んで、自由花をいけました。
この器は縦横、自由に使える
ちょっとした個性派で、皆様よく選ばれて
上手に使われています。
白い小花のハイブリットスターチスで
優しい雰囲気を出しています。
スターチスは花もちも良く
インパクトのある花材どうしをつなぐ役目も
果たしてくれますね。
こちらは細い器に 蘭モカラ(クリスティーン)、
白い小花のハイブリットスターチスに
ハランの茎を丸くして入れ
面白い作品に仕上がりました。
ハランは大きな葉がみせどこですが
このように、茎だけを使う逆転の発想^^も
個性的な作品に仕上げるコツのひとつですね。
単純そうにみえますが、
製作者は、ベテランで
高位の資格保持者の生徒様です。
2023.12.2
ベビーハンズを使って ☆ 生徒様達のいけばなご紹介
今日は、少し前(秋)のいけばな教室の生徒様達の
お稽古花をご紹介させていただきますね。
一作目は、基本中の基本の花型でいけてあります。
丸水盤に、ベビーハンズと呼ばれる枝を立てて、
お花はケイトウ、そしてワレモコウ。
枝のラインと、可愛い葉っぱが良く映えて
スッキリ仕上がりました。
こちらは、
上でご紹介した花材+葡萄蔓で
鉄花器にいけました。
蔓ものを使うと自由で楽しい空間を
表現できますね。
三作目はワレモコウを多めに使って
リズミカルないけばなになっていますね。
ベビーハンズの枝の流れや
グリーンの葉が並んで
ワレモコウと素敵なコラボ!を
見せてくれています。
器は、アクリルでできた黒のボックス型。
シンプルで出番の多い花器です。
今日ご紹介の三作品とも
同じ花材ですが、器と活け手がちがうと
こんな風に、表情が異なる点も
いけばなの面白さの一つだと思っています。
既視感のある作品ではなく
個性と、自由を重んじる草月が大好きだと
集ってくださる生徒様達に感謝です。
2023.12.6
ニューサイランとアマランサスで ☆ 生徒様達のいけばなご紹介
こちらは、
ニューサイラン(縞模様の葉っぱ)と
アマランサスで
三角形の水盤にいけた自由花です。
垂れる姿のアマランサスの形状を
美しく使っていますね。
アマランサスには沢山の種類があるそうですが
花屋さんで見るのはこんな感じのが多いです。
昔から、実をたべることも知られていますが
種類は違うのでしょうね。
こちらは、ニューサイランを丸くして
正面に向けていけてあるのが、
ユニークでおもしろいですね。
脇からちょこっと顔をみせている
赤いアマランサス。
器を同じ赤で、選ばれたのも素敵です。
三作目の生徒さんも、赤い器を選ばれました。
赤い花器って、このように、結構使えます(^▽^)/
無難に黒とか白を選びたくなりますが
赤い器もナチュラルなグリーンに、映えます。
花材は、ニューサイラン、アマランサス、プロテア。
大きなプロテアは存在感もありますし
全体のバランスをとることに
気配りが必要ですが、うまくいきましたね。
そして、この器、実は少し前に
落として壊してしまったのです。
そこで、金つぎと漆絵を習っている生徒さんに
お願いして、直していただきました。
食器などは、本物の漆や
金粉を使って金つぎするそうですが
これは食品を入れるわけではないので
今風の素材での金つぎでくっつけてくださいました。
いけばな作品にも、味わいがプラスされて
良い感じになりました。
花器、修理したことで味わいと
個性もプラスしていただけて
嬉しかったです。
ありがとうNさん。
2023.12.10
フェイジョアとバラと小菊で ☆ 生徒様達のいけばなご紹介
生徒様のレッスンいけばな作品のご紹介です。
花材は、フェイジョア(あの果物のフェイジョアの枝)薔薇
そして、小菊 エリゲロン アズールフェアリーです。
花型法でのレッスンで
第二応用立真型をいけてくださいました。
L字型のスタイルで、
スッキリと活けられてます。
小菊、可愛いですよね。
ちょっと検索したら、花苗として
売ってました、植えるスペースがあれば
お迎えしたい可愛さです。
でも、切り花で、いけて楽しむのが、
手軽かな~~なんて思ったりします。
こちらは、
同じ花材で別な方のいけばな。
株分けでの、自由花です。
ヒトツの花器でも
剣山を二つ使って
奥行きや、表現に変化を持たせるのに
ぴったりなスタイルです。
今回は、すっきり直線的にまっすぐ立たせて
花材のボリューム感(インパクト)と、スッキリ感
併せて奥行きを感じさせてくれる
仕上がりになりました。
そしてこちらは、
大きめの壺の花器に
枯れ枝を、花留めとしても使い
大きな作品に仕上げてくださいました。
レッスン花材でここまでの
ボリューム感と存在感のある作品に
いけてくださって、良かった~(^▽^)/
