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向田邦子の恋
向田邦子のラブレター
向田邦子が飛行機事故で亡くなって久しい。『向田邦子の恋文』(向田和子、新潮社)はカメラマンN氏への向田の手紙とN氏の日記、及び妹の向田和子のエッセイが収められている。
当時、向田は三十四、五歳。手紙は脳卒中で倒れ療養中だったN氏に宛てられている。N氏は後に亡くなる。この二人の恋愛については、先に『向田邦子をめぐる17の物語』(KKベストセラーズ)の中で語られているのを読んだことがある。「妹として」という題の、作家を兄、姉として持つ吉行和子と向田和子の対談の中で、N氏(対談の中ではこの名は使われていない)が亡くなった時のことを向田和子が語っている。
「ある時私が隣の部屋で寝ていて、トイレに行こうと思って姉の部屋の襖を開きかけた。すると姉がヘナーッと座っているのが見えた。整理ダンスに何かをしまおうとしていたのだろうが、途中で放心状態になっていた。でも、「どうしたの?」と声をかけることができず、その後ずっと私の心の中に仕舞い込んでいた」
半分ほど引いた抽斗に手を突っ込んでいたという。
この時の真相は後に明らかになり、『向田邦子の恋文』の中にさらに詳細に語られている。手紙に見る姉について妹はこのようにいっている。
「姉がありのままの自分をさらけ出している。甘えたり、ちょっぴり拗ねてみせたり、愚痴をこぼしたり。そして姉らしい、細やかな心遣いとユーモアがある」
二人は一緒になることはなかったが、秘密を共有し、人生のよきパートナーとして、互いを頼りにし、寄り添いあって、ある時期を生きた。向田は病のN氏のもとに多忙なスケジュールの合間をぬって通った。
「邦子は一途だった。ほかに心を動かすことはなかった。それが、向田邦子という人だ」
後に飛行機事故にあった時、向田は亡くなったN氏くらいの年齢になっていた。機体の異常を感じた時、向田はN氏のことを思っただろうか。きっと思ったであろう。とすれば向田にとって死は恐ろしいものではなかったかもしれない。
人が死後に残すもの
向田は死後二十年経って手紙が公開されることを作家は知っていたのだろうか。公開された手紙を読んでまずそのことを思った。
哲学者の森有正の日記が死後、全集に翻訳されて収められた。ところが、アステリック(*)が示すようにかなりの個所が公開されていない。そこには森のプライベートな対人関係のことなどが記されているらしい。いつの日か公開されるのだろうか。
向田の場合は、こんなに公開が遅くなったのは、想像するに妹である向田和子の倫理観によるのだろう。姉が妻子ある男性とつきあっていたということを受け入れるのに時間がかかったのだろう、と想像できる。その事実を公表することは姉にとっては不名誉なことではないか、と…
向田が飛行機事故で亡くなった後、日頃は片付けるのが苦手だった。部屋がきれいに片付いているのに驚いたという。手紙も処分されていなかったということは後の世に読まれることを予期していたのか…
僕は、えらい人になる気遣いはないのでこんな問題に頭を痛める必要はまったくないのだが、自分が関知しえないところで公開されることには抵抗を感じる。
『エミリーへの手紙』
の場合とは事情が異なる。読まれることを前提として祖父が孫(実は孫だけではなく残された家族全員)に残した手紙だからである。
母が亡くなる前に僕はある日何気なく家族の会話をテープに録音したことがあった。録音したというと母が猛然と絶対消すように、といった。もし僕がその時消去しなかったら母の声が残されたことになるのだが、録音されていることを知らずに、気を許して本音をたくさん語ったことは覚えている。
自衛策としてはいつなんどきどうなるかわからないので、人のことを悪くいったりはしないようにしよう、といつも考えている。
向田邦子は「さびしい恋」をしたのか
向田が死後に手紙を公開されることを望んでいたかわからないのだが、公開されたくないからといって大事な手紙を処分するということはないだろう。そう考えると、手紙が残されていたことが向田が公開を予想していたということにはならないと考えることができる。飛行機事故は向田にとって当然思いがけないアクシデントだったので、もしも事故に遭わなかったらきっとこの秘め事はずっと向田の胸にしまわれ続けたであろう
久世光彦の
『触れもせで 向田邦子との二十年』(講談社)
の書評で書いたのだが、恋については、「素人みたいに下手」だった向田はあまり上手に描けてないように僕はずっと感じていた。僕は恋とは縁遠い生き方をしてきたからか、と思っていたが、久世はこんなふうに書いている。
「欲しいと思うものを、奪れるようでなければ人間一流でないと言っていた向田さんが、たった一つ、奪れなかったものがある。他人の幸せである。さびしい恋をしていた。あの人の恋は、みんなそんな恋だった」
「みんな」という表現からすれば、N氏との恋だけではなかったということなのかもしれないが、今回の書簡を読む限り、N氏とのことはN氏が亡くなった後もずっと向田の心からは決して消えることはなかったと思う。久世がいうように「さびしい恋」であったかも疑問である。
向田は恋について書けなかったのではなくて、「戦争中の思い出や私生活の些細なできごとの中で巧みに、でも毅然として恋心を示すような記述を避けているなという印象を受けました」というAquさんの解釈は首肯できる。
表現をわざと曖昧にしてあるような印象を受けたがN氏はどうも自死されたようである。亡くなる前の日までの日記が残されている。僕の読み間違いでなければ、向田の動揺は相当大きなものだったであろう。
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