読書とアメカジの日々とetc.

何作かは読んでるんですが、これは面白かったです。

ヘヴィ

村上もとか

ヘヴィ　全8巻　小学館サンデーコミックス
村上もとか

村上もとかって漫画好きな人なら知ってると思うんですが、一般的な知名度ってどんな感じなんでしょうね？
名前は知らなくても「JIN-仁」の原作者だと聞けば、あぁ～と思う人も多いのではないでしょうか？
大ヒットしましたよねドラマ...。
原作漫画も面白かったです。
そんな作者のボクシング漫画です。

舞台はアメリカ。
主人公はガイ・ヒューガ。日系アメリカ人なのか日本人なのか、どちらかになるんだと思います。
そのあたりハッキリ覚えてないです。
父親が空手の達人でビール瓶をチョップで砕いて中身を飲んでました（笑）
高校生同士チャンピオンファイト（学校代表者同士の喧嘩）を目撃した癌で余命短いスポーツ生理学の専門医アレックス・ゴードンに見出されます。
最初はボクサーになることを拒んでたんですが、ギャングに銃撃された父親の治療費のためにボクサーへの道を進みます。
恵まれた才能と体格で日本では珍しいヘヴィ級で活躍するんですよね。

他の登場人物も個性的でした。
有能な元ボクサーのトレーナー、ラッキー・ローマン。
普段は温厚でオネェなのにブチ切れると超凶暴ってナイスなキャラでした。
美人で娼婦のリリィは、最終的にはガイの恋人に。
幼馴染はボクシングのライバルで心に葛藤を抱えて、精神的に歪んでましたが物語り中盤を盛り上げてくれました。
他にもイッパイ出てくるんですけどね...。

良くあるスポーツのキレイなところだけを描いている漫画ではなく、社会にある暗部もキッチリ描いてました。
スラム・娼婦・ギャング・病気・死、少年誌のスポーツ漫画ではあまり描かれることのない部分。
それが描かれているので当時の私には物語がリアルに感じられたのかもしれません。

家族・愛情・勇気なんてのは当然描かれています。
生きていれば明暗あるのが当たり前ですから、少年漫画でもそのあたりのことを避けてしまうと子供が読んでも面白くない漫画になってしまいそうです。

珍しい感じのボクシング漫画でしたから、感想のようなものを書いてみました。
少年誌らしい明るいだけの漫画も面白くて好きなんですけどね。

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