和食処とか、旅館にいけたら
癒されるし、映えますね。
2023.12.14
キングプロテアを使って ☆ 生徒様達のいけばなご紹介
こちらは、
ニューサイラン(細長い葉)とキングプロテア、
アマランサスを使っての由花です。
ニューサイランを丸くして、
存在感のあるプロテアとの
組み合わせが楽しいですね。
器選びもあっていると思います。
因みに、レッスンでは教室に
ある程度の器をよういしてありますので
皆さん、思い思いに選ばれています。
こちらは、
アルミニュームワイヤーをうねうねと曲げて
作品に使っています。
異質素材をいけばなに使うことも
学んでいますので、
自由花で楽しい作品作りに役立ちます。
こちらは、スッと伸びたニューサイランが
気持ち良い作品になりました。
「線」を大切に考えるいけ花ならではの
スッキリした作品になりましたね。
こちらは、
ニューサイランを割いて
編んだものを使っています。
草月では植物を編むというテーマレッスンも
カリキュラムにありますので
こんな風に編んでみようという発想も自在です。
植物を使って、
いけ手の想像力、表現力を発揮!
「花はいけたら人になる」
草月の創始者勅使河原蒼風の言葉です。
2023.12.18
いけばなで☆クリスマス☆ 生徒様達の作品ご紹介
今日ご紹介するのは、
クリスマスいけばな。
花材はサンゴミズキ、薔薇、くじゃくヒバ、
金色の柊、オーナメントのベルです。
こちらは、
青いガラスの器を選ばれて活けたのが
いいですね。
教会のステンドグラスを連想しました。
ステンドグラスと言えば、
パリのノートルダムのステンドグラスは
無事だったかしら?と、いまさらながらに思いました。
小さなベルも、可愛くも目立ちすぎず、
良い仕事しています。
そして、ゴールドの柊も
クリスマス感をぐっとUP!してますね。
秋に東京の資材屋さんで仕入れてきて正解でした。(^▽^)
こちらは、
写真では少し分かり難いですが
投げ入れの器を青と白、二つ使っています。
奥行き感を出したかったのだと思います。
改めてこうしてみると、サンゴミズキの長いほうを
前の器にいけた方が、
もっと奥行きが感じられましたね。
遠近法の法則です。
黄色い薔薇は、くじゃくヒバの黄色い部分と
相応して、作品の全体がまとまっていますね。
クリスマスだから、赤薔薇!と思ってしまいがちですが
この日の生徒様で早くいらした方は
黄色のバラを選ばれました。
そうなんだ~~と、私が教えてもらった感ありデス。
固定観念で花選びしたり、いけたら、
新しい発見や発想が得られませんものね。
観る人にも新鮮ですね。
こちらは
高さ15センチほどの黒いやきものの器に
同じ黄色い薔薇でいけてくださしました。
上の二作品より、高さが控えめないけばなで
テーブル花にもぴったりですね。
中心部をあえて、空けて
ツーパーツの感じでいけてあります。
いけばなでの空間の大切さを表現してくれました。
そして、器のゴールドのライン、
実は「金つぎ」を学ばれている生徒様に
修復していただいた花器になります。
ちょうど、ゴールドで、金色柊ともマッチして
良い感じにいけることができました。
わたしの教室での SDGs
生徒様のお力添えによるもので、嬉しい限り (^▽^)/
2023.12.23
いけばなで☆クリスマス☆ 生徒様達の作品ご紹介
こちらは、
サンゴミズキとクジャクヒバ、金色の柊で
お花はあえて入れない
クリスマスいけばな。
あまり大きくないガラスの器に
幅を控えていけてありますが、
背の高い作品になったので
玄関とかに飾るのもいいですね。
動く人に触れなくて、安心です^^
小さなベルと細かいキラキラを添えて
静かな聖夜をイメージさせてくれます。
物語性のある、生け花っていう感じですね。
こちらは、赤薔薇を入れて
キリストの誕生を祝う喜びを
ストレートに感じますね。
ゴールドの柊が
クジャクヒバの葉色ともマッチして
作品の立体感も感じます。
小さなベルや、
キラキラもいい仕事していますね。
そして、こちらは
未だ入会されて間もない
生徒様の花型法のレッスン作品。
以前花屋さんで働いていらしたそうで
花の扱いや、名前にも詳しく
一度お伝えするだけで、
よく理解して活けてくださいます。
お正月花も楽しみにしてくださって
これからが、とても楽しみな生徒様です。
2023.12.26
自由にいけばな ☆ 生徒様達の作品ご紹介
いけばなでは
枝物は活け手の発想で折ったり曲げたり
枝をいろんな形に変えて使います。
今日最初にご紹介する作品は
ニシキギの枝を「折り矯め」(おりだめ)して
投げ入れでいけてあります。
ニシキギがダンスを踊っているみたいですね!
