July 25, 2014
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「練習で泣いて、試合で笑え」良く聞く言葉ですね。涙を流すほど厳しく練習すれば、試合で勝って笑うことが出来る。まぁこんな意味合いでしょう。

そのとおりだと思います。なんの異存もございません。しかし、そうは言っても実力的にどえらい大きな差がない限り、大きな努力をした選手もそうそう簡単に笑うことは出来ません。

コールがあり、練習ボールを打ち、トスをしてゲームが始まります。
練習ボールを打ち合った感触では「これは何とか勝てそうだな…」なんて思ったのですが、試合が始ってみると思ったよりも相手が強く、試合後半で競ったりすると知らず知らずのうちに力が入り、チャンスボールを打ちミスしたりして、相手選手に「ラッキー」とか叫ばれガッツポーズをされるのを見て、思わず天を仰ぎいよいよ自分を追い込んでいるように見える試合も多くあります。

こんな時は、ベンチに座っているわたくしもかなりの緊張感を味わっております。
特に全国大会につながる試合であったりすると、表情には出さずに拍手などをしたりしていますが、すでにタイムアウトを取ってしまった後だったりすると、心の中では「うぐっ…なんでもいいからここで1本頑張ってくれよ~」と、祈ったりしているのです。

ええ…指導者も試合で楽しい思いをする事は、そうそうはありません

私は、いつも真面目に一生懸命練習をしても、試合になると息も絶え絶えになって何度も手の甲で額の汗をぬぐいながら、練習とはうって変わってロボットのようにぎくしゃくした動きで辛そうに試合をする選手に、良くこんなような事を言います。

「おいおい、随分と辛そうだなぁ~そんなに試合が辛いんならもう練習だけにして、試合に出るのやめるか?練習はあんなに楽しそうなのに…俺も見てるのが辛くなるからさ…それにさぁ~どうせ勝っても今日の賞品は卓球ソックスだよ。ディズニーランドの航空券付招待券もらえるわけでもないし、負けたからって明日からたこ部屋にたたき売られて、炭鉱で石炭掘りさせられるわけじゃないんだからさ、そんな泣きそうな顔をするのはやめようよ、得点カウンターばかり気にしてないで技術と戦術に集中出来たら少しは楽になれると思うよ」



さて、今日から3日間、まだ年端も行かない小学生達が、健気に大きな声を出してガッツポーズで自分を鼓舞して一つでも上を目指して戦います。

予選リーグ突破を目指している選手、ランキング入りを目指している選手、とにかく1勝を目指している選手。

各々の目標はもちろん違うでしょうが、勝っても負けても試合後ベンチに戻り、監督やコーチと向かい合ってにっこり笑えるような素晴らしいプレイが出来る事を、遠い北の地より祈っております。





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Last updated  July 25, 2014 02:17:12 PM


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