きんぎょ警報!~金魚飼育日記~

きんぎょ警報!~金魚飼育日記~

2025.11.23
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テーマ: 金魚(1751)


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金魚飼育を始めると、多くの人が不思議に思うのが
「色変わり」ではないでしょうか。

特に生後間もない金魚が黒い体色(黒仔)から
成長とともに赤や白へと変化する現象は、
初めて見ると驚くものです。

しかし、この色変わりには
しっかりとした遺伝的背景と成
長過程のメカニズムがあります。

本記事では、金魚の色変わりの仕組みと
人気のキャリコ模様を美しく保つ難しさについて解説します。


■ 金魚の体色は「色素細胞」で決まる

金魚の体色は、大きく4種類の色素細胞の量と
配置によって変化します。

・赤色(黄色)を作る:キサントフォア

・黒色を作る:メラノフォア

・白色(光沢)を作る:イリドフォア

・透明感を生む:グアニン系細胞

これらのバランスが、
“赤一色”“更紗(赤白)”、“三色”“黒”“透明鱗系”など
さまざまなバリエーションを生みます。

この色素細胞の発現量は遺伝によって
大きく左右されるため、同じ品種でも
個体によって色の出方が異なります。


■ 黒仔から赤くなる理由



金魚の稚魚はほとんどの場合、
まず黒っぽい体色をしています。
これはメラノフォア(黒色細胞)が
多く発現しているためです。

(↓金魚の黒仔は黒メダカの体色に似ています。)


(めだか)黒メダカ(12匹)

成長が進むと以下の変化が起こります。

メラノフォアが減少する

赤を作る色素細胞(キサントフォア)が増える

赤・白の色彩が表に出てくる

その結果、黒仔が赤・白・更紗へと
変わっていきます。


色揚げ効果のある餌を与えるといったことをすると
赤の発色が強くなる傾向があります。

ただし、光量が多すぎると白が優勢になったり、
水質が悪いと赤が薄まったりするため、
色変わりは環境要因の影響も大きいことが特徴です。


■ キャリコ(三色柄)が難しい理由



キャリコとは「赤・黒・青(白)」の三色が
まだらに入る模様のこと。

琉金・オランダ・東錦などに多い人気の柄です。


(国産金魚)キャリコ琉金(1匹)

しかし、このキャリコ模様はとても繊細で
維持が難しいことで知られています。

難しさの要因として、以下の3つのことが考えられます。

1. 色素細胞のバランスが複雑すぎる

キャリコは複数の色素細胞が「まだら状」に
発現するため、遺伝的に非常に複雑です。
兄弟でも美しい三色が揃うのはごく一部というのが現実です。

2. 成長とともに色が抜けやすい

黒は特に消えやすく、成長するにつれ黒斑が減り、
最終的には赤白に近い見た目になるケースも多く見られます。

3. 環境によって色が安定しない

・光が強すぎる → 黒が薄くなる

・光が弱すぎる → 青みが消える

・水質が悪い → 赤がくすむ

色素の維持には水質管理、日照管理、餌が大きく影響します。


■ 色変わりを楽しむためのポイント

金魚の色変わりは完全には
コントロールできないものの、
次のポイントで発色を良くしやすくなります。

・日光を1日1〜2時間あてる(直射日光は避ける)

・水質を安定させる(急激な水換えは避ける)

・栄養価の高い餌や色揚げ効果のある餌を適量与える

・ストレスを減らす(混泳相性や過密に注意する)

金魚の色変わりは“個性”そのもの。
成長とともに変化していく色を楽しむのも飼育の醍醐味です。


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最終更新日  2025.11.23 17:54:02
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