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はいはい。こえめだよ(・ω・)
なに休暇だったかって聞かれたら、脳みそ休暇と答えよう。
カロリーハーフな こえめ
です![]()
我が家はゴールデンの中辛よ。カレーの話ね。
カロリー2/1がうたい文句。
(表記間違ってるよ、これ↑じゃ2倍ww。正しくは1/2ね)
さらっとしているけど、ちゃんとコクもあるから偉いなって思った。
うん。人間もそういう人がいたら、素敵ね。
っていうか自分がなりたいわよっ。
またおしゃべりに突入しないうちに、お話にいっちゃおう。
カーラは真矛のママの名前。
―真矛・告白― (12)リカさん
リカさんも何かに怯えている。
そう思うとまた怖くなった。
でも彼女のパジャマを通して、指輪の硬さを頬に感じているうちに、
不思議と気持ちが落ち着いた。
「ねぇリカさん……今日ね、へんな声がしたの、頭の中で」
リカさんが息を呑む音が聞こえた。
「その声は……何て言ったの?」
「山本君の事を、必要な人間だって」
それを聞いたリカさんは、小さくうなずいた。
「真矛。あなたも見たのね、あの世界からの夢を……」
「あの世界? それって、もしかして神殿みたいなところ?」
リカさんがため息のような返事をした。
それからリカさんは、少し震える声で
「まだ私にも、よく分からないことが多いけど」
そう言ってから、いつもより少しだけ厳しい顔で話し始めた。
――――実はね真矛。私には、ここにくる前の記憶がないの。
カーラさんに聞いても、自然に思い出すのが一番いいといって、
とうとう教えてもらえなかった。
ただ、カーラさんとずっと一緒だったということは感じたわ。
思い出そうとしても何も分からないのに、
食事の用意をするときには
彼女の好みの味付けが自然と分かったし、
服の好みも、その場になればちゃんと知っていた。
身の回りの世話に、何一つ戸惑うことがなかったの。
だからお世話することが当たり前の暮らしをしていたことは
間違いないと思ったの――――
リカサンが記憶喪失だということに、私はショックを覚えると同時に、
リビングに飾ってある結婚式の写真を思い出していた。
パパとママの後ろで何となく淋しげな笑顔のリカさん。
記憶がないことで不安だったのだろうと思った。
――――私が夢に見たのも、あなたと同じ場所かも知れないわね。
でも出て来たのは女の人じゃなくて、
真っ白いヒゲと長い髪の、仙人のようなおじいさんよ。
それまでにも何度か夢に出てきたけど、
何を言っているのか聞き取れなかった。
それがあの日はいつもと違って、はっきりした声で私にこう言ったの。
お前は真矛を守りなさい、使命を果たす手伝いをしなさいって。
何を手伝うのか聞いてみたけど、
夢はそこで終わってしまったわ。
そのあとすぐに、あなたと一緒に居た実夏ちゃんが魔法を使った。
ああ、このことなんだと思ったわ。
私もあなたも、魔法は使えない。
でもね真矛。あなたには、他の人の魔法を引き出す力がある、
そういうことなんだと思うのよ――――
私がボーっとしていると、
リカさんは私の顔を心配そうに覗き込みながら言った。
「だから真矛。もっと自信を持ちなさい」
自信という言葉を聞いて、私は指輪を思い出していた。
(つづく) ( 次のお話 )
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