きんぎょ警報！～金魚飼育日記～

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2025.11.29

ヒーター無し飼育と水温管理のコツ～季節ごとの水温変化と、金魚を安全に守るためのポイント～

テーマ：金魚(1751)

カテゴリ：金魚・メダカ初心者の方へ

金魚は本来、四季のある日本の気候に
適応してきた魚です。

そのため、熱帯魚のように
一年中ヒーター必須というわけではなく、
むしろヒーター無しの自然な水温変動に強い生き物といえます。

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しかし、だからといって
何も対策をしなくていいわけではありません。
急激な水温差や極端な冷え込みは金魚の負担となり、
病気の引き金になることもあります。

この記事では、ヒーター無しで
金魚を安全に飼育するための水温管理のコツを
季節ごとに詳しく解説します。

■ 金魚が耐えられる水温の範囲

金魚は5〜30℃の間で生きることができ、
特に15〜28℃が快適なゾーンとされています。

ただし、水温が許容範囲内でも
以下のような状況はストレスの原因になります。

・1日の水温差が 5℃以上ある

・夜間だけ夜間だけ急激に冷え込む

・夜間だけ短時間で水温が乱高下する
（直射日光・エアコンの風など）

「金魚は寒さに強いから大丈夫」と油断すると、
実は水温差にやられる…ということがよくあります。

■ 春：安定期へ向けての調整

春は水温が上昇し始める時期で、金魚の活動も活発になります。
ヒーター無し飼育では、この季節が比較的飼いやすいといえます。

【ポイント】

・室内で管理する場合、水温が安定しやすい

・餌の量は徐々に増やす

・急激な日差しの増加に注意（苔の爆発的な増え方もこの時期）

室内水槽の場合、春は基本的に心配いりませんが、
日光の差し込み具合だけ調整しておくと安心です。

■ 夏：高水温による酸欠・体力消耗を防ぐ

夏はヒーター無し飼育でも最も注意が必要な季節です。
屋内でも水温が軽く30℃近くになることがあり、
金魚がバテやすくなります。

【対策】

・扇風機や冷却ファンで水面を軽く撫でるように風を当てる

・直射日光の入る窓際に置かない

・エアレーション（ブクブク）を強めにする

・水換えは気温の高い時間を避けて早朝か夜に行う

夏は酸欠が怖いので、エアレーションは必須レベル。
水温を下げるよりも「酸素量を増やす」方が安定します。

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■ 秋：徐々に水温が下がる季節

秋は水温が安定しやすく、
金魚も健康に過ごしやすい季節ですが
後半の急激な冷え込みが注意点です。

【ポイント】

・昼夜の温度差が増えるため、窓際の水槽は必ず移動

・餌は水温15℃を下回ると消化しづらくなるので量を減らす

・水換えは温度差が出ないように、汲み置きした水を使用する

特に寒暖差が大きい地域では、秋の後半から
水温変動が激しくなりやすいため慎重に管理しましょう。

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■ 冬：ヒーター無し飼育の最難関

冬はヒーター無し飼育で最も気を使う季節です。
ただし、しっかり対策すれば冬越しは十分可能です。

【主な対策】

・水槽用の保温シート（断熱マット）を背面と側面に貼る

・水槽のフタを必ず閉める（蒸発と冷えを抑える）

・直置きは冷えやすいので、水槽台や発泡スチロールシートを敷く

・室温が5℃以下になる部屋は避ける

金魚は低水温でも冬眠状態になるだけですが、
急激な温度低下だけは避ける必要があります。
特に、夜間だけ極端に冷える部屋は危険です。

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■ ヒーター無し飼育で最も大事なのは「温度変化の少なさ」

金魚を弱らせるのは寒さそのものではなく、
“水温の急変” です。

以下を守ると、金魚はヒーター無しでも健康に過ごせます。

・直射日光やエアコンの風を避ける

・水槽は室内中央など温度の安定した場所へ

・夜間の冷え込みに対して断熱対策を行う

・冬は餌を減らし消化不良を防ぐ

・季節に応じて水換えの頻度や時間を調整する

ヒーター無し飼育は自然な四季の変化を楽しめますし、
金魚の本来の丈夫さを活かす飼育方法でもあります。
適切な環境づくりと水温の「緩やかな変化」を意識すれば
金魚は1年中元気に泳いでくれますよ。