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海賊島事件

the man in pirate’s island

上遠野浩平

海賊島事件　the man in pirate's island　講談社ノベルス


世界観はファンタジーです。
魔法が普通に存在する世界で起こる事件を解決するって物語です。
ですからファンタジーとミステリーが混ざり合ったちょっと独特な内容になってます。
魔法があれは何でもできるし、どんな犯罪でも証拠も残さず完遂できるんじゃないの？って思ってしまうんですが、それじゃあ物語になりません。
事件が起きました。
犯人は不明です。
で終わってしまいますからね～。

このシリーズには戦地調停士って異常なまでに交渉能力が高い職業の人物が登場します。
主人公？として登場する戦地調停士・ED(ｴﾄﾞ)は仮面をつけた人物で変人といってもいいような人物ですがとにかく優秀です。
頭脳明晰すぎて常人には理解不能な人物です。
EDの友人に風の騎士ってのがいるんですが、これまた完璧超人並みに超強いです。
一人で国家相手に戦えるんじゃねーの？ってぐらいのハイスペックです。
性格はいかにも騎士って感じの正義感の持ち主ですが、かなり無茶苦茶なことするな～って読んでて思うことがあります。

今回はタイトルどおりの海賊島に関係する事件を解決するんですが、成り立ちからして普通の海賊ではないですし、海賊島も名前から想像するような普通の島ではありません。
登場人物もクセが強くて個性的ですから読んでて飽きません。
私は一作目から読んでますが、途中から読んでもそれなりに楽しめる本だと思います。
一作目から読む方が面白いのは確かですが。
イラストを担当しているのが女神転生で有名な金子一馬さんで、そのイラストも本の魅力を増してくれています。
やっぱり小説でもイラストって大事ですよね～。

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