他に、薔薇、ヒペリカム、コノテヒバを使って
赤いガラスの花瓶に投げ入れ(剣山を使わない)
ピンク色のヒペリカムの実も可愛いですね。
こちらは幅のある器に
ふたつの株分けでの盛花(剣山を使ういけかた)
大胆にニシキギを折り矯めして
真ん中あたりに、コノテヒバの長い枝を
立てているのが面白いですね。
ニシキギとヒバのコラボが成功してます。
足元に濃いピンクのバラをまとめて活けて
大きな表現の枝とバランスをとっています。
こちらは、黄色い薔薇を使って
花型法の投げ入れ。
右上の空間をしっかり意識して
いけてあるのがポイントの一つ。
いけばなは、ラインと空間を
意識して表現することが大事なので
今回のレッスンでも、
その辺をご理解いただけたかと・・・
枝ぶり、同じことはないので
花材との一期一会、楽しみでもあり
学びでもありますね。
2023.12.29
自由にいけばな ☆ 生徒様達の作品ご紹介
こちらは、
ベニヅル(=赤蔓)を使って
生徒様がいけた投げ入れの自由花。
薄いグリーンのバラとピンク色のヒペリカムも使って
ベニヅルを編んだような線の表現に色味を足しています。
赤いヒペリカムは多く見かけますが
ピンクの実が可愛いですね。
そして私は、バラも若草色のが
他の花材と合わせやすくて、
レッスン花に選ぶことが多いです。
(一応、毎回レッスンの花材選びはきらら♪がします)
こちらも同じような花材ですが
バラの花色が違うのと、ベニヅルを幅に大きくせり出して
作品サイズ全体も大ぶりにいけてあります。
最初にご紹介した方は
テーブル花というかんじで
こちらは少し広い場所にいける感じでしょうか。
いけばなも TPOで 活け方が違ってきます。
こちらの作品でもピンクのヒペリカムが
良い仕事していますね。
こちらは花器をヒペリカムに合わせ
ピンクを選ばれました。
可愛い感じの作品になりましたね。
バラが黄色っぽく見えるPCが有るかもしれませんが
実際は若草色に少し黄色を混ぜたような色のバラでした。
ヒバの葉とヒペリカムの艶々とした実のコラボが
楽しい作品になりましたね。
花の組み合わせは、色とサイズと、質感と・・・
お洋服選びやインテリアファブリック選びに通じるものが
あるように思いますが・・・どうでしょうね。
2024.1.1
初春 ☆ 三光松でお正月いけばな
あけましておめでとうございます
2024年、明るく穏やかな
新年をお迎えになったことと存じます。
今年も、皆様のブログに伺い、
明るい話題や、美しい花や自然、景色、
そして心優しいお言葉に
力を分けていただきたいと願っています。
写真は、今年の我が家のお正月花。
三光松にオリエンタルリリー、
ちょっと可愛い菊、千両、桐(実付き枝)
金垂れ柳を使っていけました。
今年も庭のバラや、教室でのレッスン花など
できる限り、更新してまいります。
拙いブログですが、皆様にお立ちよりいただき
にほんブログ村もポチっとして頂けると、とっても嬉しいです。
これから一年、どうぞよろしくお願いいたします。
2024.1.11
若松を使って ☆ 生徒様のお正月いけばな
ちょっと遅れてしまいましたが
生徒様のお正月花をご紹介させていただきます。
若松、桐、百合、千両、金垂れ柳を使って
投げ入れです。
選んだのは、金色と黒の花器。
お正月にマッチしていますね。
金色に着色した柳を
クルクル丸くしてポイントにいけてあります。
金垂れ柳とも呼ぶ花材ですが
お正月のお花によく使われます。
こちらは、壺活け。
やや大ぶりな器で、思う形にいけるのも
ちょっと技が要ります。
シッカリ留まって、ご自宅でも同じような
器にいけられました。
こちらの生徒様は2日から奈良にお出かけなさったので
お花はお留守番してくれたそうです。(^▽^)/
こちらは鉄花器に
同じ花材でいけてくださいました。
凛とした印象に仕上がりましたね。
鉄花器の円のラインと、金垂れ柳の丸いラインとが
呼応して、この器ならではの表現になったとおもいます。
お正月花のお稽古で2023年を〆て、
