きんぎょ警報！～金魚飼育日記～

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2025.11.30

水換え頻度の決め方：汚れの指標と判断基準

テーマ：金魚(1751)

カテゴリ：金魚・メダカ初心者の方へ

水換えは金魚飼育の中でも最も重要なメンテナンスですが、
「週に◯回」「何日に1回」という固定ルールだけでは
管理しきれません。
なぜなら、水槽ごとに“汚れるスピード”が全く違うからです。

以前こちらの記事で、季節ごとの
適した金魚水槽の水換え頻度については記述しました。

しかし気温・水温以外にも、
金魚の数、サイズ、ろ過設備、餌の量など…
条件が少し変わるだけで、水質の変化は大きく変動します。

そこで大切なのが、水換えのタイミングを
ことです。

水換え頻度を決められるように、
「汚れの指標と判断基準」を詳しく解説します。

■ 汚れ指標①：亜硝酸塩値

金魚のフンや餌の残りは、
水中でバクテリアによって分解され
アンモニア → 亜硝酸塩 → 硝酸塩へと変化していきます。

このうちアンモニアが最も生体への毒性が強く、
続いて亜硝酸塩、硝酸塩の順に毒性は弱くなります。

こちらの記事でもバクテリアによる生物ろ過について
少し記載しましたね。

亜硝酸塩が飼育水中にある場合、

【亜硝酸塩が出る＝水換えが必要】

目安としては：
・0.1mg/L 以上 → 即水換え
・0mg/L が理想（試薬で無色）

テトラなどの試験紙・液体試薬で簡単に測定でき、

【12／1限定】当選確率2分の1！1等最大100％　テトラ　テスト　6in1　試験紙（淡水用）　5枚入　水質検査　総硬度　硝酸塩　亜硝酸塩　塩素　炭酸塩　PH

■ 汚れ指標②：水槽のにおい

経験者がよく使う判断基準が「におい」です。

【良い状態の水】
・ほんのり土のような匂い
・無臭〜弱い生き物の匂い

【水換えが必要な状態】
・すっぱい匂い
・ツンとした刺激臭
・ドブ川のような匂い
・生臭さが強くなる

これらの匂いは、水中の腐敗菌や
有機物の増えすぎが原因です。
においが変わったと感じたら、
部分換水（1/3〜1/2）を行いましょう。

■ 汚れ指標③：透明度（水の濁り）

水が濁る原因はさまざまですが、
一般的には次の状態で水換えが必要です。

【水換えが必要な濁りの特徴】
・水面から底が見えない
・黄色〜茶色の色味が強い
・白いにごり（初期のバクテリア不安定状態）
・フィルターが詰まり気味

特に黄色・茶色の濁りは有機物の蓄積サインで、
放置すると亜硝酸塩値が上がりやすく危険です。

■ 汚れ指標④：金魚の様子（最も分かりやすい）

金魚は水質悪化にとても敏感で、体調にすぐ表れます。
次の動きを見せたら、水換えを最優先してください。

・水質悪化のサイン
・底でじっと動かない
・水面でパクパク（酸欠 or 亜硝酸中毒）
・体表が充血する
・ヒレを閉じている
・いつもより餌の食いが悪い
・フンが細くなる・減る

金魚が元気に泳いでいるかどうかは、
最も直感的で信頼できる指標です。

こちらの記事でも
解説しましたので、参考にしてみてください。

■ 各家庭の水槽別「水換え目安」

汚れ方には個体差がありますが、
一般的な目安として以下が参考になります。

【水槽環境：水換え頻度の目安】

・外掛けフィルター・小型水槽：3〜5日に1回（1/3換水）

・45〜60cm水槽・投げ込み式：週1回（1/3換水）

・60cm水槽・上部フィルター：10〜14日に1回

・90cm以上・大型ろ過：2〜3週間に1回

・トロ舟：1〜2週間に1回（蒸発分も補給）

ただし、あくまで “水質が安定している場合の目安” であり
実際には上記の汚れ指標と合わせて判断する必要があります。

■ 餌の量で水換え頻度は大きく変わる

初心者が最も見落としがちなポイントは餌の量です。
水質悪化の約7〜8割は餌が原因と言われています。

水換えを減らしたいなら、餌量を減らすのが最も効果的。

・「1〜2分で食べ切る量」を厳守
・冬は低水温時に餌を減らす
・大食いの和金は特に注意

餌を減らすだけで、水換え頻度が劇的に安定します。

■ “水換えのしすぎ”も実は危険

実は水換えは多ければ良いわけではありません。

・バクテリアのリセット（数の減少）
・pHショック
・水温差によるストレス
・急な環境変化

など、逆に金魚を弱らせてしまうことも。

理想は「汚れた分だけ適切に換える」こと。
定期換水＋汚れ指標での判断を組み合わせることで、
水槽の健康を長く保てます。

■ まとめ：水換え頻度は“固定”せず、状態を見て判断する

水換えは一定のルールではなく、
金魚と水槽の状態が教えてくれるものです。

・亜硝酸値
・におい
・透明度
・金魚の様子

この4つを定期的にチェックしていれば、
最適なタイミングで水換えができます。

「何日に1回」ではなく、
“今日、水換えが必要かどうか” を見極めることが大切です。