ベビーティアーズ

□ベビーティアーズとは□
イラクサ科の植物で、細い茎に小さな丸い葉っぱがびっしりとつき、うまく育てるとこんもりふわふわの緑の絨毯のようになります。 『ベビーティアーズ』 という呼び名ですが、本名は 『ソレイロリア』 。他にも 『赤ちゃんの涙』 とか 『天使の涙』 などと呼ばれたりしています。
世界一小さな花が咲く 植物としても有名です。

葉色は グリーン ライム イエロー シルバー の4色があります。



□育て方□

よく、「霧吹きで葉水を与えましょう」と言われているのを見ますが、これは必要ありません。
ベビーティアーズは乾燥に弱いですが、それは土の話であって、蒸れには弱いです。冬場ですごく乾燥しているときは葉水を与えても大丈夫ですが、夏場はむしろ厳禁です。

保水性のある土で育てます。ガーデニング用の土に1割くらいバーミキュライトを混ぜると保水と水はけのバランスが良いようです
葉が密になってくると土の表面の状態がわからなくなりますが、土が見えるうちは『表面が少しでも乾いていたら水をやる』ようにします。

葉が蒸れに弱いので、こんもりと育ってきたらできるだけ葉の上から水をやるのは控えます。常に風の当たるような風通しのいい場所だったら大丈夫かもしれません。が、夏は特に蒸れやすいので気をつけます。
また、ジョーロやシャワーで水をやるとこれも蒸れやすい原因になってしまうので細く水をやれる『水差し』で直接土に(葉ではなく)水をかけるように心がけます。
どこをどうさがしても土に直接水をやれないくらいに育ってきたら、プラスチックなどの深めの鉢受け皿に水を張って、根から水を吸わせるという手もあります。ただし、ずっと水に浸けっぱなしは良くないので、「2日間かけて水を吸わせたら、3日は水をやらない」くらいのメリハリをつけましょう。

素焼など、通気性の良い鉢に植えていると、夏場には丸1日水をやらなかっただけでも瀕死の状態になることもあります。特に鉢が小さいとカラカラになりやすいです。
素焼の鉢で育てる場合は、夏はずっと受け皿に水を張るくらいでもいいかもしれません。



場所(光、風通し)
光を好みますが、長時間直射日光に当たる場所で育てると、葉が小さく固く過度に密生して蒸れやすくなってしまいます。直射日光は長くても2~3時間当たるくらいの 明るい日陰 で育てると、ふんわりこんもり育ちます。
また、日陰で育てていると葉が光の方向へ伸びてしまうので、ときどき鉢を回して向きを変えてあげるといいです。
あまり暗い場所で育てると、ヒョロヒョロとカイワレのようになるので、適度に明るさのある場所に置いてあげましょう。

なるべく風通しの良い場所で育てるのがいいのですが、小さな植物なので屋外の庭など強風や豪雨にさらされる場所には置かないようにしましょう(^^;雨で潰れたり、風で飛んで来たものに潰されたり、跳ね返った土で汚れたり・・・ベランダとかならいいですが、直接雨の当たるような屋外は避けた方が良さそうです。
冬は5℃以上を目安に、霜に当たらない場所に置きましょう。



肥料・お手入れ
肥料はあまり気にする必要はないですが、固形肥料(小粒のもの)を数個置いたり、水やりのときに極々薄めた液肥を与えてもいいです。
私の場合、押し芽(殖やすとき)をするときに土に暖効性の固形肥料を数個混ぜて、普段は薄めた液肥で水やりをしています。

こんもりと育ったベビーティアーズはナチュラルガーデンに溶け込んで優しい雰囲気を作り出してくれます。
しかし、そのまま放っておくと土のない場所(上、横、下)にもどんどん葉を伸ばして生長します。そうなると内側の葉に光が当たらず枯れてきたり、蒸れも起こるようになります。内側で枯れてきた葉に気付かずにいると、水を吸い上げることができなくなって(茎も枯れちゃうから)、突然くったりとして水に浸けても手遅れ!なんてことになりますので、適度にカットする必要があります。
カット(ピンチカット)は、ハサミで鉢からはみ出ている部分を思い切ってバッサリ切り落とします。特に鉢の横(外側)にはみ出した部分はキレイにカットします。上に伸びた部分も土から2cmもあれば十分に再生可能なので、土から1~2cmより上に伸びた部分も思い切ってカットします。
ただし、ピンチカットすると、切られた茎からは数本の新しい茎が出てくるので密度が高くなってしまいます。何度もカットを繰り返すことはできないので(おそらく2~3回が限度)、その後も楽しみたい場合は押し芽で殖やしてみましょう。



□殖やし方□
ベビーティアーズは押し芽で殖やします。

・太く元気の良い茎を選んで先から3cmほどをカットして、薄めた液肥に10~30分浸します(その方が根付きが良くなる気がします)。
・新しい鉢に、上から1cmくらいのところまで土を入れ、トントンとたたくなどして落ち着かせます(かなりかさが減るようならまた土を足します)。
・水に浸しておいたベビーティアーズの葉を、葉の表面を上にして土の上に置き、その上から所々葉がのぞく程度に軽く土をかけます。
・最後に水をやると、適度に葉に光が当たるように土が流れて落ち着きます。

葉の数が増えてくるまでは日の当たる場所(すごく明るい日陰でもOK)に置いてあげましょう(日が当たりすぎて暑くなる場所はNG)。

ある程度葉が伸びてきて、鉢からはみ出すくらいになってきたら、一度外にはみ出している葉をピンチカットすると、茎の数が増えてこんもりと育ちます。



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今のところはこんなもんでしょうか。
何か訊きたいことがあればBBSにどうぞ^^


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