既に今年のお稽古始めもスタート。
4月には草月の県支部展も予定されています。
今年も花いっぱい、幸せいっぱいな一年にしたいと
生徒様たちとお稽古に励む所存です。
2024.8.15
いけばな ☆ 野バラの実とガーベラを使って
通年花屋さんに出回るガーベラ
日本の花卉農家さんでも栽培されている方が多い
お花だと思います。
(菊の方が多いと思いますけど・・・)
一枚目の作品は、
白いガラス花器に
野ばらを左右に角度をつけて
涼やかに、伸びやかに表現していますね。
季節を意識してるのも良いですね。
中心のグリーンはソケイという枝ものです
春には黄色い花を咲かせ、
夏にはみどり色の葉をつかって
花型の流れを作ったり、
根締め(作品の足元をキュッとしめる)に使います。
広がりっぱなしだと作品が締まらないので
作品の中に粗密を付けて表現します。
こちらは、敢えてシンプルに。
逆三角形のラインと
三輪のガーベラの配置に
個性を感じさせていけてあります。
シンプルな作品にこそ、
インパクトがあるという印象ですね。
ソケイとガーベラだけで
比較的小ぶりな水盤にいけてあります。
それでも水面をしっかり見せて
足元はタイトに絞っていけてあるのが良いですね。
足元をぐっと絞ると
枝先を広げた表現に躍動感が出ますよね。
いけ口(挿し口)の処理はとても大事です。
久々に、生徒様達のレッスン作品を
ご紹介させていただきました。
8月お盆の時期は花材もお盆モードなので
お稽古はお休み・・・
今月は後半にレッスンが集中します。
暑い中お越しくださる生徒様に
喜んでいただけるよう、花材選び頑張ります^^
2024.8.16
いけばな ☆ 野バラの実とソケイとテマリソウを使って
昨日に続いて、生徒様達のいけばな作品のご紹介です。
野ばらの実の枝と、ソケイとテマリソウ。
手前の柔らかな石を彫ってつくられた
置物(女人像)を一緒に
”アートと共にいける”をテーマにした
レッスン作品です。
(私の教室で学んでいる草月流のテキストには
テーマが指定されたカリキュラムもあるのです)
みどりのフワっフワなお花テマリソウは
美女ナデシコの改良品種で、
花弁が出ず緑の総苞が丸いボール状になります。
緑のポンポンのような可愛い総苞は
長い期間鑑賞することができ、切り花でよく出回ります。
最近はガーデニングや
ハンギングバスケットでも使われるようですね。
こちらは、ソケイとバラを使って
花型法でいけた
入門したての生徒様の作品。
スッキリといけてあって
観る者に安定感を与えてくれる・・・
花型法の奥深さを感じます。
2024.8.20
いけばな ☆ ガマとケイトウと楓を使って
7月中旬の生徒様達のいけばな作品を
ご紹介させていただきますね。
花材は蒲(ガマ)鶏頭(雅)楓(ノムラ)
細長い器に剣山を使わずにいける投げ入れ。
幾通りかの技術を習得して
想う形にいける事を学んでいきます。
鶏頭(けいとう)「雅」という種類だそうです。
シックな色合いで、まさに雅ですね。
イメージがあっても
技術がないと思うように留まらないので
そこが、修練のしどころです(^▽^)
特にガマのように引っ掛かりのない
植物を思う角度にとめるのは
案外難しいのです・・・
しっかり留まって、
ご本人が喜んでいたのが良かったです。
こちらは、剣山なしというテーマレッスン。
私の学ぶ草月では
剣山は道具という考え方で
使う時には目立たないように…心配ります。
その究極が剣山なし!です。
ただ立てばいいわけでは無く、
剣山なしで、いけ花表現を究めるというのも
学びの中のヒトツの大きなテーマです。
(大切なのは、それだけでは勿論ありません・笑)
こちらは、ガマの葉の流れに
目を留めていただけると嬉しいです。
そして鶏頭と楓のマッスに使った
活け方にも個性を感じます。
いけばなの大切な三つの要素、
線・色・塊 の表現に拘って
いけてくださいました。
同じ花材でも、生徒様のそれぞれの感性で
個性あふれるいけばなを拝見するとき
いけばな、長年一緒に学んできてよかったと、
