読書とアメカジの日々とetc.

OFF SEASON に入ってからというもの主人公・阿良々木君の存在感がかなり薄いですけど、それでもやっぱり面白いです。

業物語

西尾維新

業物語　講談社BOX


さて今回収録されてるのは

残酷童話 うつくし姫
あせろらボナペティ
かれんオウガ
つばさスリーピング

なんですけど、いつもながらそのタイトルだけで誰の物語かすぐにわかります。
残酷物語は アニメ<物語>シリーズヒロイン本 其ノ参 忍野忍 に収録されてものを再収録したようです。私は作品は好きでもファンブックとか全然買わないので、今回はじめて読みました。

うつくし姫 と あせろらボナペティ は キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード の物語で、なぜアセロラ姫が鉄血にして熱血にして冷血の吸血鬼・怪異の王になったのかが描かれています。
名前がからも簡単に想像できてしまうぐらいに伝説的な美しさをもつアセロラ姫は、見た目だけではなく心もハンパネェーってぐらいに美しく、それゆえの悲劇というか傍から見てるだけなら喜劇にすら見えてしまうぐらいの出来事にあれやこれやと思うことがあって旅に出て吸血鬼にジョブチェンジ。

かれんオウガ は 阿良々木火憐 の物語で、空手家らしく山籠りというか滝行をすることになる話なんですけど、相変わらず馬鹿で明るくて凶暴で面白いです火憐ちゃんは。
シスコンの阿良々木君の願いで忍が火憐の影に潜んで護衛するので考え無しの行動で突っ走る火憐も無事に目的地に到着しました。だからこの話は火憐と忍の物語ものような内容になってます。
火憐の師匠も登場しました。

つばさスリーピング は 羽川翼 の物語で、忍野メメを探しに世界を旅してた最中の出来事が描かれてます。扇ちゃんに対する嫉妬心とか阿良々木君への想いとか興味深いです。
吸血鬼ハンターのドラマツルギーも登場しましたが、無口キャラで存在感はそんなになかったです。そのあたりの感想は映像化されたらまた違ってくるんでしょうけど。
「そこに触っていいのは　　阿良々木くんだけだ。」
って作中のセリフが印象的でした。
ここで語られた出来事以外にもいろんな冒険をしたらしいので、そういうのもいつか作品になるのかもしれないなと思います。というか作品になってほしいです。読みたいので。

今回も詳しい内容はほとんど書くことなく感想を終わりたいと思います。

業物語 [ 西尾維新 ]
価格：1,296円（税込、送料込）