あんなこと、こんなもの

あんなこと、こんなもの

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2025.03.02
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明日は3月3日雛祭り・・・女の祭り
赤い毛氈に金の屏風、ずらりと並ぶ豪華で雅な雛人形、ピンクのぼんぼり、桜に橘、これに桃の花や菜の花供えて外には春の日差し・・・と、華やか豪華、優美、の心躍る祭りなのですが・・・
お供えがどうも・・・ひなあられ、ピンクや薄緑に色付けされて可愛いけど、どうも力が出ない
ひしもち・・・これも雛人形の道具の中に作り物のひしもちが付いていて、これを飾っていたのですが、一度本物のひしもちが食べてみたい、と願う幼少期から食意地の張っていた吉祥天
 ご近所のお家に女の子が生まれて、そのお祝いとひしもちが配られてきた
あこがれの本物のひしもち、お供えしてからワクワク心躍らせて食べてみたら・・・普通のお餅に赤と白で色がついていただけ、それを焼いて食べた・・・普通のより甘いのはお砂糖がたくさん入っていたからか
これを小さく切って煎ったらひなあられになるんじゃないの、と気が付く
 お人形は豪華でもお供えがねぇ・・・
と不満顔の
高度成長とともに育った吉祥天
 その後引っ越して県庁所在地に来てみたら、和菓子屋さんがお雛様や桃の花を象った和菓子を売り出し、洋菓子やさんはひし形スポンジのうえにお雛様の小さな人形を乗せて、イチゴで飾った「お雛祭りケーキ」が評判を呼んでいましたが、「やっぱりねえ・・・なんかこう・・・もっとぴったりするものないかな」とため息をつく大人吉祥天

 ため息つきながら雑誌見ていたら、長崎の特集で「桃カステラ」を見つけて、一目見て、目釘付け、
 それは長崎名物桃カステラ
 長崎でお祝いものとして使われていた桃カステラが、いつか女の子の幸せを祈ってお雛祭りの定番になったのだとか

これが桃カステラ
ポルトガルから渡来したカステラと中国で不老長寿の吉祥果とされている桃と日本のお雛祭りが三者平和に融合してこのお菓子ができたのだか
 鎖国の日本で唯一外国に門戸を開いていた長崎ならではのお菓子
国内では貴重品だった砂糖がふんだんに使えたのも長崎ならでは
 もともと長崎に興味があって修学旅行で行ってさらに好きになっていた吉祥天
「これ欲しい、これ探してたの」

当時はネット販売もなく、店に電話してカタログ送ってもらって注文
郵便で注文書を送って買うことができました
 ドキドキで箱を開けて「お~これだ」
雛祭りに皆で食べて「きれい~」「おいしい~」「しかし甘いな」「当時貴重な砂糖製ですから」
 それから毎年注文書を送ってもらって注文して、友人や女の子のいるお家にプレゼントして喜ばれ
 そのうちに桃カステラは有名になって郵便局が取り扱うようになり
毎年注文していたら、郵便局の人が「吉祥天様、今年もお願いできますのでしたら」と注文書を郵送してくれるようになりました
 今年も遠いところの友人には郵送、近くの人たちには、吉祥天が持って行き、「今年もありがとう」「お雛様に供えます」「孫のお雛祭りに送ってやります」と長崎雛祭りが祝われています

 ・・・もう一度長崎行きたい・・・









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Last updated  2025.03.02 13:02:12
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