しみじみ思います。
2024.8.22
いけばな ☆ ガマと鶏頭でテーマレッスン(その2)
先日に続いて、同じ花材(ガマ・ケイトウ・カエデ)を使って
いけばな、テーマ別レッスン作品をご紹介させていただきます。
1作目は、花型法を意識して盛花(水盤に剣山を使って)
伸びやかなガマの葉の使い方が爽やかです。
続いて、こちらは
「同じ形を繰り返す」のテーマレッスン。
ガマの葉を四角に作って
重ねて表現しています。
敢えてケイトウは使わずに
カエデの枝と葉でガマの線との
対比を意識しています。
口が広めのガラス花器に
思う形にいけるのも成功しましたね。
こちらは、葉を「折り矯め」しています。
まっすぐの茎を折るのは
けっこう勇気がいりますが
思いついたらトライしてみないと
自由で新たな表現にはたどりつかないですよね。
そして、葉にもご注目!
編んであります。
草月のカリキュラムには「植物を編む」という
テーマレッスンがあります。
こんな感じで編むのもアリ!
勿論別な編み方もOK.
なんでも、思いついたらトライしてみて
自分らしい表現の可能性を広げるというのが
レッスンの醍醐味と思います。
果敢にトライされる生徒様達に
学ばせていただくことに感謝です。
2024.8.23
いけばな ☆ ガマと鶏頭でテーマレッスン(その3)
度々、同じ花材での生徒様のレッスン作品のご紹介で恐縮です。
一作目、花材は鶏頭(雅)楓(ノムラ)
ケイトウと同系色の水盤に剣山を使って
盛花(もりばな)とよぶ、いけばなスタイル。
楓(かえで)の枝と
葉の形の美しさにも注目して
いけてくださいました。
二作目は楓の太い幹も使って
横長の構成でいけてくださいました。
左側のクルっと丸めた葉は
ガマの葉です。
自由花ならではの
型にとらわれない表現が生きていますね。
こちらは縦に伸びやかな鶏頭と
ガマの葉の大きめの丸いライン
そして楓のマッスで全体の構成をまとめています。
それぞれの生徒様の
個性輝く作品を
お楽しみいただけたら嬉しいです。
2024.8.26
いけばな ☆ 晒(さらし)ミツマタを使って
暑い時期、何かと重宝する
ドライ花材ですが、この日は
晒(さらし)ミツマタを使いました。
ミツマタは和紙の原料としても使われる素材で、
枝先が三つに分かれることからその名で呼ばれます。
ピンクのお花は、クルクマ・インブレッシングピンク
青いお花はエリンジウム・ブルーアクエリアス
どちらも花もち良いですね。
こちらは縦長を意識して活けてくださいました。
青い枝物は、メジロスギ。
穂先がちょっと白っぽいのです。
スギ類はクリスマス辺りによく使いますが
この夏、あまりに暑いので
花屋さんも仕入れリストにいれているようです。
なにせ、丈夫ですから・・・^^
こちらは複数花器に
青いワイヤーもプラスして活けてくださいました。
メジロスギでギュッとしまった作品構成、
三角の器、意外に大きめですが
ふたつ使うことで表情に変化が出て
楽しい作品になりました。
自由花は、いけ手の感性が
そのまま表現されるので、楽しいですね。
2024.8.27
いけばな ☆ 晒(さらし)ミツマタを使って(その2)
連日のいけばな作品ご紹介で失礼いたします。
今日ご紹介する作品もドライの晒ミツマタを使って
生徒様達が自由花で活けてくださったものです。
ドライの花材は、水を吸わせる必要がないので
ご覧のように、ミツマタの枝を斜めに使ったり
色々自由に楽しめます。
器は白いガラス器です。
他の花材はトルコギキョウとクジャクソウ。
トルコギキョウは、夏場も比較的花もちが良く
種類も豊富なので、いろんな表情を楽しめます。
トルコギキョウの花卉農家さん、
沢山いらっしゃるようで、
当県内でも栽培が盛んなようです。
こちらの器、ちょっとおもしろいですよね。
数年前、面白いかも!と思って求めました。
特にいけばなの花器というより、
陶芸家さんが作品として焼かれたもののように思います。
そこにフジヅルを使って
花器と作品の一体感が
