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メールパズルが大好き。 こえめ です手書きハート

特にお気に入りは、 キャストパズル

そのなかに 「エニグマ」 っていうのがあるんですけどね。

はずしたまでは良かったんですが、

どうしても元に戻せないのよね。

え~ん。誰かうちに来て、戻してくれませんか~?

って言いたいくらいなのよっ、もうっ!

´・ω・`

(へへ。ゴキでもいいん?) あ゛!!……まだいたのッ!? ゴキジェット! シューッ!!!

真矛のお話いってみましょうか。

液体の色を変えた彩葉の魔法。真矛の頭の中で聞こえた声。 

不思議だね。 (それだけっ?)うん。頭はたらかなくてごめん。

( 前のお話 ) ( 総合目次 )

魔法の真矛ちゃん(9)~(11)に連動しています。


―真矛・告白― (11)

山本が走り去ったあとしばらく

下駄箱の前で座り込んでいた私は、

誰かの足音がしたので慌ててランドセルをつかんで立ち上がった。

きっと先生が理科室を閉めて、職員室に戻るのだったろう。

まだ気分が悪く、周りが揺らいで見えたが、

何となく先生に見つかりたくなくて、 

 ぎこちない足取りで校門へと向かった。

早く二人に、

彩葉の事を話さなければと思いながら……。

家にたどり着く頃には、

めまいはすっかり消えたが、

心の奥に残る、恐怖にも似た不安は大きくなっていた。

ガラス越しに手を振るリカさんと実夏を見つけ、 

私がサンルームに走りこんだとき、

私はひどい表情だったに違いない。

振り向いた二人の笑顔がたちまち驚きに変わり、

実夏はおやつのケーキを一切れのどに詰まらせ、

リカサンは私のために注ぎかけた紅茶をテーブルにこぼした。

慌てる二人を見ながらランドセルをおろすと、

大きなため息と共に急に涙が出そうになった。  

私はただいまを言うのも忘れて、

実験のときの出来事を話して聞かせた。

実夏はまん丸の目をさらに見開いて、

時々口の中の物を呑み込むのも忘れ、

頬袋にエサをためたリスのような顔で聞いていた。

 リカさんも途中何度もうなずきながら、

真剣な顔で聞いてくれた。

ひととおり話し終わると、

お互いの顔を見つめうなずきあった。

いつか彩葉が裏庭で消えそうになった時のことは、

既に話してあったので、

彩葉に魔法の力が備わっていることは

ほぼ分っていたことだったが、

それがその日、はっきりしたというわけだ。

ただ、山本に関する、あの頭の中の声のことは、

その時いい出せなかった。

それは彩葉の魔法のこととは違う、

もっと何か全く別の話のような気がしていたのだ。 

その日は久し振りに夕食も実夏と一緒にとった。

リカさんと二人きりになったら、あの事を言わなければならないきがして、

それが怖くて、帰ろうとする実夏を引き止めたのだ。

美香が本から得た、魔法に関する知識を

あれこれ聞いていると、気がまぎれるのだった。

実夏が帰って、テレビを眺めながら、

私はリカさんに言うべきかどうかまだ迷っていた。

一緒にお風呂に入りながら、リカさんの鼻歌を聞きながら、

石けんの泡に包まれながら、どう言おうかと考えていた。 

べッドに入った時、

絵本を選ぶリカさんの背中に声をかけようと決めたのに、

振り向いたリカさんのいつもの優しい笑顔を見たら、

やっぱり言い出せなかった。

リカサンは読みかけの絵本を私の足元に置き、

私のおでこをそっと撫でながら聞いてきた。

「真矛、何かあったの? よかったら私に話してもらえる?」

それまで押し込めていた、恐怖を伴う不安な気持ちが 

一気に噴出したように、私は泣きながら話した。

リカさんは知っているのかも知れないと思った。 

私の頭の中で声が聞こえたことも、 

あの言葉の意味も……。

なぜなら私を抱きしめながら、リカさんもまた

かすかに震えていたから……。

(つづく) ( 次のお話

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Last updated  October 3, 2009 01:54:37 PM
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