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正史とか偽史とかごちゃ混ぜで混沌としてます。
その中から好みの作家を探し当てるのってなかなか難しいと思うんです。
今回の小説は、まず作者の半村良の本が好きってことで買って読みましたから、いわゆる作家買いです。
面白いんですよね。
半村良の小説って。

講談 碑夜十郎
半村良
普通の時代小説かと思いきや、そこは半村良ですから、期待通りな面白い小説になってます。
主人公は素っ裸で気を失っているところを、花房のお絹に助けられます。
このお絹が姉御肌ないい女なんですよね。
記憶が無く名もないと不便なので、碑の側で夜に拾われたから碑夜十郎。
そのまんまですが妙に格好の良い名前です。
その名の似合う美男子なんですけどね夜十郎。
脇役として登場する「天保六花撰」もいいアジを出してます。
講談・歌舞伎が好きな人なら知ってるかもしれないですけど、普通は知らないですよね。
この小説は「天保六花撰」をベースに書かれているらしいので、講談・歌舞伎好きな人も面白く読めるのかもしれません。
うんすんカルタの柄の着流しを颯爽と着こなし、悪に敢然と立ち向かう。
痛快時代小説です。
何をどう書けばいいのか迷うのはいつものことなんですが、面白い部分のネタバレにならないように本のことを書くのって難しいです。
とにかくこの本は普通の時代小説ではないので、普段時代小説を読んでいる人でも、違った面白さを感じられると思います。
時代小説を読まない人でも、半村良的な小説が好きな人なら面白く読めることでしょう。
NHKの金曜時代劇で阿部寛を主役にしたドラマ「天晴れ夜十郎」の原作でもあります。
細かい設定は違いましたが面白かったです。
また、再放送してほしいものです。
次こそキッチリ録画するのに...。
半村良なら「石の血脈」

「産霊山秘録」

この二冊もオススメなんですが、江戸の昔に思いを馳せながら痛快な時代モノを読むのもたまにはいいと思います。
SF的な内容を含む独特な時代小説ですが、だからこその面白さがありました。
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