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2009.01.27
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カテゴリ: 癒し


<早春の道>…詩をめぐる旅より



詩… 尾崎喜八


『のべやま』と書いた停車場で

汽車をおりて、

私の道がここからはじまる。

高原の三月、

早春のさすらいの

哀愁もまた歌となる

さびしくて自由な私の道が。


開拓村の村はずれ、

年若い母親と子供二人に山羊一匹、

薄あおい大空 雪の光のきびしい山、

まだ冬めいた風景の奥に

遠く消えこむ枯れ草の道。

これが私に最初の画だ、歌のはじめだ。


私はこの画の中にしばしとどまる、

この牧歌にしばし私の調べをまじえる。

清らかな貧しさと愛のやわらぎ、

これが私たちの今朝の歌だ、

第一歩の祝福がここにあり、

私のさすらいがここからはじまる。



******


■著者・伊藤信吉の文より引用


「早春の道」と題するこの詩を作ったとき

尾崎喜八は八ヶ岳麓の富士見高原に住んでいた。

戦火で家を焼かれ転々と居を変えていたのだが、

自分の純粋な生活を求めて、

昭和二十一年(1946)秋十月に、

長野県諏訪群富士見町の高原(富士見駅から十五分くらい)で

農耕と詩の仕事の生活に入ったのである。


富士見駅から野辺山駅までは、

途中の小淵沢で乗り換えをするが、

僅か六つ目の近さである。

しかし勾配はかなりきつい。

小淵沢を拠点にして、その標高は

小泉駅1044、大泉駅1158、清里駅1274

野辺山駅1346メートルとせり上がってゆく。


清里と野辺山の中間の鉄道線路の傍らに

標柱が立っていて【注・原文のままですので
JRとなった現在、標識の有無は定かではありません】

「日本国有鉄道線路最高地点・標高海抜1375メートル」

と記してある。

降雪は50~70センチくらいだが、

3月の野辺山はまだ冬をのこしている。

八ヶ岳連峰の雪が白く光り、風は冷たい。




早春の高原の小さい旅。

高原の自然がもたらす哀愁。

哀愁の中に知る純粋なもの。

それは、

自然によって掻き立てられる精神的な

手応えというべきもので、

甘美な心の揺らぎとして、

一瞬のうちに消え去る情緒とは異なる。

ほのかな苦ささえ混じっているのだろう。


高原の夏は短い。

夏の花と秋の花がいっしょに咲き、

白樺林、松林にセミが鳴く。

私は長野県側、山梨県側の牧場をたずねたり、

はじめてみる八ヶ岳の主峰赤岳を遠望したり、

野イチゴの赤い実を摘んだりしながら、

夏の高原には夏の哀愁のあることを知った。









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Last updated  2009.01.28 03:53:22
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