こけだまのつぶやき がんになって今思うこと

こけだまのつぶやき がんになって今思うこと

初外来


紹介された病院は家から車で40分ほど、決して近くはないけれど以前この病院がある市に
住んでいたこともあり、内科にもかかっていたことがありました。長男は生まれてすぐこの
病院にお世話になりなじみがありました。でもって評判もなかなか。最近は移転して綺麗に
なったので人気でした。

MRIの写真と紹介状を持って病診連携窓口へ…ここまで来てもぐずぐずと・・・。すぐに行く
ことができません。指定の時間ギリギリになってやっと窓口へ行き 脳神経外科の案内票を
もらいました。
「脳」という名詞がつくだけでなんだか恐ろしげです。患者はみんな「???」な人?
自分もその一人なんですけど・・・(ゴメンナサイ)
ドキドキしながら呼ばれるのを待っていました。

自分の番になり診察室へ入っていくとそこにはドクターが(あたり前です)…
私の第一印象は「恐そう」でした(ごめんね。センセ)
骨折からこれまでの経緯を説明し、もちろん卵巣腫瘍(顆粒膜細胞腫)のことも告げておく。
私の腫瘍は右前頭葉にあるということを聞く。
ここはあまり症状がでないそうで 症状が出るとしたら認知症のような異常行動や
てんかんの発作などらしい。その二つとも心当たりはなかった。けいれんって足がつった
ことくらいしかないし。骨折した時に意識がなかったんじゃないの?とも聞かれたけど
最初から最後まで意識はあったし・・・。
でも このとき思い出せなかったけど冬場左足の足先だけが冷たくて
「靴下履くの忘れた」と何度も勘違いしたことがある。あれが自覚症状だったのかも・・・

MRIの写真を見て「腫瘍のため脳が圧迫されている」のでやはり「手術をした方がいいと思う」
手術をする為にもこれから「いろんな検査をしましょう」ということだった。
その日は CT検査・MRI検査とその結果を聞く日にちを予約して帰ることになった。
診察の間 なぜだか「今日は一人で来たの?」とか「家族はいるの?」とか聞かれたけど
ひょっとして私 ひとりもんだと思われたのかな?脳腫瘍みたいな重大な病気なのに付き添いも
なしだったからか?看護師さんにも後で聞かれたし・・・。うーん。
後日 脳神経外科の待合室で患者一人に対して付き添い4人っていうのも見かけましたが、
あれは一体どんな関係だったんだろう?

この日は一日有休を取ったはずで病院も午前中で終わったはず。なのにその後何をしたか
全く思い出せない。脳腫瘍がわかってからというもの 買い物をしていても心ここにあらず
「のうしゅよう」とつぶやくだけでナミダが出そうになっていた。自分の病気を受け入れられ
ないまま、何もする気にならずぼんやりしていた気がする。
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