いい味を出しています、ね。
こちらは花器の色が
この日のトルコギキョウにマッチしていると感じて
生徒様が選ばれました。
花材と花器、大事な関係で
花器からインスピレーションを受けることもあります。
いつも同じ水盤でいけると
同じような作品になりがち・・・
お花とも一期一会
花の命は短くて・・・と言われますが
その日 その時のお花の表情を
大切に心を込めて表現していくのが
日本のいけばなだと思います。
2024.8.31
ヒマワリを使って ☆ 生徒様達のいけばな
ヒマワリといえば夏という印象ですが
花屋さんでは、5月くらいから出始めて
8月の終わりでも店頭にいろんな種類がでています。
お盆には、生産者さんが
出荷控えていたのかもしれませんね。
写真のいけばなは、
ドライのミツマタとメジロスギと組んで
花型法での投げ入れです。
しっかり角度をつけて留めてありますね。
こちらも、花型法でいけた盛花(もりばな)
足元はドラセナでスッキリ。
ヒマワリはお顔の向きがはっきりした
花材なので、花の向きに気を配っていけます。
こちらは黄色い投げ入れの花器に
黄色いひまわり。
花器の色は作品の雰囲気を決める
大きな要素ですね。
そして、高くいけてあるのも
枝物ではなく、鉄砲ユリ。
花モノだけでいけるのも、いいですね。
こちらは、黒い水盤を使って
オーソドックスな印象の自由花。
写真をみておもったのですが
剣山は右側に置いた方が
おさまりが良かったですね。
写真を撮るときに気づけなくて、
生徒様に申し訳なかったです。m(_ _"m)
この作品は生徒様が
ヒマワリに角度をつけて
剣山に挿すのに一生懸命だったのを
思い出しました。
2024.9.1
ニューサイランを使って ☆ 生徒様達のいけばな
毎度おなじみ(笑)
生徒様達のいけばなレッスン作品のご紹介です。
今回は葉もののニューサイラン、
トルコキキョウ、カスミソウを使いました。
こちらは、
投げ入れというスタイルで
葉物を思う角度にとめるのは
難しかったりしますが
上手に留まりましたね。
こちらは、
オリヅルという名の草月花器に
盛花の自由花。
ニューサイランならではの
スッと立てたり、丸めたりして
完成度の高い自由花です。
こちらは、
横のラインを意識しての自由花。
ニューサイランのスッと横に伸びる線が
シャープでいいですね。
こちらは、花型法でいけた盛花。
左右に広がったスタイルになる
第二応用傾真型。
自由花を伸びやかに自分らしく
いけることができるために
花型法で技術を身に着けていきます。
2024.9.3
ユーカリとクルクマをつかって ☆ 生徒様達のいけばな
ユーカリは、いろんな種類がありますが
こちらは、ベビーブルーという素敵なお名前のユーカリ。
クルクマもラブリーエメラルドというお名前です。
そしてドライの蓮の実にペイントしてあるものを使って
真っ赤の面白い形の器にいけてあります。
器の色と、形を上手に作品に生かしていますね。
そして、こちらは「複数花器を使って」という
テーマレッスン。
私は、拝見して
仲良しさんのおしゃべりタイムを連想しました。
物語性のあるいけばなが私は、好きです。
こちらは、
爽やかな色の器をつかって
伸びやかなユーカリの枝のラインを
素直に表現していますね。
暑い夏にも、こんな感じのお花が
いけてあったら、涼を感じますね。
こちらは、
「掛け花」と呼ぶ活け方で
フジヅルで作ってありガラスの器がついている
土台を使っていけてくださいました。
花展などでは、自分でフジヅルを組んで
どだいも作って活けたりします。
楽しそうにいけてくださいました。
2024.9.7
アレカヤシで ☆ 生徒様達のいけばな
こちらは、
いけばなクラスの生徒様が
アレカヤシ、ハイブリットリリー、晒ヤマシダをつかって
盛花、自由花を活けてくださいました。
ヤマシダはドライで平べったい姿で売られていますが
それを手で形作って、作品に溶け込ませてあります。
アレカヤシの左に流れるラインが綺麗ですね。
こちらは、少し深めのガラス器にいけてあります。
