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2006年07月01日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
さて、「英国留学回想録」です。


「授業に誰も。。。」
(2000年12月上旬)

それでは早速いってみましょう。

今日はまず、この人の事を書こうかな。
「芝生の上をハイヒールで歩く女」

M子さん。

そう。留学の目的は英国人と結婚して英国に住むことと公言し、

誰もがTシャツとジーンズ姿のキャンパスで
1人毎日スーツをバッチリ着てハイヒールを履いて、
芝生の上を歩いていた、あの人。。。

M子さんの明確な留学に対する目的意識はよくわかったのだが、
誰もがなんとなくある種の違和感を持っていた。。。

そのなんとなくの違和感が思い切り表に出たのが
この時期だっただろうか。

M子さん、英国人の彼氏がなかなかできなかったのだ。

「なんかあ~、英国人キャンパスにいないのよねえ。
いてもお~、タキシードとか着てないの。
だっさーい、Tシャツなんか着て。おかしいですよね。」


それに、キャンパスで平日からタキシード着てたら
そっちのほうがおかしいのでは。。。

でも、普段はそういうどうでもいい格好をして、
決めるときは決めるのが英国人のおしゃれじゃ。。。

「そんなのだめですよー。

ほらっ、私ってポッシュだからあ。」

はあ、そうなの。。。

「それと、食べているものがダメですよね。
ポテトチップスとか食べて、お昼ご飯だとか。
ひどいよねー。

食事とか、外のレストランへ車で行って、
ちゃんと食べてくる人とかいないのかなあ?」

しょせん、学生だからね。。。

「それと、顔が格好良くないんですよね。
セクシーさがある人がいないというか、
ヒゲも薄いし。。。」

いや、英国人って顔薄いと思うんですけど。。。

それって、英国人じゃなくて、
ラテン系の人じゃないの?
M子さん。ほんとはラテン系がお好みなのでは。。。

「英国人だって、
濃いーい、セクシーな人いるでしょう。
ヨーロッパ人なんだからあ」

いや、ヨーロッパ人だから全部同じって事はないかと。。。
M子さん、前途多難??

ということで、ようやく本題。(笑)

前回は、修士コース最初の課題である
エッセイの準備を始めて、
まず日本語の本を集め始めたことを書いた。

しかし、エッセイの準備をする間にも、
授業はある。

しかも、ソフィアの「比較政治学」のセミナーでの
私のプレゼンがあった。

私は毎週、100ページくらいの哲学書を読んで、
それを5分くらいに要約して話すという、
へーゼル・ハリー教授で悪戦苦闘していたが、
ソフィアの授業でプレゼンするのは初めてだった。

以前書いたのだけど、このプレゼンは
コースメートがまだ事情がよくわかってなかった
私をはめたものだった。

私が担当したのは、
「ブーリアン関数」という
数学を使った比較の方法論についてのプレゼンだ。

ブーリアン関数と言うのは。。。

ブーリアン関数と言うのは。。。

。。。説明不可能。
なんにも頭に残っていない。(苦笑)

というくらいややこしいものだったので、
コースメートが私にやれやれと勧めたのだ。
私は「ああ、そう」と簡単に引き受けた。
引き受けた瞬間、コースメートたちは爆笑した。

。。。というプレゼンの日がようやくやってきた。

この日まで、エッセイの準備と並行して、
一生懸命プレゼンの準備をした。
なんせ数学である。
内容の理解ができるとは思えなかった。

ただ、セミナーのたたき台にはなるように、
本に書いてあることをまとめていこうと思った。
あとは、コースメートが議論してくれればと。。。

プレゼンの前日、ほとんど徹夜して準備して
私はセミナーに向った。

ところが。。。

セミナーが始まる時間になっても、
誰も教室に来ない。

1分、2分。。。。5分たち。

ソフィアが教室に入ってきた。

「あら、誰もいないわね」

はい、いませんが。。。

「そう。じゃあ、貴方と私、
2人だけでやる?
それとも、今日はやめて
機会を改める?」

おっかないソフィアと1対1でセミナーは
さすがに耐えられない。
それじゃ機会を改めて、
と私は即答してしまった。


「じゃあ、そうしましょ」

ソフィアは笑いながらあっさり帰ってしまった。。。

セミナーに誰も来なかったのは、
もうみんなエッセイの準備に入ってしまったからだ。

決して私がプレゼンをやるから来なかったのではない(。。。と信じたい。)

そして、それをソフィアは特に咎めるでもない。

英国の大学院では、
勉強というのは
あくまで個人でやるもので、
セミナーというのは、
あくまで個人の勉強をサポートするために、
学生同士が議論によってお互いに高めあう場、
という考え方だ。

だから、ソフィアはセミナーに  
学生が来るか来ないかを気にしない。

全ては学生の自己責任ということだ。

まあ、でも。。。。

せっかく一生懸命準備したのに、
誰も来ないってのは、
正直ちょっと悲しかったね。

それでは、また。





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最終更新日  2006年08月01日 20時45分39秒


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