きんぎょ警報！～金魚飼育日記～

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2025.11.22

混泳の相性早見表～和金・琉金・オランダ獅子頭・らんちゅうの組み合わせとトラブル対策～

テーマ：金魚(1751)

カテゴリ：金魚・メダカ初心者の方へ

金魚の混泳は、一見のんびり泳ぐ姿に癒されますが、
実際は「泳ぐスピード」「体型」「性格」「採餌能力」の
違いが大きく、組み合わせによっては
弱い個体が追いやられてしまうことがあります。

ここでは代表的な4種類、
【和金・琉金・オランダ獅子頭・らんちゅう】の相性を
分かりやすく整理し、さらに混泳時に起こりやすい
トラブルと対策を詳しく解説します。

●混泳相性早見表
（◎＝とても良い　○＝良い　△＝注意　×＝基本的に不可）

・和金 × 和金◎

・和金 × 琉金△（スピード差あり）

・和金 × オランダ△（押されやすい）

・和金 × らんちゅう×（泳力差が大きすぎる）

・琉金 × 琉金◎

・琉金 × オランダ○

・琉金 × らんちゅう△

・オランダ × らんちゅう○

・らんちゅう × らんちゅう◎

全体として、体型や泳ぎ方が似ている金魚同士は
混泳しやすい傾向があります。

逆に、和金のような高速で泳ぐタイプと
らんちゅうのような丸い体型でのんびり泳ぐタイプの同居は
基本的に避けたほうが安全です。

また、同種でも個体によって長手（細長い体型）のタイプと
丸手（お腹が丸い体型）のタイプがあり、
泳ぎ方が違う場合があることには注意が必要です。
（丸手は長手よりも比較的ゆっくり泳ぎます。）

●種類別の特徴と混泳ポイント

◆和金（細身で運動性能が高い）

（国産金魚）和金ミックス　色指定無し（5匹）

和金は泳ぐスピードも早く、泳ぎ回る性格のため
他の金魚を圧倒しがちです。

丸型金魚の餌を横取りしてしまうことも。

・向いている相手：和金、コメット、朱文金など細身系

・向いていない相手：らんちゅう・オランダ・丹頂・ピンポンパールなど丸型

◆琉金（中間タイプ、比較的穏やか）

（国産金魚）琉金セット（リュウキンセット）（更紗琉金＋琉金　各1匹）

琉金はバランスの良い泳ぎ方で、
丸型ほど泳ぎは遅くありません。

ただし、和金よりは採餌が遅く、
追いつけないこともあります。

混泳は「丸型寄り」に合わせるほうが安定します。

◆オランダシシガシラ（丸型で穏やか）

【国産金魚】オランダ獅子頭（白勝ち） M 約5cm〜8cm 1匹琉金金魚

オランダは丸型金魚の中では
泳ぎがまだ安定している方です。

琉金との相性は良く、らんちゅうとも
比較的混泳しやすいです。

◆らんちゅう（最ものんびり、泳ぎが遅い）

らんちゅう　お任せ　※色、柄指定不可 (10cm±) (1匹) 不二熱帯魚熱帯魚淡水魚生体金魚

らんちゅうは転覆もしやすく、まっすぐ泳ぐのが苦手。
俊敏な金魚と一緒にすると餌が取れず
衰弱する危険が大きいです。

●混泳で起こる主なトラブルと対策

① 餌が取れない問題

スピード差による最も多いトラブル。
特に、和金が丸型金魚の餌をほぼ100％横取りします。

【対策】

・丸型金魚だけ別の容器で餌を与える
・餌の種類を変えて同時に沈下/浮上させる
・流量の弱い場所に餌を落とし、らんちゅうが食べやすい環境を作る

② 追いかけ回し・つつき行為

繁殖期や、力の差が大きい場合に起こりやすいです。
特に和金は活発なため、遅い金魚を
ストレスで弱らせることがあります。

【対策】

・レイアウトに隠れ家を増やす
・水槽を広めにし、泳ぐスペースを確保
・追いかけ行動が続く場合は隔離を検討

③ 水流の問題

丸型金魚は水流が強い環境が苦手。
細身タイプと一緒にすると
フィルターの水流設定が難しくなります。

【対策】

・水流を弱めにし、丸型金魚の体力に合わせる
・流れを遮る水草やレイアウトを配置

★金魚水槽におすすめの水草についての記事はこちら。

④ サイズ差による格差

小さい金魚は餌を奪われ、ストレスで弱りやすいです。
混泳させるならサイズはなるべく揃えることが大切。

【対策】

・小さい個体の隠れ家を増やす
・ゆっくり沈む餌やフレークタイプの餌を与える

★金魚の餌の種類と特徴についての記事はこちら。

●まとめ

金魚の混泳は「形が似ているもの同士」が
もっとも成功率が高く、

・細身系は細身系と
・丸型は丸型同士で

という組み合わせが基本です。

特に、

【和金 × らんちゅう】
【和金 × オランダ】

は泳ぎ・採餌能力が大きく違うため、
トラブルの元になりがちです。

逆に、

【琉金 × オランダ】
【オランダ × らんちゅう】
【丸型同士】

は穏やかに共存しやすい相性良好の組み合わせ。

「みんなで仲良く泳いでほしい」という思いは大切ですが、
種類ごとの特徴を理解したうえで
餌やりの工夫や水流・レイアウト調整を行うことで
どの組み合わせでもトラブルを最小限に抑えることができます。