里おじさん活動普及促進委員会(非正規雇用のおっさんのブログ)

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一壷春


宮崎の蔵、古澤醸造さんの焼酎、一壷春です。

230124いっこ.JPG

日向の国・宮崎の焼酎
太平洋の黒潮あらう日南、燦燦と輝く
太陽の恵みに育まれた唐芋の風味が生きた古老の味
本場いも焼酎の逸品。


裏ラベルです。
ここからの内容が難しい。

何用厳棲隠姓名
[何を用(も)って厳棲して姓名を隠せる]

一壷春酎可忘形
[一壷の春酎(しゅんちゅう) 形を忘る可(べ)し]

伯倫若有長生術
[伯倫若(も)し長生の術あらば]

直到如今酔末醒
[直ちに如今酔いて末(いま)だ醒めざるに到らん]



漢文は、高校で習ったきりです。
ちんぷんかんぷんです。

訳もあります。

どうして山奥に住んで姓名を隠しているのか、春の濃い酎が壱壷あれば自分自身を忘れることが出来る。
劉伶にもし長生の術があれば、今までずっと酔ったまま醒めずにいることだろう。


おいらが思うに、要するに、春(きっと花見で飲むんじゃないかな)に、一壷の焼酎があれば、もう嫌なことも全部忘れて、いい気分になれる。
不死の人がいるなら、その人は、ずっと酔っぱらったままだろう、ってことでしょうか。

劉伶(りゅうれい)って、昔の中国の賢人の一人ですが、いつも酔っぱらっていた人のようです。

うん、こういう人、いますね。
呂律が回らない口で、的を得たアドバイスをくれる人です。
おいらも、そういう人になりたいなぁ。
でも、いつも、酒臭いって嫌われると思います。


あ、ずれました。

古澤醸造さん、ひとり歩きが有名です。

この一壷春は、甕壷で3年寝かせた焼酎です。

一口、口に含んだ感想は、とにかく柔らかい焼酎です。
マイルドという言葉は、なんか、どっち着かずの感じがして、おいらは、あまり好きではないのですが、この一壷春は、マイルドの王道をいきます。

どうして、こんなに柔らかいのかな。
濃い目の焼酎にしても、ピリピリ感が全くありません。
苦味・渋味という複雑系の味わいではないのですが、ピュアの飲み口の中に、ほのかな甘みと苦味を感じます。
これで、黒麹というのも、信じられませんね。

ゴリゴリのボディの黒麹焼酎をお望みの方には、少々物足りないかもしれませんが、おいら的には、こういう焼酎は一本置いておきたいです。

ストレートで飲んでも、柔らかい。
カッときたり、ピリピリしないのです。

ある意味、恐ろしい焼酎です。
呑みすぎて、裏ラベルにあるように、可忘形(自分自身を忘れることができる)焼酎ですね。

可忘形っていい言葉です。
とことん飲めて、嫌なことを忘れることができる焼酎のことを、可忘形焼酎ってネーミングにしてみよう。

おいらの独断ですが、☆☆☆☆☆ いっちゃえ~。

おいらがもし、居酒屋を開くなら、この一壷春をボトルキープ用の焼酎にしたいと思います。

【製造元:古澤醸造合名会社】
【原料:甘藷(宮崎の蔵は、さつま芋っていう表記を嫌います)】
【麹:米麹(黒麹)】
【蒸留:常圧蒸留】
【アル度:25度】

↓一升瓶もあるのですね。

甕壷仕込 甕壷貯蔵一壷春1800ml


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