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ちょっと前に買った本ですけど感想でも。

異世界ですが魔物栽培しています。

雪月花

異世界ですが魔物栽培しています。　ファミ通文庫


ある日当然異世界に...
よくあるパターンです。
ありすぎるといっても過言ではないです。
ラノベに限らず。

しかし、その異世界で魔物を栽培するってのはなかなか面白いなと。
主人公・氷室恭司は郵便物が届いてドアを開けたら異世界だったってパターンで異世界生活が始まり、とりあえずどうやって生計を立てるか？ってところから物語が始まります。
いきなり異世界に放り込まれたら普通は生活できないですよね～（笑）
とりあえずゴミ箱を漁り種を見つけて空き地で栽培。
育ったのは魔物。
しかも育てた魔物に襲われ危機一髪！
その世界では魔物は樹に実り人々は魔物を狩って食を得るというサバイバルな世界でした。
ファンタジー世界って普通に考えて生活環境は無茶苦茶厳しいですよね。
なぜだか言葉は通じるという都合のいい設定だったとしても、よくありげな異能に目覚めるなり前世に目覚めるなりしてなんだかんだでチートな能力がないと一般地球人ならアッという間に干からびてしまう気がします。
そう考えるとゴミ箱を漁って農業ってけっこう現実的です。
しかし育つのは全部魔物。
でも中には知能があって懐く魔物もいて、主人公は育てたジャック･オー･ランタンやらワイバーンやらマンドラゴラやら見た目が小型のモスラのようなカイコロモチやらに懐かれてそれなりに楽しげに生活してます。
そして最後に卵から生まれた少女というか幼女にも懐かれ魔物家族万歳！って状態です。
しかしながら、その世界では普通は魔物を栽培することは不可能らしく主人公の異世界での異能は農業.....
格好良く言えば生命創造。
だから様々なトラブルやら料理大会やら世界の危機やらに巻き込まれます。
こういう物語には必ずといっていいほど存在するヒロインもしっかり登場します。
少女騎士リリィです。
最初は主人公のことを怪しみながらも徐々に仲良くなっていきパートナーに。
テッパンすぎる展開ですけど、面白いからこそ良く使われるわけで今回も問題なく面白かったです。不自然なぐらいに異常にモテるハーレム展開なんかよりもこういうのが好みです。
最果てのパラディン のように王道なファンタジーも大好物ですが、これぐらいに良い意味でユルいファンタジーも大好物です。
物語は中途半端に終わったわけではないですが、作中で世界の危機が去ったわけでもなく物語の続きが気になるので続巻が出たら買うと思います。

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