クラシック音楽エッセイ~今日の1曲

クラシック音楽エッセイ~今日の1曲

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October 5, 2010
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カテゴリ: クラシック音楽

前回のエッセイはベートーベンの作品からでした。そして今日はそのベートーベンに強い影響を受けたブラームスの作品からご紹介したいと思います。

ブラームス◇ピアノのための6つの小品op118-2

ヨハネス・ブラームス Johannes Brahms , 1833-1897)は、19世紀ドイツの作曲家、ピアニスト、指揮者です。バッハ、ベートーヴェンと共にドイツ音楽に於ける「三大B」と称される一人であります。(Bとは頭文字の事ですよ)ハンブルクに生まれ、ウィーンに没しました。作風はロマン派音楽の中に位置しますが、古典主義的な形式美を尊重する傾向も強いようです。多くの人々は、ブラームスをベートーヴェンの後継者として取り扱っています。

ブラームス自身は大部分のロマン派の作曲家と同様に、ベートーヴェンを崇拝していました。また、モーツアルトとハイドンを敬愛していました。非常に古典派を愛していたことが、彼の書いたソナタ、シンフォニーやコンチェルトで分かるようにその形式を採用しています。それもあり、ブラームスは全てのロマン派の作曲家の中では最も古典派に近いと考えられていて、「新古典派」という呼称で呼ばれることもあります。

今日ご紹介するのは『 ピアノのための6つの小品 』( Sechs Stücke für Klavier)作品 118。これは1893年に完成したブラームスのピアノ小品集です。ブラームスの存命中に出版された、最後から2番目の作品であり、またロマンスで有名なクララ・シューマンに献呈されています。

clara_schumann.jpg

シューマンの妻、クララ・シューマン

今日はその中から第2番の「間奏曲 イ長調」をお届けします。ピアニストによってテンポ感がかなり違うのも聴きところです。晴れ間が決して来ない曇り空よう、憂鬱なベールの中に見え隠れする激しい感情と溢れるロマンがブラームス特有のスタイルですね。60歳の時に作曲されたこの曲ですが、穏やかな哀愁に満ちたメロディーの中にも、若き日の憧れや苦悩などを回想するかのような強い情念を感じさせ、深い感動を残します。

実は私の大好きな曲の一つになりました。先日のリサイタルでプログラムの1曲として演奏致しました。感情を込めて弾くというよりも、むしろ弾いているうちにその時の自分の様々な気持ち、感情が湧き上がるような気がします。本当に素晴らしい作品。次のアルバムに是非入れたいです。そして大切なレパートリーの1曲としてこれからも大切に温めていきます。

ボゴレリッチ:Ivo Pogorelich Brahms Intermezzo Op. 118 No. 2 http://www.youtube.com/watch?v=uFhlIhdNGjg&feature=related

ケンプ:Kempff - Brahms Intermezzo op.118 no.2 in A http://www.youtube.com/watch?v=5tdJ1NFMYQI&feature=related

グールド 

http://www.youtube.com/watch?v=N2g21w604Bg&feature=related

kumikopiano インフォメーションコーナー

先日の10月2日第2回ピアノリサイタル<ドイツ音楽の系譜による調べ>は無事終了致しました。お越し頂きました皆様には深くお礼申し上げます。ありがとうございました。

youtube:ドビュッシー◇レントより遅く 他

http://www.youtube.com/user/kumikopianon?feature=mhum#g/u






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Last updated  October 11, 2010 09:40:37 AM


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