ユリは前日市場で競り落とされた新鮮花材なので
レッスン時まだ、蕾の花が多いです。
ご自宅で咲いたら、見事でしょうね。
こちらの ユリは咲いていますね。
上の二杯とは品種が違ったと記憶していますが。
真ん中に立てて使っているのは
ブラックリーフと呼ぶ黒っぽいハランのような葉物です。
手で少し丸めて、両面テープで留めて
形作っています。
アレカヤシの表情との対比が面白い
自由花になりました。
2024.9.9
ソケイを使って ☆ 生徒様達のいけばな
こちらは、
ソケイとハイブリットリリーでの
生徒様のいけばなレッスン作品。
第4応用立真型とよぶ
花型法のスタイルの一つです。
明快な型なので
スッキリとした仕上がりになりました。
こちらは
口が二つある花花器を使って
ソケイ、ブラックリーフ、薔薇での自由花。
いけ口が二つあるので、表情に変化が出てますね。
こちらは、
ソケイ、薔薇に ドライのヤマシダを添えて
軽快な印象の作品になりました。
ドライにした植物も
草月いけばなでは、昔から使われていますが
ご多聞に漏れず、
切り花の他にドライ素材も値上がりしていて・・・
花材を揃えるときに
以前より、お値段を気にしてしまいます。
お陰様で当教室ではこのところ
若い生徒様の入門も少しずつ増えており
ご時世とはいえ、心配りは外せません。
2024.9.12
ユリとソケイと晒ヤマシダで ☆ 生徒様達のいけばな
ユリ(スーパーマスター)とソケイ、晒ヤマシダで
生徒様のいけばなレッスン作品です。
こちらは、
赤いガラス器が効いていますね。
花器は作品に大きく関係しますので
花器選びも大きなポイントになります。
花材は、ほとんど市場のある日に
お店の方が棚出しする頃合いを狙って
用意するようにしています。
この日のユリも新鮮過ぎて
翌日のレッスン時も未だ蕾・・・(笑)
もっとも、開花していたら
運ぶ途中で花びらが折れたりして、
それはそれで問題です。
街中の教室に持って行って
水揚げ処理して今の時期は冷房を回して
準備しておきます。
こちらは、
初心者の生徒様の投げ入れ。
挿し口をタイトに絞り込めるようになってきて
良かったです。(^▽^)/
これも、大輪のユリが咲いたらゴージャスですね。
こちらの
青いガラスの器は
いけ口が二つになっています。
上手に使って、ボリューミーで
豪華な印象のいけばな(投げ入れ)になりましたね。
こちらは、
敢えて花を使わずに
フジヅルとアレカヤシを使って
表現してくださいました。
石のように見える花器を選んだのも
雰囲気をだせて、良かったですネ。
2024.9.14
ダリアをいけて ☆ 生徒様達のいけばな
ダリアは、インパクトのある花姿で
いろんな種類がありますが、季節感もあるし
大好きなお花の一つです。
ただ花もちを考えると
レッスン花にはちょっと手を出しにくくて・・・
でもこんな素敵な自由花を活けてくださるのをみると
今日のレッスンに用意してよかった!と思います。
吾亦紅(ワレモコウ)やケイトウも入れて
季節感もでますね。
ダリアは、切り花として店頭に並ぶ期間が
意外に長いのですが、
花材の組み合わせで季節感も
感じられる作品になり、良かったです。
こちらは花型法で
スタンダードな作品にいけてくださいました。
この器は、以前生徒様が実家で見つけたので
皆さんで使ってね・・・と
教室にプレゼントしてくださいました。
教室の花器はほぼ、私が用意したものですが
こうして、生徒様がご持参くださって、
ご厚意で使わせていただく花器もあり
作品のバリエーションが豊かになります。
ガラス器をつかって
水の中にも心配りした作品。
ユーカリ(細い葉のタイプ)と
ヒオウギの実、そしてダリア。
楽しい作品になりました。
いけているときの生徒様の
表情もとても楽しそうでした。
お花を触っていると
癒されます♪とおっしゃる
生徒様達の言葉を思い出します。
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